2021年8月の記事一覧
「物語を消費する」ことへの痛烈な問いかけ Fate/GrandOrder Cosmos in the Lostbelt No.6「妖精円卓領域アヴァロン・ル・フェ」 感想【後編】
「王道的RPGというお伽噺」という巧みな群像劇 前編に続いて、Cosmos in the Lostbelt No.6妖精円卓領域アヴァロン・ル・フェ(以下、アヴァロンルフェ)の感想をしたためていきたいと思う。 このアヴァロンルフェは、奈須きのこ初の壮大な群像劇であり、お伽噺を主題にしたひとつの王道的RPGである。 群像劇とはなにか。辞書的な意味ではこういった意味合いになる。 オタクに馴染みのあるタイトルで言えば「デュラララ!」や「SIREN」などは有名なのではないだろ
自由で不自由な世界のお伽噺Fate/GrandOrder Cosmos in the Lostbelt No.6「妖精円卓領域アヴァロン・ル・フェ」 感想【前編】
8月4日、18時。 長いようで短かったようにも感じる、プレイヤーと、その分身の藤丸立香、そしてアルトリア・キャスターとのブリテン旅行が終わった。 今回この妖精円卓領域アヴァロン・ル・フェ(以下、LB6)の感想と感情を後世に記録するにあたって、「アルトリア・キャスターが配信一年前に先行実装されたこと」と「膨大なシナリオを分割配信したこと」はまず語らなければならない、と感想を記す前にしたためておくこととする。 ・アルトリア・キャスターの先行配信昨年2020年8月10日のFa