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更なる覚醒を!

今年からジュビロ磐田に加入した「マテウス・ペイショット」。
190㎝の長身FWということで、加入前から期待値がとても大きかった選手です。

最初に試合で見た印象は「体重そうだな。これでベストコンディションだったらどうしよう」でした。
今は日本のサッカーにも慣れてきたのか、前線でボールを追い、プレスが連動しないと「もっと来いよ!」と仲間を鼓舞する姿も見せ、逞しさも感じています。

そんなペイペイですが、現在17試合を終え5ゴール・1アシスト。
ゴールについては、このペースだとシーズン11ゴールになります。
最初の期待値よりはちょっと物足りないですが、2桁に乗ればまずは及第点。ただ、もっともっと、そのポテンシャルを発揮してほしい。

彼の特徴は、なんといってもあの大きな体。
今はまだ、それが活かしきれていない感じがしています。
これまでは、ジャメさんの驚異的なポジション取りでボールを収められていたので、そこが起点となり得点が生まれていました。
でもペイペイのハイタワーは、まだ相手の脅威にはなれていません。
自陣からのロングボールは相手DFにいいポジションを取られたり、先に飛ばれて飛べなかったり、競り勝てないことも多々。
相手に体を預けて倒れかかるシーンも非常に多い。
すでに審判たちの間でも、彼の「倒れグセ」は認識されているでしょう。
ファウルもなかなかもらえないのが現状。
ここは彼のストロングポイントでなくてはいけないので、もっとうまくならないといけない。

磐田には、ジャーメインという非常にいいお手本がいますから、ここはもっと成長できるはず。欲を言えば、ボールを収めるどころか、相手DFを押さえたまま前を向き、シュートを打つくらいの強さを身に付けてほしい。
あの、ルキアンのように。

おそらくペイペイ自身はそんなに器用な選手ではないので、自分で収めて前を向いて仕掛けてシュート、というよりは、相手を押さえて、ワンタッチでボールを落とすなど、周りを使う方が活きると思います。そうなれば、周りが点を取ることができるし、そこからサイドに広げて折り返しを頭で、ということもできます。そこにジャメさんが戻ってくれば、非常に強力な軸を2つ手にすることができます。

先日どのゲームだったか、縦のスルーパスに裏抜けしてシュートを打つシーンがありました。これはオフサイドでしたが、今までのペイペイには見られなかった形。

こんな風にペイショット選手は、まだまだ覚醒の途中。
さらなる進化に期待したい。
そしてその進化が、ジュビロが今季J1残留し、来季に飛躍していくための必須条件だと思っています。
ペイショット選手、頑張れ!

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