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「当たり前の生活の有り難さ ☆彡 」今年の抱負

小学生の頃(昭和45年くらい)学校の隣りに小さな個人お商店のお肉屋さんがあった。ある日学校の帰りに友人に誘われて、そのお肉屋さんが揚げている一個10円のコロッケを買い食いした。(^^ゞ
揚げ立てのコロッケは熱々で、小学校の放課後でお腹が空いている自分には、超美味しかったと云う思い出が今もある。

通勤通学の日本の電車はいつも決まった時刻に走っている。宅配の荷物がネットで注文をした通りに届く。人の手を介して…。

「本屋さんの良心」:岩波書店の「広辞苑」という辞書がある。これを編んだ人(編纂した人)の話はテレビや小説にもなったが…。出版社が当たり前に人に良質な知識を届けるために本を作る。

日野原重明さんと云うお医者さんがいた。戦時中、空襲に焼け出され路上に倒れるたくさんの人を目にして、医療活動に従事した氏は、戦後自分が勤めるキリスト教系聖路加病院の改修に大きな礼拝堂を建てた。もし万が一災害が起きた時には大人数を収容できる臨時の医療施設として使える様にと仕様を整えて…。

果たして、平成の世にオウム真理教の地下鉄サリン事件が起きた。負傷をした多くの人が聖路加病院にみんな運ばれて治療を受けることが出来た。日野原さんは壮年期に、当時の学生運動の過激派の飛行機乗っ取り事件に遭遇をしている。(よど号ハイジャック事件)その時に自分の死を覚悟した事から、命の助かったのち、自らの医師としての栄達の道を考える事を止めにして、一医療従事者として、その職を全うする生き方を選んだともいう。

当たり前の職に就いて、その当たり前の仕事を粛々とこなす。市井のごく普通の一般の人の営み、道具は使われるためにある。その職業はその仕事が遂行されるためにある。そのコミュニティーや会社はそのものが使われるために、どんな些末な行為であってもそれは存在する。
山はなぜそこにあるのか?それは人が登るため…、あなたは何故登山をするのですか?と質問をされて、それはそこに山があるからですと答えた人がいる。

お肉屋さんも、鉄道会社も、宅配便の運送会社も、出版社も、医師も、登山家も…当たり前の事が当たり前にあって働いている事のなんという尊さ、有り難さ。

今年の沙菜子の抱負は、そうした当たり前の人間の営みを慈しみ、寄り添って生きることが出来ますようにと願うことです。

#note書き初め

追記:この記事をアップした2024年元日、その後の午後4時10分「令和6年能登半島地震」が発生しました。

何かのお役に立てば幸いと、綴って行く所存で御座います。ご厚情に感謝致します。