2024年2月チェロレッスン①いよいよバッハの巻
先日還暦を迎えました。
齢六十にして初めて習うバッハの無伴奏。
曲は1番のメヌエットです。
バッハの無伴奏組曲を弾きたいがためにチェロを始めた人も多いでしょう。
実際私もその一人。
今日のレッスンでは、バッハを弾く前に、Edurのスケールと、ドッツァウアー23番と、ヴィヴァルディのLa Folliaを。
まあまあだったもの、ちょっといただけない演奏だったもの、色々ありますが、一応全部今回で終了。
次はFdurのスケール、ドッツァウアー15番でボウイングのヴァリエーション(肘の曲げ伸ばしで弓を柔らかく返す)が課題になりました。
課題だけは進展してるけど、肝心の私の力量は大丈夫かな…。
いや、取り組んでこなすのみです。
バッハはベーレンライター版(画像はその表紙を掲載しました)です。
先生の指示どおり、軽くさらっておきましたが、先生は最初にボウイングを書き込むように指示します。
「最初はスラーじゃなくて返しましょう」
(はい!私もそうしたかったんです)
「そしたらここも返すでしょう。次は…」
と続けて、
「ここの左手はこのパターンとこのパターンで、やりやすい方でいいです」
と、ある程度私に選択の余地をくれます。
「フィンガリングは、弦を長く使って響かせることを念頭に。
ある程度自分で判断していいです」
自分で考える余白があると、チェリストっぽくて嬉しいですね。
そういえば、初めてチェロを買った20年前、ジャンドロン版の譜面の1番プレリュードに、自己流のボウイングを書き込んで勝手に練習してたことを思い出しました。
自分の中では「カザルスはこう弾いてるはず」という基準で左手とボウイングを考えたんですが、そのあとお弟子さん達の版が幾つか出て、ちょっとずつ違うこともわかり。
というところで指を怪我してしまい、チェロのレッスンを受けるのは中止。
その後、十数年も楽器を放っておいたこの空白期間が実に勿体なかった。
最初に今の先生に出会っていたら、全然違うチェロ人生だっただろうな。
なんて人生を悔やんでもしかたない。
前を向きましょう。
還暦にして果たしてどこまで行けるのか。
死ぬまでに1番から5番までをマスターするという夢は叶うのか。
いま伸び盛りですよー!
なんて記事に書ける日が来るといいなあ。
吸収力が落ちる一方のこの老いた脳。
妄想だけは相変わらずなのです。
妄想こそエネルギー(笑)。
ちなみに、バッハの練習の取り組み方に関する先生の私への言葉の端々から、「バッハはやっぱり特別なんだな」と感じました。
心して取り組まないと!
さあ。気合いを入れていきますよ!
それではまたです。
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