見出し画像

【徹底解説】イカにしてスプラトゥーンをボドゲ化したか?

スプラトゥーンから着想を得て制作したボードゲーム「スライムヒーローズ」。そんなスプラ愛に溢れたボードゲームは、イカにして生みだされたのか、徹底解説を試みます。

ナワバリバトルの再現

スプラトゥーンのメジャールール「ナワバリバトル」。この再現に関しては、カラフルなオセロをボードで魅せることにしました。

画像1

このために「ひっくり返しボード」を新開発しました。ボード上のタイルを容易にひっくり返せるようにし、塗ること=ひっくり返すこととし、そのアクションをボードならではの心地よさに変換させました。

キャラクター性能の再現

スプラトゥーンのキャラクター性能は3要素で決まります「メイン武器・サブウエポン・ギアカスタム」

これら3の要素は、ゲームを進めると自由に調整できるため、均質化されていきます。これは「キャラクターによる性能差がほぼない」と捉えました。これをデッキで再現していきます。

そこで考えたのが、一番強いカード「スペシャル」の1種類2枚だけをデッキ差分にするという大胆発想でした。

画像2

絵柄は違うものの、それ以外全く同じ性能です。

画像3

これによりデッキ差による「運の要素」が最小限になります。これはボード上での戦いで勝負が決められることを意味しています。

スプラトゥーンも武器選択以上にゲームの立ち回りが重要になります。これが「スライムヒーローズ」では実現しました。

完全構築型デッキにしたのもそのためです。カードが決まっている、使うキャラクターが決まっている、使う武器が決まっている。そういう状態を実現させるためにTCGの要素を排除しています。

今後は、サポートカードにも差分を足していくことを予定し、スプラの武器シリーズのような細かいデッキ差分も実現したいと考えています。

サポートカードは数は少ないものの「潜伏」「スーパージャンプ」「威圧」など、たった一枚でどこまでもゲームが深くなるようなキラーカードを投入していく予定です。本当にゲームを作っているとワクワクしてきます。

スペシャルウエポンの再現

スプラトゥーンは、押し引きのバランスがとても良くできています。勝っていても負けていても、最後まで逆転のチャンスがあります。そこで重要な役目をはたすのがスペシャルウエポンです。

画像4

そのために設定した要素は、3つです。

・スペシャルは、チャージ(カードを一枚犠牲)しないと使えない
・スペシャルの攻撃範囲を圧倒的なものにする
・デスしてしまうと、チャージが無効になる

これにより、まさにスペシャルの再現に成功させました。あわせて、デスペナルティの再現までもできたのです。

最後までどっちが勝つかわからないを再現

スプラトゥーンのナワバリバトルで重要なのは、最後までプレイしてやっと勝敗がわかることです。1%、5%。僅差で勝つことが何度もあります。でもこの僅差を何度でも叩きだせるのが上級者たる証でした。

これは、先ほど解説した、デッキ差をほぼなくしたことに加え、手札16枚全て使って戦うことで精度を上げていきます。これは使えるインク量がお互い一緒の状態で戦うことを意味しています。ゲーム中の塗ったり塗られたりで盤面が何度も動いていくのは、これが理由です。

さらに重要な一手が、デスペナルティの軽減でした。FPS要素を取り入れる以上、キルが発生してしまいます。キル一回でゲームが大きく傾いてしまうと、それはナワバリバトルの破綻を意味してしまいます。

画像5

そこで設定したデスペナルティはたった2つでした。

・チャージ中のカードがあれば、無効とする
・一列目からやり直す

例えばチャージしないで、相手陣地に突っ込んで死んでも無傷という状態を作ることすら成功しています。これも、まるでスプラのムーブのようです。

最後まで諦めないで戦える、これはこのデスペナルティ設定で完成しました。どうでしょうか?徹底的にスプラへ愛とこだわりが伝わってきたでしょうか?

サブウエポンの再現

これは、1ターンおいてから爆発させるボムカードを取り入れることで再現できました。1ターンおくので、ボムカードでキルを取ることは難しくなりますが、牽制に使ったり一回で大量に塗れることで、キューバンボムのような立ち回りを実現させることができました。

画像6

ボムの使い方で勝敗が決まる。まさにスプラトゥーンの立ち回りの再現は、このボムカードの存在により明確になりました。

イカダッシュを再現

「スライムヒーローズ」のボードゲームでとっても重要なことは、自分の色の陣地を増やすことで移動が有利になること

これは、スプラトゥーンのナワバリバトルにおいてももっとも重要なポイントでした。この再現においては下記のポイントを導入しました。

・自分の色は2マス移動できる
・さらにダッシュカードを用意し、自分の色を3マス移動できるようにした

画像7

これにより、通常時のイカダッシュや、いざという時の大移動までを再現させることができました。

画像8

サポートカードには、ダッシュだけでなくシールドも含めました。これはインクアーマーの再現です。これも一度だけ使えるようにしました。ちょっとしたお楽しみですが、これによりさらにスプラ世界を再現されています。

今後の野望について

「スライムヒーローズ」製作の目的は、単にスプラトゥーンの再現を試みるだけのものではありません。スプラトゥーンをベースとしながらも、エリアマジョリティゲームにおいて全く新しい可能性を提示することでした。

確かに、ここまでの記事でこのゲーム自体、スプラの再現として楽しめるが売りに聞こえたかもしれません。でもそれは本当の目的ではありません、そんなことはほんの入り口でしかありません。

目指すのは、オセロや将棋、TCGのように1ジャンルとして、対戦者を白熱させることのできる、いわばボードゲーム業界の革命を狙っています。それが「ナワバリバトル」を起因とした「ひっくり返しボードバトル」であり「スライムヒーローズ」なのです。

1v1だけでなく、2v2での実装も視野にいれています。さらに、デッキの展開も初期の2個にとどまらず32個、64個とTCGとは違った良さ、例えば「スマッシュブラザーズの大量のキャラから選択」のような感覚を持ち込むことができると確信しています。目指すは、ボードゲーム発進のポケカです。

このゲームシステムをベースにありとあらゆるキャラクターとのコラボレーションをしていく夢もあります。ピカチュウキティちゃんなど、有名なキャラクターから、ボドマならではのゲームとコラボレーションできたらなんて素敵なことでしょうか。

まだまだ、製作中ではありますが、みなさまの応援があってこそのこのゲームが世に出ることになります。

ちょっとでもこのゲームが気になった方がいましたら、本当に本当に応援をよろしくお願いします。みなさまの応援が集まらないと、どうにもこうにもゲーム自体を完成させることが本当に難しいのです。

今後とも「スライムヒーローズ」を是非、贔屓に応援のほどよろしくお願いいたします。熱いコメントもお待ちしております!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?