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#エッセイ 記事まとめ

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noteに投稿されたエッセイをまとめていきます。
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2020年1月の記事一覧

限界貧困でもできる遊び、初級編

突然ですが、お金を使わないでできるあそびを紹介したい気持ちになったので初級編から書いていく。 (最後まで無料で読めますが課金チャンスだけ設けてあります) なぜならこの冬、圧倒的にお金がない。 私はどこかの会社と契約したりもしていない、完全野生のギリギリニートグラデーションフリーランスだ。半年かかるプロジェクトは、全てが終わらないと請求書が出せない。しかも、注意欠陥の持病で、他のこまかな請求書を月末までに出せないミスが発生しまくる。何が起こるかというと、2019年12月の

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飛行機で

飛行機で見た光景だ。 私が飛行機に乗るのは出張の時しかなく、大体1人で空の旅をする。エコノミーの4人掛けの席で端っこに座りながら周囲を見渡す。 飛行機が離陸するまでの時間はたいてい忙しない。荷物をキャビネットにいれ、ひとつひとつ丁寧にビニールでくるまれたブランケットやスリッパ、ヘッドフォンの封を開ける。まるでマニュアルでもあるかのようにみんなが同じ行動をとる。 私の隣には父とおぼしき男性と幼稚園生ぐらいの娘が着席していた。二人旅なのだろうか、母親の姿は見えなかった。

私の夫が宇宙人だったら

突然ですが昨日の夜は蟹に背中を、 ガジガジと噛まれる夢をみました。 「人と話しているのに、 やけに背中が痛いなぁ…」 と後ろを振り向くと小さな蟹が、 私の背中をガジガジと噛んでいるのです。 ハッと目が覚め、 隣にいた旦那さんの顔を覗くと、 何やら青白い光と共に目が光っていました。 そうか夢でちょいちょい 色んなことが起きるのは、 旦那さんの力なのか…と妙に納得し 思わず「もしかして…宇宙人なん?」と 聞いてしまいました。 そのときは夜中だった為か相手からは、 な

“奴ら”の正体

「ああ言う奴ら、見ていると本当にムカつきますよ」と、前職の同期は言った。目線の向こうには確かに“奴ら”がいた。「こっちは真面目にやってるのに、許せない」それを聞いた私は、深くうなづいた。 *  以前、広告業界で働いていたときのこと。同期は30名ほどいたが、そのうち特に良く話す一人がいた。仮にKとする。Kとはお互い考えていることに共通点が多く、話しているとさしてディテールは説明していないのに、ある程度は分かり合えていたりする。喋っていて話が尽きないし、いつでも心のどこかに不