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#編集 #ライター 記事まとめ

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編集、ライター、コンテンツ、メディアなどに関する記事をまとめていきます。
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2019年3月の記事一覧

仕事のこと2(はじめましてシリーズ)

独立して何年か経ったときに、他の人の撮影の現場で、ライトが倒れてモデルが怪我をしたという事件があったのを機に、会社を作りました。会社にしていないと、何かあったときに、法的な責任がプロデューサーである自分にかかってしまう可能性がある、と知ったからです。撮影のコーディネートの仕事を得意だと思ったこともないのですが、ライターの仕事だけをやっていると単独行動が多くなり寂しくなりがちです。ときどき集団の仕事をすることが、自分に心のオアシスを与えてくれました。 そうはいっても、オーガニ

仕事のこと1(はじめましてシリーズ)

noteを始めたものの、まだ私のことを知らない方もたくさんいらっしゃると思うので、しばらく「はじめましてシリーズ」のポストもちょいちょい書いていこうと思います。自分は「ライター」という肩書を使っていますが、これまでいろんな仕事をしてきましたし、今も、何が本当の仕事なのかわからないくらいいろいろな仕事をしています。 どうやってここまで来たのか、こうなったのかを振り返ってみました。 そもそも、私が「書く」という行為を始めたのは、たいていの人と同じように、最初は、学校で作文や日

「読みやすい文章」のたったひとつの条件

「読みやすい文章」ってなんだろう? ずっと考えていたのですが、それは読み手が「読む速度」と「理解する速度」が一致するものだという答えにたどり着きました。 理解が追いつかない文章だと何度も読むはめになります。一方で、わかりきったことをくどくどと書かれるとイライラしてしまうでしょう。 読みながらスーッと脳に染み込んでいくような文章は「読みやすい」と言えるでしょう。 では「読む速度」と「理解する速度」を一致させるにはどうすればいいのでしょうか? たとえばこんな文章がありま

「文章が書けない人」は自分に期待しすぎ

「さて、書くぞ」 そう思って、パソコンに向かってパチパチとキーボードを叩く。ほどなくして目の前には到底「おもしろい」とは言えない文字のかたまりが現れる。 「(うーん、こんなはずじゃないんだけどな。文才がないのかしら……)」 ため息ひとつついて、パソコンをパタンと閉じる――。そんな経験はないでしょうか? ぼくにはしょっちゅうあります。 なぜこんなことが起きるのか。 それは自分への期待が高いからではないでしょうか? 文章が書けない人、筆が止まりがちな人というのは、往々に

震災と「遅い」インターネット

今日であの震災から8年に、なる。この8年間を振り返って、僕がどうしても考えてしまうのはやはりこの国のインターネットのことだ。誤解しないでほしい、僕は8年経ってもまだ避難生活を強いられているたくさんの人たちのことや、原子力発電所の事故のことをどうだっていいと考えているわけじゃない。むしろ逆で、こういったことを忘れたふりをすることは絶対に間違っていると考えている。そう確信するからこそ、インターネットのことが重要だと思うのだ。 震災の直後、この国のインターネットが不安を背景に