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川崎フロンターレ 記事まとめ

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2022年4月の記事一覧

惨めな敗退を繰り返さないために

今年のフロンターレのACLはGL敗退という形で幕を閉じた。 開幕前から感じられるほどのチーム構成の違和感、そしてシーズン始まってそんな経ってない4月中にその結末を思い知らされるという。 終わったことは仕方がない。もはやこの悔しさは来年この大会で晴らす以外に方法はないし、ここで落ち込んで国内のタイトルまで失うなんてのはよろしくない。 先を見据えての話をしていこうと思う。 苦しさの訳 フロンターレは国内でも順風満帆とは程遠い試合内容を繰り返しているが、理由はもう誰もがわかって

風間八宏と中村憲剛の再会にて

※本文の無断転載、スクショによるSNS等への投稿はいかなる理由であろうと禁じます。 ※単発での購入も可能ですが、月刊で「国内サッカーの現場より。竹中玲央奈のここだけの話」を定期購読していただくほうがお得です。 少し前の話だが、興味を持ってくれた人が多かったので書いてみる。 去る3月23日に、中央大学のグラウンドでセレッソ大阪U-18と中央大の練習試合があった。セレッソはこの時期に各地で開催される多くの高校生向けフェスティバルには出場せず、関東に乗り込んで大学生や社会人との

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【川崎フロンターレ】篠田 洋介フィジカルコーチ

■プロローグ  ウェアラブルデバイス『Knows』を導入頂いているチームへの取材を敢行! いわずと知れたJリーグ王者【川崎フロンターレ】の、篠田 洋介フィジカルコーチにお話しを伺いました。リーグ歴代最多勝ち点を積み上げ、圧倒的な強さを誇った2021シーズンから『Knows』を導入。アジアチャンピオンズリーグの熱戦が続く中、貴重なスペシャルインタビューが実現しました! ■今シーズンもJリーグ第9節終了時点で首位。強さの秘訣はどこにありますか?  「当然ながらサッカーで勝つ

2022年ACL第5節 川崎フロンターレ対蔚山現代 レビュー「敗因は失敗不足」

2022年ACL第5節 川崎フロンターレ対蔚山現代は2-3で蔚山現代が勝ちました。 試合後のインタビューで家長が答えていましたが、お互いの狙いが紙一重の試合だったと思います。川崎フロンターレは前回対戦時の後半でボールを保持できることは分かっていたし、蔚山現代としては川崎フロンターレからボールを奪って、カザイシュヴィリとレオナルドの2人でボールを運べることも分かっていました。お互いの狙いを把握しつつ、どう相手の狙いを外していくかという試合でした。 勝敗を分けた1失点目そうい

下を向いても始まらない。まずは壁を上るところから。/AFCチャンピオンズリーグ2022 第5節 川崎F vs 蔚山現代(韓国)

どうも私です。 前節に引き続き、今節もポチャフロTV出させていただいたのですが、ご覧になった方いらっしゃいますか?へへ。 個人的には普通にnoteレビューの読者やらせていただいているせこさんとの共演が嬉しすぎて、普通に疑問に思ったこと質問させていただいてしまいました。特等席いただいてしまってすまんな……よき経験じゃった…… さて、まさに大一番となった蔚山戦。 出足は悪くはなかったとは思いますが決定機に決められないままずるずると嫌な雰囲気を引きずってしまい、逆に相手の2FWの

「したたかな鉄壁」 (2022ACL第5節・蔚山現代戦:2-3)

 試合後のフラッシュインタビューで家長昭博が口を開く。 フルタイムでピッチに立ち、疲労困憊であろう41番は、「紙一重」という言葉を2度使って、古巣戦を総括した。 「自分たちがボールを握れる展開になることは分かっていた。その狙いと、相手のカウンターは紙一重だったと思います。お互いの狙いが紙一重で、相手のほうが上だったかなと思います」  ピッチで対峙していて彼が「紙一重」と言うのならば、きっとそう感じた試合だったのだろう。実際、試合終了の笛が鳴った瞬間、両チームの選手たちは

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欲しかったゴールと勝利。一番観たかった姿。/AFCチャンピオンズリーグ2022 第4節 川崎F vs ジョホールダルルタクジム(マレーシア)

どうも私です。 今節、ポチャフロTVにゲスト出演させていただき配信しながらサングラスで試合を観ていたのですが、さすがに観辛かったです。笑 ワイワイ言いながら観戦するって、ひとりで観るのとは違った楽しさがあっていいよね。久々に思い出したな。 さて、勝利が必須だった第4節、前節と同じく相手はJDTです。前節で決め切れずドローとなった相手に5発と気持ちよく大勝で試合を終えることができました。よかった。 何よりヤスくんと悠さまのゴールが嬉しかったなあ。 前回同様、メンバー所感、試

「孤独に一番近い場所」 (2022ACL第4節・ジョホール・ダルル・タクジム戦:5-0)

なんだかズラタン・イブラヒモビッチみたいな名前だな、と思った。 前節に引き続き、ACL第4節が開催された「スルタン イブラヒム スタジアム」のことである。 少し気になったので調べてみたら、どうやら現在の州統治者の名前から名付けられたスタジアムとのことだった。 2020年2月完成したこの場所で、マレーシア王者のジョホール・ダルル・タクジムは驚異的な強さを誇る。30試合で25勝4分1敗という圧倒的な勝率だ。  ちなみにその唯一の1敗は、2021年4月24日に刻まれたものだ

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【鬼木ボンバイエ】鬼木監督オンライン会見4月25日

鬼木達監督このラインより上のエリアが無料で表示されます。

【note部】山根視来、小林悠オンライン囲み取材4月25日

2022年ACL第4節 川崎フロンターレ対ジョホール・ダルル・タクジム レビュー「一番前がチームを動かす」

2022年ACL第4節 川崎フロンターレ対ジョホール・ダルル・タクジムは5-0で川崎フロンターレが勝ちました。 試合中の配置変更の妙についてはDaznの実況と解説が細かくフォローしていましたので、僕は別の話を書きたいと思います。 印象に残った5点目のシーンこの試合で一番印象に残ったのは5点目のシーンです。

勝たなければいけない。強さを見せつけるべきは今。/AFCチャンピオンズリーグ2022 第3節 川崎F vs ジョホールダルルタクジム(マレーシア)

どうも私です。 急に23時キックオフってスケジュールきつくない!?平日の23時は眠気との戦いですわい。 現地の選手たちが負荷軽くなるならいいんだけれど、時差1時間だから22時なんだよね……第4節よりも第5節が大変そうだ。 さて、このグループのダークホースとも言えるジョホールダルルタクジム(以下JDT)との一戦。蔚山を破った試合を観てなかなか難しくなりそうだなとは思っていましたが、決め切れず、相手の強烈なワンパンも避けつつ、と結果スコアレスドローで決着となりました。 うむむ、

2022年ACL第3節 川崎フロンターレ対ジョホール・ダルル・タクジム レビュー「速く走れば速くプレーできるわけじゃない」

2022年ACL第3節 川崎フロンターレ対ジョホール・ダルル・タクジムは0-0の引き分けでした。 川崎フロンターレが苦手とするタイプこの試合のジョホール・ダルル・タクジム(以下ジョホール)のプレーを観ながら、僕はJリーグのあるチームとの試合のことを思い出していました。そのチームとは2019年、2020年と川崎フロンターレと唯一互角の試合をしたチームといってよく、川崎フロンターレが最も苦手としているチームだと思います。

「私に託して」 (2022ACL第3節・ジョホール・ダルル・タクジム戦:0-0)

 アウェイの大声援の中で試合をするのは、一体いつぶりなのだろうか。 ピッチに向けて必死に指示を飛ばす鬼木監督の姿がDAZN中継に映った時、試合中にふとそんな疑問が浮かんでしまった。  思えばここ2シーズンは、ベンチからのコーチングも選手たちに伝わる環境での試合だった。一方でこの状況では指揮官からの指示は歓声でかき消され、選手たちの耳に届いていないようにも見える。  コロナ禍が始まったのは、2020年シーズンからだ。 ただ2月に行われたサガン鳥栖とのリーグ開幕戦と、ルヴァ

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