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掌編小説集

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原稿用紙で10枚以下くらいの創作小説をまとめています
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#超短編小説

仏滅の結婚式

 スミエさんは姉の同級生で、一時、彼女たちは頻繁に互いの家を行き来していた。僕は小学五年、彼女たちは受験を意識する前の中学二年だった。  いたって普通の頭脳で、運動に秀でている訳でもない我が一族、友人関係も相応の人間に落ち着くことが多い中で、スミエさんは、勉強の出来る子だった。スミエさんが母のお気に入りだったのは、我が娘への良き影響を期待してもいたのだろう。遊びに来ているスミエさんを見かけると、母は、「ご飯食べていきなさいよ」と誘った。スミエさんは、「すいません」と深々とお辞

がめ

 ヘベさんに会ったのはギルドのオフ会で三回だけ。ゲーム内にて二人だけでおしゃべりをしたこともある。内容は忘れたが、それなりに盛り上がったように記憶している。ただ、リアルで、例えば彼女と同じクラスだったとして、友達になれたかと問われれば、ならなかったと思う。  噂通りに飲み会の前から酔っ払っていて、始まると休むことなく酒を体内に流し込み、一時間もしないで力尽きて眠ったかと思うと、三十分くらいすると起きて、「アタマ、いたーい」とか、「ぐあい、ワルっ」と言い、「迎え酒タイーム」と