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東京ヤクルトスワローズ 記事まとめ

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#エッセイ

【7/9阪神戦●】期待じゃなくて、信じること。

修行だ。 と、何度思ったかわからない。私は大切なことをいつだって、ヤクルトたちから学んでいるのかもしれない。忍耐とか、根性とか、宇宙の秘密とか。そう、ヤクルトは宇宙である。 「毎試合毎試合初回に失点していたらリズムも作れない。」と、たかっつぁんが言う。ここのところ、たかっつぁんは子どもたちのテストを見た私みたいな顔をしている。なんでこんな悪いのとか、なんでこんな初歩的なミスするのとか、問題よく読んだ?とか、前も言ったやん?とか、それだけはやっちゃだめって言ったやん?みたい

2009年5月の多摩蘭坂とゼミの先生。

たくさんのメッセージや花束、のど飴などが手向けられた国立市の多摩蘭坂。この写真を送ってくれたのは隣の国分寺市に住んでいた大学時代のゼミの先生。ニュースを聞いて散歩がてら撮ってきたからと、突然送ってきてくださった。ちょっとピンボケな気配もあるが、何だか無性にありがたく今も小さなフォトスタンドに入れて飾ってある。在学中、特にキヨシローのファンであるような事を表明したことはないと思うのだが、数多いる卒業生の中で一体何人に送ったのだろう。拓郎だサザンだと言っているその口の端にRCな匂

【5/30ロッテ戦△】うまくいくときは謙虚に、うまくいかないときは必要以上に悲観的にならないように

山田哲人のホームランを見るたびに、ああ生きててよかった。と、大げさでなく思う。

【5/18阪神戦●】土曜日、気のおけない友人たちと、飲みながら。

打者の打ったボールが、きれいなカーブを描いて、スタンドに入っていく、その瞬間の、なんというか芸術的な美しさも、スポーツの楽しさの一つかもしれない。 と、私はもう何杯目かもわからない日本酒を飲みながら熱弁していた。土曜日、14年ばかりの付き合いになる友達の家で、信じられないくらいおいしい手料理と、ビールとワインと日本酒を、気のおけない女友達といっしょに飲みながら、めちゃくちゃごきげんになっていたのだと思う。なんせ、昼間っから飲み続けていたので。 すると特に野球に興味がないと

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ドラマは現地で起きてるんだ|中日ドラゴンズ|東京六大学野球

絶賛、腑抜けです。今季イチの楽しみが終わってしまい、まるで腑抜けた麩のようになっております。阪神園芸に水吸ってもらわなあかん感じです。 今年のGW、人生初の神宮球場に行ってきました。年に一度の友人との旅行で、今年の行き先は神宮球場。コロナ渦で一時中断はあったものの、大学を卒業してから十余年、今でも仲良くしてくれる友人に感謝感激タイムリーツーベースヒットです。 昨年は、真夏のハマスタ。確信雨予報から確変の曇天、バウアー怒りの159キロ、延長12回でも決着つかず引き分け。

【4/29-5/1巨人戦◯◯◯】ちゃんといいときがくることを。

思い出してみてほしい。今季、めっちゃ悔しい逆転負けをした日のことを。そして、それが連日続いた日のことを。思い出せるだろうか。私は正直言って、あまり思い出せない。

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【4/21横浜戦●】 雨の神宮の、記憶

ものすごおおおく久々に、レフト側の、ヤクルト応援席に座った。ライト側よりものんびりとしていて、後ろの席ではお父さんが小さな女の子に、「あれはね、ネクストバッターズサークルといって、次のバッターが待ちながら打つ練習をするところだよ」とか、ゆったりとした口調で教えていた。「つばみちゃんもうくる?」と、レインコートを着たその小さな女の子は何度も、お父さんに聞いていた。春の雨が降る肌寒い神宮で、なんだかそこだけはぽかぽかあたたかい空気に包まれていた。 一方私たちは息子と、「いかにし

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【4/16中日戦●】「しあわせの瞬間」の話

よしもとばななさんのなにかの小説で、「しあわせの最中に、ほんとうにしあわせだと気付けることは少ない。」といったような一節があった。「だけど人生に数回だけ、しあわせの最中に、しあわせだと感じられることがある」みたいなことだったように思う。もう、どの小説かも忘れてしまって、正確な表現はわからなくなってしまったのだけれど、でも私はこの「事実」についてずっと考えながら、人生の半分以上を過ごしている気がする。 私にとって、「しあわせの最中に、しあわせだと感じられた」ことで覚えているの

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【4/14横浜戦◯】ヤフーレの好投、西武のこと、横浜中華街。

日曜日、横浜へ向かう電車の中で、息子から西武とソフトバンクの試合結果を聞き、震え上がった。土曜日は愛するオンナトモダチたちと飲み会だったので、ヤクルト以外の試合結果やニュースを全然見ておらず、そんなこと全く知らないまま眠りについていたのだ。

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【3/30・31中日戦△◯】 夢の国で、ずっとヤクルトを見ている

春休み、土曜日の東京ディズニーシーは、めちゃくちゃ混んでいた。混んでいるだろうと予想して来たけれど、想像以上に混んでいた。春休みに行こうと約束していたディズニー、あいている日が今日しかなくてやってきたけれど、あまりの人出にびびった私はとりあえず、ビールを飲む。 ここのビールは、なんと神宮よりも安い。物価高の折、なんだか相対的に、ディズニーリゾートの物価が手頃に感じるようになってきた。不思議な時代である。 さて、混んでいるディズニーといえば、待ち時間である。そして待ち時間の

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イチ阪神ファンの書店員が「控え捕手の配球」に思うこと

阪神ファンです。 しかし子どもの頃はヤクルトを応援していました。 1998年、前年に日本一を達成した同チームは開幕カードでまさかの3連敗。以後も波に乗れず4位に終わりました。 原因のひとつは、開幕戦で絶対的な中心である古田捕手が負傷したこと。彼は94年にも指を骨折してチームを離れましたが、そのシーズンも4位でした。 キャッチャーはチームの要だから固定すべき、といわれます。しかしこういう事態が起きた場合、控えが育っていないと大変なことになるのもたしかです。実戦で経験を積

「2023年の流行語大賞」と「1992年の思い出」

「アレ(A.R.E)」が2023年の流行語大賞に輝きました。 故・野村克也さんが監督に就任した1999年から、ずっと阪神ファンを続けています。そんな私が書いても説得力に欠けるかもしれませんが、順当な結果だと感じました。 ちなみにノミネートされていた「Y2K」は、残念ながらトップテン入りはならず。もちろん私には何の関係もありません。noteでネタにできるから、ちょっとだけ期待していましたが。 まあでも今年はやっぱり「阪神日本一」ですよね。 いつもいいところまで行き、最後

考察「ザーボンとドドリアに必要だったこと」

これ、子どもの頃から気になっていました。 ザーボンとドドリア。決して強くない彼らがなぜ「宇宙の帝王」の側近でいられたのか? もしフリーザが芸能人のマネージャー的な役割をふたりに求めていたのなら、殊更に高い戦闘力は必要なかったでしょう。しかしザーボンがベジータにおこなった一連のまずい対応を見ると(せっかく倒したのに放っておく&話を聞くために治療し、ドラゴンボールを盗まれる)気働きのできるタイプとも思えない。 あるいは古今東西の多くのトップがそうしたようにイエスマンを配した

【9/26阪神戦●】今年のヤクルトと、私の毎日と。

なんといってもこちとら、最下位争いのまっただかなかである。しかもかなり、熾烈である。なんなら、去年の優勝争いよりも熾烈である。いったいもう、どうなっているんだこのチームは。 朝晩は涼しくなり、私はいいかげん、夏を諦めなければならない覚悟を決める。今年も本当に、あっという間に過ぎ去ってしまった。夜の神宮でおいしくビールを飲める時期は、ほんとうに短い。 今年はなかなか神宮へ行けないまま、秋が来てしまった。仕事が慌ただしい…と、いうよりは、中1と小4になった子どもたちが、なんだ

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