マガジンのカバー画像

アルビレックス新潟 記事まとめ

699
運営しているクリエイター

#jleague

『スタイルの代理戦争』2024.J1 #17 FC町田ゼルビアvsアルビレックス新潟 マッチプレビュー

自分達は何者なのか今季の開幕前、FC町田ゼルビアを率いる黒田剛監督によるある発言が物議を醸しました。 https://www.tokyo-sports.co.jp/articles/-/288962?page=1 この発言の真意であったり、16節終了時点でリーグ首位に立つ町田の強さについては各方面で多角的な視点から考察されており、ここでは敢えて省略しようと思います。 ただ、新潟の現状と併せて「チャカチャカ」発言について考えると物凄く悔しさを覚えてしまうのが正直な気持ちで

2024.J1.#10 アルビレックス新潟×FC東京 『振り返りと最近の新潟と』

スタメン・ちょうどリーグ戦が10試合を経過したという事で久々のnote更新。 ・こうして好きな事を考えながらPCに向かい合う時間を作れるように、社会人生活にもようやく慣れてきた筆者である。成長。 ・さて、今節はFC東京戦。松木や荒木が代表活動で不在の上に、今季から加入したWGの遠藤が負傷?でお休み。それでもスタートやベンチの顔ぶれを見ると、例年通り本当に選手層の分厚さを感じさせるチームである。 ・新潟的な視点で彼らを語るなら、何といっても高宇洋の存在は無視できないはず。正直ア

2024 J1 #3 アルビレックス新潟×名古屋グランパス 【動かして進む事】

スタメン 要点・ガンバ戦では完全にポヤトスにしてやられた新潟。 ・前節の反省を踏まえてか、今節の名古屋戦はビルドアップの円滑な進行が目立つ試合となった。 ・勿論相手の特徴も照らし合わせた上で考える必要があり、そういう意味では名古屋に助けられた要素も十分作用したのだが… ・相手の力学を利用して自分達の思惑通りにボール・試合を進められたのはとても良い点。明確な数字と共に沢山の収穫を得た一戦であった。ナイス勝利 ・今回は名古屋の思惑を砕き続けた新潟のビルドアップについて書いていく

#196 流武安割布(ニャポ太の野望 全国版)が始まる!

さてJ1リーグも開幕から2試合を消化。我らがアルビも今週末ホーム開幕戦を迎えます。相手は名古屋。天気はまだまだ冬模様なので、防寒対策をバッチリにしてスタジアムへ行きましょうね! そんなリーグ戦とは別にいよいよ始まりますよルヴァン杯!我らがアルビは二回戦からになりますが、3月6日(水)と3月13日(水)の二日間に分けて一回戦17試合が行われます。そのルヴァン杯を今回ネタにするべく始めた「ニャポ太の野望」。今回は一回戦の中からまずは6日に行われる試合からいくつかピックアップして

《週刊セットプレー 2024》vol.01

全文無料公開しています。 イイネやコメントをしていただけるととても嬉しいです。 ◆ニアそらし中央合わせ(新潟)今年の1つ目は鉄板のゴールパターンである「ニアそらし」から生まれたゴールを取り上げます。 ヘディングシュートした位置に直接CKを蹴ってもかなり高い可能性でGKにキャッチされてしまいます。 その位置でのヘディングシュートを可能にするために、CKをニアサイドに合わせ、ヘディングで中央にボールを送っています。 このワンクッションによってGKは前に出るチャンスがなくなり

¥100

2024 J1 #1 サガン鳥栖×アルビレックス新潟 【新潟の前進,そして3人目の活用について】

スタメンサガン鳥栖 アルビレックス新潟 新潟のビルドアップを巡るアレコレ・鳥栖は中盤3枚の一角である堀米がジャンプしてヒアンと先頭を形成する所からプレッシングが開始される。 ・小島から始まる新潟のビルドアップ。上記のような構図から例えばトーマスにボールが渡ると… ・このようになる。ヒアン-堀米で形成される1stラインはCBにガンガン来るというよりは、まずは新潟のドブレ(秋山-宮本)を背中で消す事が優先されていた。それが完了してからCBに向かう。 ・樺山-長沼は大外に位

これが新潟式ストーブリーグ 〜23年オフ振り返り〜

随時更新し続けた移籍情報まとめを除いた2023年最後の記事から年を跨いだという事でまずは新年の挨拶を…といきたいところだが、新潟人として「おめでとう」とは口が裂けても言えないような情勢となってしまった。なので今は本年もよろしくお願いしますとだけ。 新潟県内でも余震が続いているそうで予断を許さない日々が続くが、こういった時に何を見せられるか・何を思わせるかが地域密着型クラブとしての存在意義に繋がってくる。予期せぬ出来事から始まった2024年、アルビレックス新潟はどのような道を

【ありがとう】 2023.#34 アルビレックス新潟×セレッソ大阪

※もちろん全文無料です。頂いた投げ銭は卒論執筆の際のおつまみ代とさせていただきます! スタメン振り返る前に・前提として、新潟とセレッソ共にオープンな姿勢を好まないという事情がある。前と後ろの息があってないのに無闇にプレスに向かったり、厳しい状況でも前方向のプレーを選択したり。そうこうしている内にボールは奪えないし前に進めないし、その上体力だけが削られていくし…とコントロールが損なわれていくリスクがある。 ・なのでボール保持,非保持を問わずに落ち着いたテンションの下で45分間

¥150

『まだまだ見せる新たな色』2023.#32 アルビレックス新潟×FC東京

スタメン・ここ数試合で最も”特徴”が見られる11人。強力な攻撃陣を擁する相手にベテランCBコンビをぶつけたのもそうだし、前線に谷口-鈴木とFWの2人を起用した点は特にいつもとの違いを感じさせる。 ・CBについては監督コメントで起用の意図について主にボール保持の視点から述べていたので、プレス志向が高い相手をひっくり返して擬似カウンターを発動したかったという狙いが先に来て、それを実現できるのは誰か?と模索する中で選択肢に挙がったのだと思う。 ・それでは谷口-鈴木はどんな狙いの下で

『勝てる理由がちゃんとある』 2023.#31 京都サンガF.C.×アルビレックス新潟

スタメン前半・オープン気味の展開を創り出し、その上でトランジション(守から攻,或いはその逆)に勝って自分達が刺す。そんな京都がやりたい事に対し、新潟は『如何に彼らの土俵に立たないか?』が問われる一戦となった。 ・極力ハイプレスを避けてセットした所から圧をかけにいく新潟。京都は下からの繋ぎに長けているとは言えないので井上の言う通り、持たせる展開を創り出した。 京都:保持vs新潟:非保持@ゾーン2以降 ・大体こんな構図。4-4-2のゾーンディフェンスを構築する新潟相手に、京

『似た者同士?』2023.#30 アルビレックス新潟×サガン鳥栖 ワンポイントレビュー

見直しを行う中で両者のビルドアップを対比しながら色々思った事があったので今回はワンポイントレビューという形で進めていきたい。文量も抑えてあるので普段より読みやすい構成になっているかと思う。けど中身にはいつも以上に拘る。 それではいってみよう。 ビルドアップ対決・ボール保持型の中でも新潟と鳥栖は似ている特徴を誇るチーム。両者共にGKをFPと換算して『+1』の優位性をそのまま崩しの局面まで持ち越す事を狙っている。なので丁寧に組み立てる事を中心に、時には小島/朴というある種の司令

Last5,新潟は異なるアプローチに対処して24年への布石を打つ

降格もなく、かといえば優勝はおろかACL圏内も射程圏内ですらなく。(広義で考えて)この時期に何も懸かっていないチームはモチベーションを失いやすく、残り試合をただ淡々と消化しがちになってしまいます。 新潟も残り5試合、第三者からすれば何のために戦うのか?が曖昧な時期に突入したかと思います。我々もラスト5戦を消化試合として過ごしてしまうのか? んな訳ねーだろ!!消化試合?むしろ本番はこっからだよ!!! ちょうど頭の中で『SixTONES-こっから』が再生されましたが、アルビ

『クリスマス。華やかさの裏に脆さ』 2023.#29 川崎フロンターレ×アルビレックス新潟

スタメン初期配置:4-3-2-1 ゴミス マルシーニョ 小林 遠野 シミッチ 脇坂 登里 山村 田邉 山根 ソンリョン 初期配置:4-2-3-1 鈴木 三戸 高木 長谷川 高 秋山 堀米 千葉 トーマス 新井 小島 前半・支配率が37:63というように、基本的に新潟が保持して川崎が見守る構図。 ・ホームチームのキックオフで始まり、ゾーン1,2では4-1-2-3気味の陣形を確保して4-4-2セットで構える新潟に配置的優位をとる川崎。 ・しかし配置的優位があってもそれを成り立

『保持はおしゃれじゃない』2023.#28 アルビレックス新潟×横浜FC

スタメン初期配置:4-2-3-1 鈴木 三戸 高木 松田 島田 秋山 堀米 渡邊 舞行龍 藤原 小島 初期配置:3-4-2-1 伊藤 山下 カプリーニ 林 井上 ユーリ 山根 吉野 ンドカ 岩武 永井 前半早速の先制、5バック崩し ・出会って4分で先制弾。U-22代表帰りの三戸による今季4点目。スコアラーの反転ショットに目が行きがちだが、実はこのゴールの過程にこそ横浜FC攻略法が詰まっていた。 ・横浜の非保持はハイプレス,ミドルプレス,ブロックを問わず『5-4-1』気味