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アビスパ福岡 記事まとめ

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石津大介への感謝、そしてエールを込めて

「ドリブルが得意で相手を抜ける選手」と「労を惜しまず帰陣し守備をする選手」 どちらの選手になりたいだろうか。おそらく、前者を選ぶ方が多いだろう。 では、どちらが息の長い選手になるだろうか。 年齢を重ねてもチームに貢献し続けられるのは、おそらく後者だろう。 アビスパ福岡に7年半在籍をした石津大介は、前半の5年半と後半の2年で前者から後者へと大きくその姿を変えた選手だった。 プレースタイルを変えること人には大なり小なり、プライドがある。 一般的に、得意で自信のある事柄であっ

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第38節  アビスパ福岡vsFC東京  アビスパ視点レビュー

スターティングメンバー 前節、ベガルタ仙台戦からのメンバー変更は6人。 右SBには湯澤聖人、左サイドは左SBに志知孝明と左SHに杉本太郎のコンビ。CHには中村駿。2トップには金森健志とフアンマ・デルガドが起用された。 シーズンを通して積極的にメンバーを入れ替え、常に活性化させながら戦っていたことは今季のアビスパの特徴の1つだった。 試合内容8位・アビスパ福岡、9位・FC東京。 勝敗によっては順位が入れ替わる両チームの対戦は0-0で終了。 アビスパとしては前節45分間だった

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第37節  アビスパ福岡vsベガルタ仙台  レビュー

前半に見せた鬼気迫るプレーと、後半に見せた押し込まれ続けるというJ2でくすぶっていた頃のようなプレー。 最終的には追い付いたが、今季のアビスパらしくない二面性が出てしまう試合となった。 スターティングメンバー システムは前節と同じく4-4-2。だがメンバーの入れ替えは多く、左SBに輪湖、左SHに石津、CHにカウエ、FWに城後と、今季出場機会の少ない選手が起用された。 試合内容8位を確固たるものとしたいアビスパ福岡と、残留という目標の達成はできなかったもののこれまで背負っ

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第36節 柏レイソルvsアビスパ福岡  アビスパ視点レビュー

スターティングメンバー 相手に合わせて3-4-2-1から4-4-2にシステムを変更したこともあり、前節からのスタメンの変更は4人。 カルロス・グティエレス、エミル・サロモンソン、杉本太郎、そして山岸の長期離脱が発表されたFWにはフアンマが起用された。 試合内容残留を決め、プレッシャーから解き放たれた両チーム。 4-4-2というお互いに慣れ親しんだ、噛み合う形でぶつかり合ったことで積極的な戦いとなった。 アビスパの狙いの1つは、フアンマがGKとCBの間にクロスを入れ、杉本

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第34節  アビスパ福岡vs大分トリニータ  レビュー

残留を達成し、俗に言う「5年周期」は打破。 次なる目標は開幕前に長谷部茂利監督が掲げていた「勝ち点50」。 サポーターでさえも多くが厳しいと感じていた数字までも、あと1勝と王手をかけて挑んだ大分トリニータ戦だった。 前半戦3バックを採用するチームが苦手とは以前から述べてきたが、それに対して長谷部監督が前節・北海道コンサドーレ札幌戦でみせた回答は「同じシステムにしてぶつける」というものだった。 今節の相手、大分トリニータも3バックのチームということで、今節も3バックを継続して

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第33節 北海道コンサドーレ札幌vsアビスパ福岡

この試合の争点今節のスターティングメンバーを見た時、驚きと共に思い出されたのは第節、川崎フロンターレ戦のことだった。 この試合でのアビスパ福岡は、無敗で首位を快走するフロンターレを相手に前の試合からメンバーを大幅に変更。圧倒的なパスワークで得点を量産している相手に前線からの猛烈なプレスという積極策で対抗し、途中出場のジョルディ・クルークスのゴラッソで1-0の勝利を収めていた。 いや、ある意味ではこの時以上の驚きだったかもしれない。 北海道コンサドーレ札幌の持ち味は、201

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第32節 ヴィッセル神戸vsアビスパ福岡 レビュー

3位vs8位の一戦はその順位に違わぬ好ゲームとなり、より上位につけるヴィッセル神戸が勝利を収めた。 アビスパ福岡のサポーターとしては悔しさが残るものの、この試合はヴィッセルの強さを称えたい。 前半戦ヴィッセルは4-1-3-2というべきシステムで、1ボランチのサンペール、トップ下のイニエスタを中心にパスワークで崩してくるチーム。 中央から崩すことを最優先に、それが無理ならばサイドからという意識が徹底されている。 4-4-2がベースのアビスパとしてはサンペールをフリーにし

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第31節 アビスパ福岡vs清水エスパルス レビュー

アビスパ福岡にとっては勝利すれば悲願のJ1残留。 清水エスパルスにとっては残留のために是が非でも勝ち点3が欲しい一戦。 やはり非常に熱い試合となり、チャンスを生かした清水が2-1で勝利を収めた。 勝利への貪欲さで上回られると、こういった試合となる。 前半戦試合の入りはやはり、清水がボールを握った。 タメが作れスペースに流れることもできるチアゴ・サンタナにボールを集め、主にサイドから攻撃を構築。 結果的に、スタメンとして出場した両チームの2トップの関係性の差が、試合の行方を

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第30節 アビスパ福岡vsサガン鳥栖

5年前、昇格し意気揚々とアウェーの地への乗り込んだ、2016年の開幕戦は1-2の敗戦。 今季第6節のアウェーゲームもスコアは0-0とよく耐えたが、内容においてははっきりと鳥栖のゲーム。 これらの悔しさを晴らすにはカップ戦の勝利では足りない。リーグ戦で、直接対決で勝つ必要があった。 シーズン全体の優劣は順位でつけられるが、ダービーマッチとはそういうものではないからだ。 順位が上のチームが強いのではなく、勝った方が強い。 近年のJ1での実績で勝るサガン鳥栖を今度こそ撃破し、

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第29節 湘南ベルマーレvsアビスパ福岡 レビュー

ラストワンプレーで追いつかれての引き分け。 非常に悔やまれる展開になってしまったが、個人的にはそれほど大きな驚きはなかった。 あのまま逃げ切っていればさほど問題とならなかっただろうが、普段の試合と異なる事態が起こっていたのだから。 大きな誤算その前触れは、中村駿が負傷してしまい重廣が投入された時点から始まっていた。 もちろんこれはやむを得ない交代であり、重廣のプレーがどうこうということではない。CHと左SHの控えを兼任していた重廣が早い時間帯に投入されたことで、右SHが

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第28節  鹿島アントラーズvsアビスパ福岡  レビュー

今シーズンの第5節・鹿島アントラーズを相手に勝ち点3を積んだが、勝利はなんと15年ぶり。 それほどまでに苦手な相手に、3-0というスコアでシーズンダブル(シーズン内で同じ対戦相手に連勝すること)を達成した。 この事実だけでもどれほど歴史を変えているシーズンなのか、分かることだろう。 開幕直後と現在の違い5年ぶりのJ1。前評判の低さ。J1へのリスペクト。それらが作用し、仕方のないことではあるが序盤戦は後手を踏むことが多かった。 つまりは相手の攻撃に対し、どこかで想像を上回られ

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鶴野怜樹 早期ブレイクへの期待

9月7日、福岡大学の3年生、鶴野怜樹(つるの・れいじゅ)が2023シーズンからのアビスパ福岡への加入内定が発表された。 近年のJリーグでは、特に強豪クラブでは早いタイミングでの加入内定が増えているが、大学3年生の9月での加入内定はアビスパ福岡にとってこれまでで最も早いタイミングではないだろうか。 強化部がそれだけ力を入れ、獲得を目指した鶴野怜樹とはどんなプレーヤーなのか纏めた。 アビスパ福岡と縁の深い経歴まず、彼の経歴を見た時、アビスパ福岡と縁が深いことに気付いたサポー

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第27節 アビスパ福岡vs徳島ヴォルティス レビュー

昨季のJ2の、首位・徳島ヴォルティスと2位・アビスパ福岡。 勝ち点で並び、非常に拮抗した成績だった両チームはしかし、J1の舞台で明暗を分けつつある。 アビスパは前節は首位・川崎フロンターレを破るなど10位につける一方、ヴォルティスは3連敗中で17位と降格圏に入ってしまいこの試合を迎えた。 両チームに明確な戦力差があるわけでは決してない。 しかし今節を通して、現状の明確な違いが見えてきた。 この試合について アビスパは前々節のメンバーをベースに、左SBに志知、左SHには

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第26節 アビスパ福岡vs川崎フロンターレ レビュー

アビスパ福岡対川崎フロンターレの歴史博多の森での、川崎フロンターレ戦は何かが起こる。 2011年8月14日。小林悠に先制点を許すも終盤の城後の2ゴールで逆転勝利。 シーズンを通して苦しいシーズンだったなか、強く記憶に残る場面である。 2016年6月18日。リーグ戦初優勝を目指し首位を走る川崎フロンターレ相手に、金森の2ゴールで2-2のドローに持ち込む。 この引き分けで川崎は首位陥落。結果的に優勝を逃している。 なお、2000年3月11日にはアビスパが2-1で勝利している

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