マガジンのカバー画像

#編集 #ライター 記事まとめ

1,627
編集、ライター、コンテンツ、メディアなどに関する記事をまとめていきます。
運営しているクリエイター

2021年2月の記事一覧

フィードバックの達人

今日はフィードバックの話です。 WORDSは今年から柿内さんにアドバイザーになってもらっています。 よくnoteの記事や新聞広告のコピーに迷ったときフィードバックをしてもらっています。(ぼく個人のnoteではなく仕事上で作成するnoteです。) そのフィードバックの仕方がすごく心地よいので、ちょっと紹介したいなーと思います。 ちなみにぼくも肩書きとしては「編集者」ではあるのですが、最近は自ら手を動かして文章を作ることも多くあります。なので、さらに客観的に見てフィードバ

長文を最後まで読んでもらうためのヒント

ぼくは140文字のTwitterから2000文字程度のnote、またときには1万字から2万字の文章、10万文字程度の書籍を書いたりしています。 いろんな長さのものを書きますが、文章はちゃんと読まれるのであれば、長ければ長いほど「没入度」は高まり、(マーケティング的に言うと)エンゲージメントも高まり、ファンになってくれる可能性も高くなると思っています。 「千と千尋」がもしも1分動画だったら長い文章が成功すると大きな効果を発揮します。 映像に置き換えるとわかりやすいかもしれ

読まれない文章には「読む動機」がない

これだけ情報やコンテンツがあふれた時代に、自分が書いた文章を読んでもらうのはけっこう大変です。 ブラウザの向こうにいる読み手はNetflixを観たりYouTubeを観たりとけっこう忙しいのです。人生の時間も限られています。 そんななか「なぜあなたの文章を読まなければいけないのか?」という理由が必要になります。読んでもらおうと思ったら、その文章を読む「動機」をつくる必要があるのです。 あなたは村上春樹ではない「書いたものは読まれるはずだ」と思い込むのは危険です。 もし書

編集者の仕事はコンテクストの構築

今日は「コンテクスト」の話をします。 編集者は何をやっているのか? 当然「コンテンツを磨く」というのも大切な仕事ですが、「コンテクストの構築」もすごく重要な仕事です。 この「コンテクスト」。ちょっとわかりにくい概念なのでnoteにいつかまとめたいと思っていました。うまく説明できるかわからないですが、ちょっと挑戦してみます。うまくいかなかったらまた書きます。 ちなみにコンテクストを広辞苑でひくと「文章の前後の脈絡。文脈」と出てきますね。ただ、いまはもっと広義でとらえられて

あたらしいキャリア論『ライフピボット』 の 「はじめに」 を全文公開!

「議論で新結合を生み出す」を活動ビジョンに新しい職業とコミュニティを生み出し続けている黒田悠介氏による「人生100年時代の転身術」。人生が長期化した反面、わたしたちのライフスタイルはむしろ短期化し、かつてのように1つや2つのゴールを目指すような未来は描けなくなりました。変化の早い激動の時代にあっては、いくつもライフスタイルを転換(ピボット)しながら生きることが当たり前になりました。本書では、そのような生き方を「ライフピボット」と命名。いつだって、いくつになっても自分らしい選択

きれいなのに伝わらない文章、雑なのに伝わる文章

「きれいなのに伝わらない文章」と「雑なのに伝わる文章」があります。 すごくきれいで整っているのになぜか頭に入ってこない文章があります。日本語も合っているし丁寧なのになぜか心に刺さらない文章があります。 一方で日本語がちょっと破綻していたり雑で粗削りなのに、なぜか伝わる文章、心に刺さる文章もあります。 「この違いは何なんだろう?」ってときどき考えます。 SNSやネット上の文章を眺めていても、きれいで流れるような文章だけがたくさん読まれているわけではありません。 すごく

編集者に好奇心は必要か問題

編集者に好奇心は必要でしょうか? はい、必要です。 「これって本当はどうなんだろう?」「あの人に話を聞きに行きたい!」「これについての真相を知りたい!」 そういう好奇心は編集者の武器になります。好奇心は必要です。 以上。 と、このnoteを終えてもいいのですが、それではあたりまえすぎますよね。 編集者に必要なもうひとつの要素編集者にはもうひとつ必要な要素があると思います。 それは「冷めた目」です。 冷めた目というのは「こんなものおもしろくないよ」「ぜんぜん興味

カンバセーションズがクラウドファンディングに挑戦する理由

こんにちは。 問いをカタチにするインタビューメディア「カンバセーションズ」の原田です。 先日、公募していた第3期インタビュアー決定のお知らせをさせていただきましたが、いよいよ3組のメンバーたちによるインタビューがスタートします。 そして、それに先駆けて、前々からお伝えしていたカンバセーションズとして初のチャンレンジとなるクラウドファンディングがスタートしています! クラウドファンディングを行うことにした経緯については、READYFORのページでも長々と思いの丈を綴らせて頂き

伝わる文章は手紙のように

ぼくは自分であんまり文章がうまいとは思っていません。 プロの作家とかエッセイストとかジャーナリストの文章を読むたびに「こりゃ遠く及ばねえや……」とため息をついたりしています。 それでも、もしこの文章を読んでくれている方がいて、届いているとすれば、それは「書く」というよりも「伝える」ということを重視しているからかもしれません。 LINEやメールを「書こう」とする人はいないぼくは『書くのがしんどい』という本の冒頭でも「書こうとするのではなく、伝えようとすることが大切」という

ちいさなネタを膨らませて2000文字の原稿にする方法

今年に入ってから毎日noteを書いているわけですが、毎日涼しい顔をしてしれっと書いているわけではありません。 いつもネタに困っています。 前に「ネタは出し切ることでどんどん湧いてくるんですよ!」みたいなカッコいいことを言いましたが、そういうわけにはいかないですね。やっぱり。 出し切るとなくなります。これ、事実。 ただ、出し切ることによって無意識に脳が回転し始めて、何かしらインプットをして生み出そうとする。それで結果的になんとか毎日続けられている感じです。 で、ちょっ

新刊タイトル確定のお知らせ。

きょうの note は、完全な「おしらせ」としての更新です。 足かけ3年前にわたって取り組んできた〈ライターの教科書〉的な新刊の、正式なタイトルと発売日を発表させていただきたいと思います。本にとってタイトルは命。担当編集のカッキーこと柿内芳文氏とともに、さまざまな案を出し合い、却下し合い、また出し合い、そんなこんなのやりとりを延々と続けた挙句、たしか去年の秋くらいに「もう、これしかないだろう」と決定したタイトルが、こちらです。 ライターとして、あるいはライターズ・カンパニ

おもしろいコンテンツづくりは「悩み相談」から始まる

よく「どうやったら取材が盛り上がりますか?」「どうやったら記事がおもしろくなりますか?」と聞かれることがあります。 ぼくが振り返ってみて思うのが「取材って、たいてい自分の悩み相談をしているなー」ということです。 「株主総会って緊張するんですか?」「取材なのに悩み相談ってどういうこと?」と思われるかもしれません。 たとえば以前UUUMの鎌田さんの取材をしました。そのときは数日後に何かのセミナーで話さなければいけなかったので、鎌田さんに話し方やプレゼンの仕方を聞いた記憶があ

伝え方には「順番」がある

今日は「伝え方には順番がある」ということでお話ししたいと思います。 よくぼくは「ちゃんとマーケットを見て、相手を見て、自分の求められていることを書きましょう」「自分の求められているテーマで書きましょう」と言っています。 営業の仕事をしている人であれば「営業の極意」を書いてみる。Web デザイナーをやっている人であれば「見やすいWebデザインの話」を書く。会計士であれば「税金の話」を書いてみる、とかいったことです。 そうすると、いろんな人の役に立っていろんな人に読んでもら

「インハウスエディター」言葉の歴史と記事まとめ

インハウスエディターが集まるイベントに初参加した、2021年1月22日金曜日。会も終盤に差し掛かったところ... 毎回noteを書くってのが恒例になってますよね...!誰が書いてくれるかな? ...と主催の西丸さんが話していて、「書きます!」と勢いで手を挙げてみたわたし。 貴重な話がたくさん聴けたので、せめてものお礼を...と思い手を挙げたものの、ちょっとわたし、、、インハウスエディターについての知識が乏しすぎるぞ...と内心焦っていまして...。 そもそも「インハウ