みずさわ

人類に対する愛情と憎悪の交差点

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  • 役にたたないひつじ日記【2023-2024】

    私のことを好いてくれている人だけに見せたい感じの日記や論考などを書きます。23年8月から24年7月末まで更新。

  • 全体公開記事まとめ

    有料マガジン以外の記事をここにまとめています

  • 役にたたないひつじ日記【2022-23】

    22年7月から23年7月までのログです。更新終了済。

  • 役にたたないひつじ日記【2021-22】

    ※22年3月で更新停止。ありがとうございました。

  • 役にたたないひつじ日記[2020]

    ※2020年12月で更新停止。販売停止

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「逃げずに修行を続けなさい」

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    • 文字の上で、アスファルトの上で

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      • 祈り、地上における模倣として

        善く生きるということが如何に難しいか。自分も誤ることは多いし、宗教の信徒であれ無神論者であれ、時には自分の犯した罪の前に立ち竦むことがあるだろう。人は正しくあろうと努めるだけで、その思いだけでも強迫的な苦痛を覚えることがある。ルールを破ること、見て見ぬふりをすることは容易くて、自分の利にならない道徳を行使することは難しい。ありがとうと言われもしないのに他者に奉仕するなんて、余裕のある人にしかできないことで、少なくとも私はそんな余裕を持てる環境で生きてはいない。

        • すみませんの日

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        「逃げずに修行を続けなさい」

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          ポンス・ピラトと大審問官──"神の摂理"に反逆する物語

          R.カイヨワの小説「ポンス・ピラト」を読みました。カイヨワと言えば「戦争論」や「遊びと人間」で有名な人類学者であるので、え、小説も書くの?と思われる方も少なくないのではないでしょうか。日頃社会学や人類学をやっている思想家が突然キリスト教文学(それも総督ピラトを題材にした思考実験的な小説!)を書くということそれ自体がちょっとイワン・カラマーゾフムーブで面白いです。この記事は全員カラマーゾフの兄弟が好きという前提で書くのでついてきてください。 主人公は使徒信条に「ポンテオ・ピラ

          ポンス・ピラトと大審問官──"神の摂理"に反逆する物語

          プロとコントラ

          今年も誕生日を迎えました。この時期なので、毎年誕生日が来るともう1年が終わるよーという合図に感じます。反出生なのでこの世に生まれてきたことは別にめでたくも何ともないじゃないですか、とずっと思っていたけれど、しかし誰かを祝うということは、今、現に存在して生きている人間としての相手を祝福するということであって、その意味でならこの複雑な日も受容できるのではないかと考えている。こんな世界でよくも二十数年も生きていたものだと。息を切らしながらそれでも生きようと走ってきた努力の表れとして

          プロとコントラ

          解答用紙は配られた

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          解答用紙は配られた

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          どこにも行かない

          永久に叶わない願いがある。世界を変える、という理想。苦しみにある全ての人をなにか奇跡的な方法で助けるという理想。フィクションに毒されすぎていると言われるかもしれないけれど、私は本気で、それを思っていなければ生きられない。宗教に関心を持つようになったのは、現実的には多分そういう夢に頼るしか方法がないと思ったからだろう。 優しさのためではない。私はそうでなければ私が耐えられないから、あらゆる人の苦しみをなくしたいと思う。彼らが望んでいようがいまいが、それは最終的にはどうだっていい

          どこにも行かない

          灰は灰、塵は塵

          人は、無から生まれて無に還る。土から生まれて土に還る。だから失うことは初めから当然で、そう苦しむべき事象ではないのだと思っていた。 いつも、将来のすべてが不確定な状態で生きてきたから、どこにいてもその場所に安住できたことがないと思う。いま再び学校に通っていて、ちょっとした事故で退学になるかもという危機に遭遇したとき、むしろ懐かしいとさえ思った自分に驚いた。高校、大学のときからそうだった。いつも自分の意思とは関係なく、辞めさせられるかも、半年後にはもうここには居られないかもし

          灰は灰、塵は塵

          「そういう時代」

          ※大概は自分の話ですが、Fate/Samurai Remnantの話をします。未クリアの人はご注意ください。

          「そういう時代」

          加害と関係 強いられるものとしての

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          加害と関係 強いられるものとしての

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          他人に財産や命を捧げることはなぜ「幸福」なのか?──自己犠牲の動機をタイプ分析しよう

          みんな、自己犠牲は好きか~~~~~~~!?!?!?!?!?!? 古くは新約聖書からオスカーワイルド「幸福な王子」、宮沢賢治「銀河鉄道の夜」まで、自己犠牲による救済を描いたコンテンツはいつの時代も大人気。とはいえ、我々は手放しで彼らの無私の奉仕を賞賛してきたわけではありません。自らに痛ましい苦痛を課し、ときには命までもを投げ打って他者のために尽くす人の姿は、絶望的に救いのない生き方にも見えるものです。 相手や人類のことを思っての利他行動は確かに美しいが、大多数の人々にはそれだ

          他人に財産や命を捧げることはなぜ「幸福」なのか?──自己犠牲の動機をタイプ分析しよう

          「信仰とは神と人との間で結ばれる両者に対して脅迫性を持つ契約である」

          これから書く文章は厳密には私の思想ではないです。仮の思考回路を置いてその上で同じ命題を検証するとどうなるか、という実験。とはいえ、普遍的に共通すると思われる箇所に関しては私自身も同様に思うので、全てが思想外というわけでもない。それにしても些か偏っているようには思いますが。 ─────────── 救済が先か信仰が先か、ということに関しては、福音書で繰り返し述べられている通り、信仰が先でしかあり得ない。救いが訪れないことに対する不満は必ず不信に原因がある。一度は奇跡をその身

          「信仰とは神と人との間で結ばれる両者に対して脅迫性を持つ契約である」

          愛すること、書くこと、苦しむこと

          物語を作って世の中に公開する。今の時代それはとても手軽になって、気持ちさえあれば誰でも取り組むことができるようになった。自分一人でただノートに発想を書き溜めて眺めていた頃、私は創作の本当の楽しさも知らなかったし、その本当の苦しさも知りはしなかった。

          愛すること、書くこと、苦しむこと

          最後のごあいさつ

          近頃ほんとうにひどい暑さですがみなさまお元気でしょうか。私は職を失い、家を失い、それでもまあなんとか生活を続けて新しいことを始めようと藻掻いています。 このマガジンは、概要欄にある通り今年7月までの1年間限定パックです。もしかして「7月から7月」だったら12か月を超えてる?すみません、常識では考えられないほど数字が苦手なのでよくわかりません。 こういう比較的閉じた空間だからこそ書けることはたくさんあって、多くの人に読んでいただけて本当に幸福でした。マガジンを読んでもらえたり

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          対等、または復讐としての障壁

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