英語で質問をする時のマナーと技術②

前回のまとめ
⑴人の話は黙って聞かない適宜質問を入れることが大事。
会議の質問は思いついた時にする。最後まで待たない。待たせない。
講演会の質問は質疑応答の時間内に手際よく。終わってから講師を拘束してはいけない。
質問は必ず疑問文で行う。長々と感想を言ってはいけない。
⑸質問と自己紹介が上手な人は人脈が広がり知識が増えできる人だと評価される

質問も自己紹介も「言わなければいけない」ことはほぼ決まっています。英語圏の人たちは同じことを何度も言っているから迷わないのです。

まず、知らない人ばかりの環境では、自分の名前と所属先を言うのが普通です。

My name is Yuko Ohnaka. I'm a Japanese interpreter and the owner and director of Ohnaka & Associates. Our company provides Japanese language services. 

こんな簡単なことでも、原稿を書いて練習しておかないと文法を間違えるし口が動きません。しっかり準備してください。

質問の前に簡潔に感想を言っても良いのですが、徒然なるままに続かないよう注意が必要。「感想は短文ひとつでやめておく」と心がけましょう。

I really enjoyed your personal story of intercultural experiences in Asia and Europe because it's closely related to my work.

次に質問です。最も確実なのは以下の表現。

I have a question about the language issues you had in Tokyo.

最初に「_______________について質問です」と言っておけば言葉をつなぐのも楽になるし、話が逸れません。

次に具体的な質問に入ります。日本語を訳すのではなく、基本的な質問の文型を頭に入れておいて組み立てましょう。

What was your initial reaction when you first realized that average people in Japan didn't speak English at all.

How did you feel when people didn't understand you?

What made you decide to write a book about your experience in Japan, even though you'd spent more time in Singapore?

This is a general question. What do you think about foreign language programs in Japanese and US schools? 

注意①:あらかじめ書いておいた原稿をうつ向いて棒読みしてはいけません。質問をする時は、相手の顔を見ることが大事です。

注意②:「あー、あー、うー」などと言い続けてはいけません。質問は頭の中で考えてから始めましょう。

注意③:言葉が出てこないのを身振り手振りでごまかそうとしてはいけません。身体を無駄に動かすと発音が悪くなります。

上手に質問をするコツは、人が聞いていない所で練習しておくことです。他の人の質問を聞く時は、使えそうな表現を覚えるようにしましょう。

それから、「好きな食べ物」「テレビやスポーツ」などのお決まりの内容を超えた、少し複雑な内容を英語で表現できるように普段から練習しておくことも必要です。これは何か題目を決めて自分で何か書いてみるのが一番役に立ちます。何か書いたら、必ず先生に見せて添削してもらいましょう。


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