Rは舌の先を巻かない①

日本人にはRの発音は難しいとよく聞きますが、私のワークショップに参加した人の中には、一回の講習でRができなかった人はいません

どうしてそんなにRが難しいのかというと、舌の先を巻いて音を出そうとするからです。Rの音は舌先ではなく、奥の方で出します

「Lは舌先を上顎につける、Rは舌先をつけない」と習った人は多いと思いますが、これをいくら練習しても正しい音は出ません。私自身、そのとおりにずっと練習し、舌先は絶対に上顎につけずにRを発音していたのに、スピーチの先生から「Rの音がほとんどLになっている」と言われて驚いたことがあります。

Rの鉄則は、舌先の力を抜き、舌の付け根で音を作ることです。舌先は力が抜けてひらひらしているので、奥の方を動かすと自然に少しめくれ上がった状態になります。これが「舌先を巻く」と勘違いされているのです。逆にLは舌先で音を作ります。なので、舌の先に力を入れて巻き舌にしようとすると、頑張ってRにしたはずなのにLに聞こえてしまいます。

それではRの正しい発音はどうしたらできるのか。詳しい舌の動かし方は次回詳しくお伝えします。


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