英語で質問をする時のマナーと技術①

実際に意思疎通を行う上で大切なのは、単語や文法ではありません。英語環境と日本語環境で特に大きく違うのは、大勢集まって話をする時の質問の仕方です。

最も大切なのは、話を聞く側が必ず質問をすることです。黙って聞いているだけでは、受け身でやる気がないと思われてしまいます。話す側も、聞いている人から反応がないと不安になります。

会議と授業では、気になったことは途中で質問するのが普通です。なので、話す側が「質問は最後まで待ってください」というのは相手に我慢を強いることになります。

講演会では、質問は講演の最後です。時間は限られています。その時間内に会場で手を挙げて手際良く質問するのがマナーです。終わってから講師を拘束して話し込んではいけません。相手の我慢強さを試してはいけません。

質問は必ず疑問文にしましょう。思いついたことを土目途なく話していると、講演会の場合は途中で司会者に切られてしまいます。

簡潔に手際よく質問をする技術は、自己紹介の技術と並んで非常に重要なものです。自己紹介と質問が上手だと人脈も広がり知識も増え、周囲からも、できる人だと評価されます

日本人は学校の授業を「静かに聞きなさい」と言われて育ち、会議でも「ご静聴ありがとうございました」と挨拶する文化に慣れているので、活発に質問をするのは苦手です。そこで黙っていると「何を考えているのかわからない人」だと思われてしまいます。話しが逸れると「ダメな人」だと思われてしまいます。

それではどうしたら良いのか。次回で具体的に説明します。

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