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ガンバ大阪 記事まとめ

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#マッチレビュー

2024 J1 第24節 ガンバ大阪 × 湘南ベルマーレ レビュー

スタメン ガンバは前節から3人のスタメン交代。普段は左のウェルトンが右に回り、左には倉田。前節トップ下に入っていた坂本一彩に代わってアラーノ。右サイドバックは五輪選出の半田に代わって松田が入った。湘南は前節からスタメン・ベンチ全て変更なし。 レビュー 連勝中ではあったものの、スタメンを変えてきたガンバ。メンバー変更の目的は湘南の戦術に合わせたプレッシングの改善にあったとみられる。前回対戦時は勝利したもののプレッシングが噛み合わずシュート数では4-16という大差をつけられ苦し

2024 J1 第23節 サガン鳥栖 × ガンバ大阪 レビュー

スタメン ガンバは天皇杯を挟んで前節から2名のスタメン変更。アラーノ・松田→山下・半田。倉田が久々のベンチ復帰。鳥栖は4名のスタメン変更。マルセロヒアン、長沼がともにベンチにすら入らず。長沼が入っていた左SBには堺屋が、トップにはヴィニシウス・アラウージョが入る。この時期のベンチ外は何かとセンシティブ。 レビュー ともに4-2-3-1、ボール保持を基調とするガンバと鳥栖。こう書くとほとんど変わらないように見えるが、両チームの違いは「テンポ」にあったと思う。ガンバが、横パスを

2024 天皇杯3回戦 ガンバ大阪 vs テゲバジャーロ宮崎 レビュー

スタメン ガンバは直近のリーグ戦から6名のスタメン変更。連戦とはいえ中3日のインターバルなので、これまで出場機会の少なかった選手を積極的に登用するというよりは主力のラージグループに含まれているメンバーから選ばれていた感じ。ポヤトス監督の中で天皇杯のプライオリティが高いことを示してもいるのではないだろうか。出ずっぱりだった鈴木徳真が完全にスカッドから外れ、今シーズン初めてのお休み。  対する宮崎も完全なターンオーバーというわけではなく、DFラインは直近のリーグ戦とまったく同じ

2024 J1 第22節 ガンバ大阪 × 横浜F・マリノス レビュー

スタメン ガンバは痛恨の敗戦を喫した前節から4名のスタメン交代。体調不良から回復した福岡、出場停止中の半田陸に代わって松田陸。そして今節はアラーノとウェルトンの両翼、宇佐美と坂本が中央でコンビを組む。サブに目を向ければ、食野が久々のベンチ復帰。  中2日のマリノスもスタメン交代は4人。ゴールキーパーがポープから飯倉に。加藤聖に代わって加藤蓮が左サイドバックに(ややこしい)。中盤より前では、天野純がスタメンから一気にベンチ外へ。また、ウイングはエウベルから宮市に。厳しい日程で

2024 J1 第21節 ガンバ大阪 × 町田ゼルビア レビュー

スタメン 怒涛の上位3連戦3試合目。ガンバは前節から2名のスタメン交代。ジェバリが札幌戦以来2度目のスタメン。ターンオーバーだった札幌戦とは異なり、恐らく空中戦が増えることを見越した戦術的起用だろう。そしてジェバリ-宇佐美は今シーズン初となる組み合わせ。また、福岡がコンディション不良(発熱・嘔吐とのこと)で、江川が今季初のスタメン。  一方の町田も、4名のスタメン変更。ディフェンスラインこそ顔ぶれは変わらずだが、ボランチは総とっかえ。町田のボランチは、プリメーロ/セグンダの

2024 J1 第20節 鹿島アントラーズ × ガンバ大阪 レビュー

 後半戦一発目は上位対決3連戦の2戦目となるアウェーでの鹿島戦。鹿島は前節とスタメン変更なし、ガンバは負傷交代の山田康太に代わって坂本一彩、ダワンに代わってネタラヴィがスタメンに名を連ねた。 レビュー まずは鹿島の保持から確認していく。ガンバの守備は、前節神戸戦と比較しても前からプレッシャーを掛けにいく頻度が高かった。鹿島が繋いでくるとスカウティングしたのか、ロングボールを蹴られてもある程度回収できると見立てていたのかは不明だが、結果的にはこのプレッシングが空回りすることで

2024 J1 第19節 ガンバ大阪 × ヴィッセル神戸 レビュー

レビュー 前半戦折り返し、3位ガンバ・4位神戸の上位対決となった一戦。まさか前年王者の神戸を順位で上回った状態で迎えることになるとは思わなかった。4連勝中のガンバはスタメン変更なしも、アラーノ・ネタラヴィがベンチに名を連ね、いよいよメンバーエントリーも大変な争いに。一方の神戸も、スタメンは3試合連続で同じ顔触れとなっていた。  ガンバはキックオフ後最初のゴールキックから繋がずにロングボールを蹴っていた。降りしきる雨の影響を踏まえて、自陣で繋ぐよりはリスクの少ない選択肢を取ろ

2024 J1 第18節 ガンバ大阪 × 柏レイソル レビュー

レビュー インターナショナル・マッチウィークを経てのリーグ戦再開。ルヴァンカップで既に敗退しており同期間内の試合は天皇杯のみだったガンバと、勝ち残っていたが故に連戦が続いていた柏。主力の細谷はアメリカ遠征帰りのコンディションを考慮してか控えからのスタートで、マテウス・サヴィオの相方は木下。スターティングメンバーを比較すると、リーグ戦の好調も相まってメンバーを固めつつあったガンバと、連戦のコンディションも考慮しつつ模索中の柏、といった趣が対照的だった。  メンバーが固まりつつ

2024 J1 第17節 湘南ベルマーレ × ガンバ大阪 レビュー

レビュー 試合前の順位とは対照的にゲームの主導権を握っていたのは湘南だった。ガンバの4-4-2ブロックに対して湘南の3-1-4-2ビルドアップが好相性を見せていたことに理由があるだろう。中央を塞ぎながらプレスに出るガンバの4-4-2に対し、湘南はバックラインの3枚+アンカーの1枚で2トップのプレスをいなしながら、サイドでフリーのセンターバックを作る。フリーのセンターバックがボールを持ち上がればガンバのサイドハーフ(ウイング)が出ていかなければいけないが、そのタイミングで湘南の

2024 J1 第16節 FC東京 × ガンバ大阪 レビュー

レビュー 試合前には、「最多得点のFC東京と最小得点のガンバ大阪の"ほこたて"対決」と銘打たれていたこのゲーム。東京が攻めてガンバが守る、のようなイメージに結びつきそうなヘッドラインだったが、蓋を開けてみればガンバがボールを握る時間の長い前半だった(ボール保持率59%:41%)。  そのスタッツに結びついたのは恐らく攻撃の志向性の違いによるものだろう。FC東京は縦に早い攻撃。サイドバックが内側に絞るギミックはあるが、パスコースを作って保持を安定させるというよりは、そこからの

2024 J1 第15節 ガンバ大阪 × 川崎フロンターレ レビュー

レビュー 両チーム中3日、雨のもと行われた一戦。前半15分まではガンバのペースだった。恐らくは、準備してきたゲームプランが当たっていたからだろう。まずは非保持の部分。坂本・宇佐美でアンカーの橘田を消しながらCBへプレス。左CBの大南と橘田は比較的距離が近く(橘田が、左CBながら利き足が右の大南へのサポートを意識した結果かもしれない)、「アンカーを消す動き」と「CBにプレスに行く動き」をシームレスに切り替えられていた。時間が作れない大南の右足を切ってロングフィードとバックパスを

2024 J1 第14節 東京ヴェルディ × ガンバ大阪 レビュー

レビュー ヴェルディの前進メカニズムにおいて、特徴的だったのはボランチの動き。基本的には4バックが並んで広がり4-4-2のままビルドアップを開始するが、ボランチ(主に森田)が左CBの脇に落ちるギミックが入る。この動きにガンバの前線がついてくるのであれば中盤のスペースは広がるので中の選手に差し込む。ついてこないのであれば余裕をもって後ろで回せるので、前線のスプリントとタイミングを合わせてロングボールを蹴り、ガンバのDFを背走させて陣地を取りに行く。木村が奥を突き、染野が手前を使

2024 J1 第13節 名古屋グランパス × ガンバ大阪 レビュー

レビュー 3-4-2-1で守る名古屋は中央にパトリック、左シャドーに永井、右シャドーに森島を配置。ガンバが中谷サイドにボールを動かすと永井がプレス、森島がスライドしてボランチ(主に鈴木徳真)をマークするが、ガンバが一森を絡めて福岡サイドにボールを振っても永井は前残りして中谷のマークに付くことが多く、森島がそのまま鈴木徳真をマークしながらスライド、という守備の振る舞いになっていた。パトリックが左右のやり直しに対応して福岡にプレスをかけるのは体力的に難しそうだったので、森島が鈴木

2024 J1 第12節 ガンバ大阪 × セレッソ大阪 レビュー

 「ダービーは結果が全て」であることはさておき、2017年以降の大阪ダービーにおいて「結果」に対する「内容」は先行指数のように動いていたように思う。ミクロに見れば異論も出ようが、マクロに見れば、2017年-2019年前半:「内容」ではセレッソが上回りながらもガンバが「結果」を持ち帰るような時期、2019年後半-2022年:「内容」「結果」ともにセレッソが上回る時期と続き、2023年は「内容」はガンバが上回りながらもセレッソが強かに「結果」を持ち帰った年だった。果たして迎えた2