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#編集 #ライター 記事まとめ

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編集、ライター、コンテンツ、メディアなどに関する記事をまとめていきます。
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2019年11月の記事一覧

「伝える」が、バズるに負けている。 #表現のこれから

今日もどこかのツイッターが炎上している。クソリプが飛び交い、誰かを傷つけている。いきなり激しい言葉で、自分と反対の立場の人を罵倒する。どれだけ一生懸命に対話をしようと思っていても、話が噛み合わない…。 20年前にネットが出てきたとき、もっと希望があった。力があるマスコミや権力者じゃなくても、誰もがネットの力で自由に情報発信をすることが出来るようになり、社会はもっと多様に、もっと良くなると思っていた。 どうしてネットはこんなに”荒っぽい場所”になってしまったのだろう? そ

桑野信介のキャラはこうして生まれた

 放送中のドラマ『まだ結婚できない男』(毎週火曜9時)の主人公の桑野信介について、「桑野は尾崎さん自身がモデルなんですか?」と聞かれることが多いので、あのキャラがどうやって出来上がったのか、簡単にまとめてみます。  前シリーズを書き始めるときは、「主人公は偏屈で風変わりなキャラにしよう」というのがスタートでした。特に自分をモデルに、という意識はなかったと思います。自分自身が偏屈で風変わりなところがあるので、書いているうちに自然と自分が投影され、「ほとんど自分じゃないか」とい

編集者はおそろしい精度で感想を伝える──人を編集するということ

人がいちどで理解できる情報量はかぎられている。話し手は聞き手の現状と思考の粒度をそくざに把握し、相手に適した内容と方法で伝える必要がある。11月9日、コルクラボ文化祭2019を締めくくった「サディの虎」で、サディこと編集者・佐渡島さんは、4人の作家から持ち込まれた原稿やアニメに対して公開編集を行った。 4人は出自も状況も、原稿の質も、作品への向き合い方もバラバラだった。1人は大学生で、話を考えるのはうまいが、本気で絵を描くことからは逃げている漫画家。1人は外資のサラリーマン

僕のアイデアの出し方

お世話になっております。若林です。 たまに「アイデアの出し方」について質問されます。 そこで今回は僕なりのアイデアの出し方を紹介します。 アイデアを頭の中から出すには、きっかけとなる「問い」が必要です。 「どうしたら面白い話が思いつくだろう?」 「今ウケるのはどんな漫画だろう?」 こうした「問い」を前にすると、人間の脳は何か答えを出さないと気持ち悪くなるようにできてるそうです。 ところが、その「問い」が難しいと、欲しい答えを出すのに時間がかかります。 「どうしたら面白い