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経済 記事まとめ

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#経済

日銀、国債の買入れ減額方針を決定(6月会合)

<読了目安時間:10分> 日銀は2024年6月13日(木)〜14日(金)に開催していた金融政策決定会合にて政策金利の現状維持を決定。一方、長期国債等の買入れについては、事前のリーク報道通り「減額方針」を提示し、金融正常化への歩みを進める姿勢を示しました。 「方針を提示?減額を決めたわけではないの?」と混乱するかもしれませんね。具体的にどのような方針を考えているのか?早ければ7月会合とも言われている追加利上げの可能性はどうなのか?公表文や植田総裁の会見内容を踏まえて、この記

労働市場は回復している

※これはメンバー限定記事ではなく全体公開記事になります。 労働市場の終わり。 利下げがもうすぐくる。 これら2つの見方は全て歴史的に見ると間違っていることを説明します。 現在私が見ているデータでは、利下げは少なくとも6ヵ月はありません。 これは、私がこの1年ずっと述べてきたこととまったく同じ内容であり、利下げがいつ行われるかについてメンバーの皆様には保守的で忍耐強く期待するよう促してきました。 しかし、他のアナリストたちは最近、利下げはすぐそこまで来ており、今後2

FOMC、利下げ年内1回に(6月会合)

この記事ではFOMCの6月会合について、要点を解説します。

「骨太の方針」とは?2024原案の要点

<読了目安時間:17分> 2024年6月11日(火)、岸田首相は令和6年第8回経済財政諮問会議を開催し、経済財政運営と改革の基本方針(骨太の方針)の原案を明らかにしました。 骨太の方針は政府の重点政策等を含む重要な対外発表ですが、そもそも何が書かれていて、どこに着目したら良いのか分からないという方もいるでしょう。 この記事では、今回明らかになった原案の要点をまとめつつ、その原案がどのように決まっているのか?今回決めたことが今度どう活用されるのか?といった「そもそも論」も

6月7日発表の米雇用統計を解説

 2024年6月7日、アメリカの雇用統計が発表されました。今週はイベントが多くありましたが、最後の大きなイベントとして、アメリカの雇用統計の発表がありました。雇用統計のデータと、今後のアメリカの金融政策の見通しについて解説します。 雇用統計の詳細 雇用統計の結果について、非農業部門の雇用者数は予想が+19万人でしたが、結果は+27万2,000人となり、非常に強い結果となりました。失業率は前月の3.9%を上回り4.0%になりました。予想も3.9%でしたので、予想を上回る結果

2024/6/5(Wed) 🇺🇸Jim Cramer's top 10 things to watch (with チャート・経済指標、決算情報)

注目すべきジム・クレイマーのベスト10 1. the S&P 500 and Nasdaq ウォール街は火曜日の小幅な上昇を引き継ぎ、S&P500とナスダックは3連勝を狙った。 10年物国債利回りは6月に引き続き低下した。 水曜日の株価と債券の動きの主要因となったのは、予想を大幅に下回るADP報告だった。 ADPの発表は、金曜日に発表される重要な政府雇用統計を前にしたもので、FRBが今年後半にも利下げに踏み切るのではないかという期待に拍車をかけた。 2. CrowdSt

#004 「100人の村」で考える適正価格

付加価値とは、仕事の金額的価値で、その分配が労働者の所得となります。自社の仕入れは、仕入先の付加価値の合計でもあります。 今回は、仕入れの適正価格はあるのかを100人の村で簡単なモデルを作って考えてみます。 1. 100人のラメン村ある世界に人口100人のラメン村がありました。 この世界にはラメン村ただ1つしかありません。 ラメン村の人々の主食はラーメンで、村人たちはラーメンを作る仕事に携わる事で生計を立てています。 ラメン村の人々は100人全員が働いています。 その

投資に活かす「業種」の基礎知識 #2 セクターローテーション

<読了目安時間:30分> 「景気減速期にはヘルスケア株などのディフェンシブ銘柄がよい」 —— このような話を聞いたことがある人は少なくないでしょう。経済情勢や金利の変化に応じて、業種(セクター)毎の株価に短期的な強弱が生じることが知られており、その違いをもとにした投資戦略のことをセクターローテーションと呼んでいます。 この記事はセクターローテーションあるいはセクター投資をお勧めするものではありませんが、そのような投資戦略をとるかどうかに関わらず、経済とセクターの大まかな関

米ISM、製造業と非製造業で明暗

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来週の相場見通し(6/3〜6/7)

<読了目安時間:17分> この記事では、2024年6月3日(月)〜7日(金)に予定されている主な経済・投資関連イベントを取り上げ、この週の相場見通しを解説します。投資初心者の方にも見どころが分かるよう、基礎知識・前提知識も含めて記載しますので、参考になれば幸いです。

日本企業は何社?TSMCの優秀サプライヤー表彰まとめ

<読了目安時間:10分> 半導体受託生産で世界トップをひた走る台湾TSMC。数ある取引先の中から同社は毎年「優秀サプライヤー」を表彰しています。サプライヤーというのは材料や装置を供給(サプライ)してくれる企業のことです。表彰にあたって細かい選考基準は明らかにされていませんので、必ずしも落選した企業がダメということではなく、選出されたサプライヤーがとりわけその年の受賞に値する企業だったと捉えた方がいいでしょう。 この記事では、WEB上で優秀サプライヤーの一覧が公開されている

今週の相場見通し(5/27-31)

<読了目安時間:18分> この記事では、2024年5月27日(月)〜31日(金)までの主な経済・投資関連イベントの見通しをまとめます。激動必至の翌週(6月3日の週)前の今週は、経済指標や企業決算が比較的穏やかな週です。ただ、FOMCのブラックアウト期間前でもあることから、いつも以上にFRB高官らの発言への注目度が高まるほか、いくつか注目しておきたい経済指標等もありますので、本文で解説していきます。

理論株価算出の意義

<読了目安時間:20分> この記事では、企業価値評価で算出される理論株価を取り上げます。理論株価の計算には色々な方法があるのですが、その詳細は別の記事に譲りまして、ここでは「何のために理論株価を算出するのか?」というそもそも論を説明します。単に「安く買って高く売る」という話だけではありません。この記事を読んだ後には「企業価値に基づく長期投資における理論株価ってそういう役割なのか」ということがきっとお分かりいただけると思います。 なお、本編ではディスカウント・キャッシュ・フ

米エヌビディア決算、市場予想上回る 1対10の株式分割も発表

2024年の日本時間5月23日(木)午前5時過ぎに発表された米エヌビディアの決算は、2-4月期の売上高実績及び一株利益(EPS)ならびに5-7月期の売上高見通しが全て市場予想を上回りました。決算発表直後の株価は時間外で4%程度上昇した後、カンファレンス・コールが控える中でやや上げ幅を縮小しています。 追記) その後、カンファレンス・コール中に株価は時間外で6%以上に上げ幅を拡大。初の1000ドル台に到達しています。 この記事では今回の決算要点をまとめます。