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一言で紹介したい③(海外旅行先編)

こんにちは。Tです。
最近、インドから帰国しました。
日本の家がなかなか決まらないため、実家で過ごしています。

旅行が好きです。自分の知らない土地に行って知らない人と話して、その土地の食べ物を食べたりすると、自分の世界が広がっていくような感じがします。
いわゆる名所めぐりもいいですが、思い出に残るのは何気ない通りの風景、バスや電車の車窓の景色だったり、名もない場所だったりしませんか。
旅中でふと、この場所でこの時間でこの景色を見ているのは世界で自分だけ、と思える瞬間があります。その瞬間がとても贅沢でたまらない。

名もなき場所で文章を書くのはなかなか難しいですが、過去の旅行の写真を見返しながら、なるべくマイナーなスポットに焦点を当てて印象に残った旅先を思い出と振り返ってみます。

① ヴァンヴィエン(ラオス)

一言で
ラオスの首都ビエンチャンからバスで4時間ほど北上。世界遺産の街ルアンパパーンとのちょうど中間地点に位置する小さな田舎村。
山に囲まれ近くには川が流れる。バックパッカーが集まり川下りやロッククライミングなどのアクティビティも楽しめる。車もなく、静か。自然に囲まれてただただのんびり過ごすところ。

思い出
いわゆるバックパッカーみたいな旅をしたのはこの旅が初めて。(その後一人旅にはまる。)
いろいろな人との出会いの旅だった。
全ての出会いが本当に思い出深かったし、自分に影響を与えた旅だったと思う。
2013年、社会人2年目。
仕事がきつくてGWに現実逃避するために選んだのがラオスだった。
出会った人たちは世界一周、アジア周遊中のバックパッカーがほとんど。
写真の女の子とはバイクで二人乗りして誰もいない田舎道を走った。
ずっとこの旅が続けばいいのにと思って、1週間で帰るのが本当に悔しかった。
旅の後、自分も本気で世界一周しようかとしばらく考えた。
いつの間にか日常に慣れてその気持ちも薄れてしまったけど、どこかで彼らに対するあこがれを今でも持ち続けています。

② ヒヴァのイチャン・カラ(ウズベキスタン)

一言で紹介
イチャン・カラとは城壁に囲まれた市街地の事で、日本語に直訳すると「内城」となる。数メートルの城壁に囲まれた街。ヒヴァのイチャン・カラは17世紀のホレズム王朝の首都。中央アジアに存在するイチャン・カラの中では唯一無傷の状態で今も保たれている。
誰もいない朝方に散歩すると、タイムスリップしたような違和感。

思い出
インドに住んでいる時に行った旅先。
カザフスタンと合わせて、初めての中央アジア・イスラム圏の国への旅。
ウズベキスタンは旧ソ連の名残がまだあるようで、空港のチェックの異様な厳しさや人気が無い街中のただならぬ雰囲気が最初の印象。
とても貧しい国なようで、広い土地には乾いた畑景色が広がっている。道路には自分が生まれる前から使われているのではないかと思うほどのおんぼろ車が走る。
ヒヴァの町は首都のタシケントから飛行機で1時間程度離れたところにある。
城壁に囲まれたイチャン・カラの中に入ると、雰囲気が変わる。この中だけスポットライトが当たっているんじゃないかと思えるような、人々の活気と生活の温かさが伝わってくる。それでいて、建築はきれいに保たれ、道にはほとんどごみが落ちていない。ただの遺産になることなく、生活する人に守られて生き続けている街なのだなと思った。

③ ゴアのアンジュナビーチ(インド)

一言で紹介
デリーから南西へ飛行機で約3時間、アラビア海に面したリゾート地ゴアの北端に位置するビーチ。当時のヒッピーにより開発された聖地ゴア。いまではインド人旅行者が増えているが、その名残はいまでも。トランス音楽で踊る地元民、ドラッグでハイになっている欧米人がちらほら。安宿が固まっている地域で、世界中の旅人との出会いがある。

思い出
インド在住中にゴアへは3回行った。経済成長に伴いインド人も国内旅行をするようになり、国内どこへ行ってもインド人だらけでうんざりすることがある。ゴアもその例には漏れず、南部を中心に大型リゾートホテル、ビーチ沿いのレストランにはインド人が集まり、巻き舌の英語とヒンディー語が耳につく。
そんなゴアでも、北端のアンジュナは少し毛色が違う。(といってもほんの少しだけ)
安いゲストハウスが立ち並んでいるため、家族連れの旅行者はほとんどいないし、他のビーチと比べて外国人の比率が高い。歩いていると大麻のきな臭い香りが漂ってくる。土曜の夜にはトランスやハウスのDJが森の中で音楽を流している。
ビーチに行くまでの小道を歩いていたら金髪のロシア人女性に声をかけられた。少しの下心を備えて彼女と話しながら歩いていく。すると、次にすれ違った男性にも声をかける。次も、その次も。どうやら、ハイな状態でハッピーになっているだけらしい。アンジュナビーチに出るころには、下心と少しの希望を持った男性4人が彼女の後ろをぞろぞろと歩くという、滑稽すぎる絵が出来上がっていた。

早く自由に旅行に行ける日々になってほしいものです。

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