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広島東洋カープ 記事まとめ

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2021年10月の記事一覧

鈴木誠也、村上宗隆・岡本和真と史上初の「二冠王3人」誕生はあるか?

広島カープの鈴木誠也を巡って、カープファンが憶測に揺れている。 今オフ、MLBにポスティング移籍するのではないかとみられているからだ。 鈴木誠也はプロ9年目を迎え、今季まで6年連続で「打率3割超、25本塁打以上」をマークしている。これは、王貞治、落合博満、小笠原道大、そして鈴木誠也の4人しか達成していない偉業である。 今季は春先から好調も5月、6月に調子を崩した。 7月に持ち直し、東京五輪2020の侍ジャパンのメンバーとして、出場した。 稲葉篤紀監督から四番を任されたもの

バッティングというのは恋愛と似たところがあるんだ【高橋慶彦 連載#8】

前の話へ / 連載TOPへ / 次の話へ ボールの内、外、上、下、真ん中を〝打ち分けた〟 打撃論議を始めたら、「やめられない、止まらない」で「かっぱえびせん」の異名まで取った山内一弘さんの指導には、賛否両論ある。それは、門下生として結果を出したのが俺ぐらいしかいないからだ。失敗例といったら失礼かもしれないけど、1995年に山内さんが阪神の打撃コーチを務めた際には、劇的な飛躍を期待された新庄剛志や亀山努も、かえって成績が悪くなった。 座ってティーバッティングに挑む新庄剛志、

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即戦力左腕2人への期待

今季のカープも昨年に引き続き、シーズン負け越しが決定した。 昨オフのドラフト会議では、栗林良吏など即戦力投手を3人獲得。更に鈴木誠也のメジャー流出に伴う、カープ在籍最終年の可能性があることから、野手陣も3Aで本塁打王を獲得したケビン・クロンを補強。久しぶりに球団フロントの本気度が伝わる昨オフだった。 しかし蓋を開けてみれば、序盤から低迷。交流戦では、NPBワースト記録の3勝で終わり、最下位争いも経験した。終わってみれば佐々岡政権、2年連続のシーズン負け越しとなった。 た

飲みに行こうがカノジョの家に泊まりに行こうが、練習は欠かさない【高橋慶彦 連載#7】

前の話へ / 連載TOPへ / 次の話へ 年俸アップした〝日本一のオフ〟は副業も充実 初の日本一に輝いた1979年のオフには、楽しみなイベントが待っていた。球団からプロ野球選手としての評価を金額で提示してもらえる契約更改のことだ。以前にも書いたように、俺の入団時の年俸は120万円。そこからジワジワと上がっていって、78年オフの契約更改では650万円だった。  事前に番記者の人たちに話していた希望額は1500万円。2年連続の3割で初タイトルとなる盗塁王も取っていたし、それな

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〝江夏の21球〟の真っただ中、僕は「打球が飛んできませんように」と祈っていた【高橋慶彦 連載#6】

前の話へ / 連載TOPへ / 次の話へ 安打記録が止まったことより深刻だった右膝 試合中のケガで5試合の欠場を余儀なくされた俺は、仕切り直しで8月8日の阪神戦に臨んだ。相手先発は、前年7月からカープ戦5連勝中の江本孟紀さん。記録どうこうより1番打者の務めとして塁に出ることを考えたけど、結果はノーヒット。長池徳士さんの記録を1試合更新しただけで俺の記録への挑戦は終わった。ちなみに、長池さんの記録を32試合で止めたのも江本さんだったらしい。 江本は2つの日本記録の前に大きく

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広島カープドラフト1位 関西学院大・黒原拓未を見に行った。

こんばんは、神戸から帰りの新幹線です。 毎年恒例指名記念遠征、今回は都合により試合を見て即帰宅です。 (良い天気でよかった) 結果は4回6安打1失点 無四球 1奪三振 4回しか見られなかったのでなんとも言えない部分もありますが感じたことを書きたいと思います。 初回から140キロ台〜147の真っ直ぐとカット、スライダーを軸に組み立てる投球。 途中チェンジアップも使っていたと思うのですが大学選手権の時より少なめな気がします。 もしかしたらブルペンからチェンジアップの調子が

2021年広島のドラフトを振り返る

先日行われた2021年ドラフト会議で、広島は支配下7名、育成4名の計11名の選手を指名しました。 隅田知一郎、山下輝と連続して即戦力左腕を狙いましたが、くじ引きであえなく敗れ、黒原拓未を1位で指名。 その後も支配下では大社の選手を中心に指名を続け、育成では支配下指名のなかった高卒投手2名、ナックルボーラーという変わり種など素材型選手を指名する形になりました。 投手においては、3連覇に大きく貢献した投手の不振で一軍で使える駒が不足したいたのを補う形の指名で、野手においては右

関西No.1大学生左腕、黒原選手が広島から1位指名!!

10月11日に行われたプロ野球のドラフト会議。ドラフト会議で上位指名候補に名を連ねていた関学硬式野球部、黒原拓未(クロハラ タクミ)選手の記者会見が学内であるとのことで取材に伺いました! 黒原選手は身長173cmと小柄ながらもMax151㎞の速球を持ち、チェンジアップやカットボールを操る本格派左腕です。 写真提供:関西学院大学硬式野球部 高校は智辯和歌山高校出身で、夏の甲子園大会にも出場しました。2回戦では、DeNAから2位指名を受けた徳山壮磨(トクヤマ ソウマ)選手が

今なお日本一!33試合連続安打記録について話そうか【高橋慶彦 連載#5】

前の話へ / 連載TOPへ / 次の話へ 連続試合安打記録の危機に山本浩二さんがかけてくれたうれしい言葉 入団4年目の1979年は、いろんなことがあった。というか、ありすぎた。まあ、ここはオーソドックスに日本記録となる33試合連続安打のことから触れておこうか。  その年のセ・リーグの序盤戦は首位中日から最下位のヤクルトまでが3ゲーム差以内にひしめき合う大混戦で、どのチームにも優勝のチャンスがあった。そんな中で迎えた6月6日のナゴヤ球場での中日戦が始まりだった。もちろん、そ

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[覚え書き]ドラフト会議2021

今年もドラフト会議で指名選手が決まりましたね。 わくわくしながら中継を観ていました。 新たな若鯉として広島でご活躍が見られるのを 心から楽しみにしています! 今年のドラフト指名選手をまとめてみました。 (地元紙等で特筆事項が出てきた場合には随時追記します)     【2021年ドラフト指名選手】(敬称略) 1 黒原 拓未 投手 左左 関西学院大学(智弁和歌山)    林選手の1学年先輩 2 森 翔平 投手 左左 三菱重工West(鳥取商→関西大)    鳥取市

「走りますよ」っていう雰囲気を全身から醸し出した上で走る!これが機動力野球だ【高橋慶彦 連載#4】

前の話へ / 連載TOPへ / 次の話へ 古葉監督以外、全首脳陣が反対したショート起用 1977年のシーズン終盤にスイッチヒッターとして新たな野球人生を歩み始めた俺は、9月10日のデビュー以降もコンスタントにチャンスをもらった。この年は開幕前に優勝候補と期待されながら、カープは最下位に低迷。75年の初優勝からメンバーは大きく変わっていなかっただけに、古葉竹識監督としても若くて足が使える俺を起用することで何とか突破口を開きたいという思いもあったんだろう。  実際、俺は残り2

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〝スイッチ〟が入った瞬間、左手で箸が自在になった【高橋慶彦 連載#3】

前の話へ / 連載TOPへ / 次の話へ 甲子園のワンプレーで広島がリストアップした 振り返ってみれば、高校時代の俺は周りが見えていなかったんだろう。「甲子園に出たい」という自分の思いばかりで。練習なんかでチームメートが妥協していると無性に腹が立ったんだ。あんまり頭にきて、仲間を殴ったこともあった。  そんな調子だから、チーム内でも浮いちゃう。「カッコつけやがって」って。もう、どうにもならなくなって、一度だけ野球を辞めようかと真剣に考えたこともあった。最終的には踏みとどま

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