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2023年5月レッスン① 気になる新アイテムの評価の巻

新アイテム(エンドピンストッパー)で音量が上がり、弦のレスポンスが良くなって弾きやすくなってニコニコだった私ですが、レッスンの2日前になって、あらためて前回のレッスンの録音を聴き、チェロノートを読み直したところ、
先生の

「次までにこういう練習しておいてください」

という幾つかの課題を完全に失念していたことに気づき、焦りまくった3日間でした。

とはいえ平日練習できるのは、ミュートした上、さらに弦に重さを載せず、音を控えめにして、せいぜい1〜1.5時間。

先生はいくつかの課題のうち、
発表会用の曲の後半に出てくる16分のシンコペーションの速いパッセージを安定させるために、

「弦に重さを載せて、メトロノーム♩=66で16分裏を「(16分休符)♪♪〜」と無意識にできるまで、ひたすら弓を返して弾き続ける」

というものがあるのですが、
倍の♪=132でやるのはすぐできても、四分音符のメトロノームで聞こえない8分裏の16裏をとり続けるのがなかなか難しい。

それに「重さを載せて」をやると、家の空気が瞬時に氷点下に凍てつくので💧、本日のレッスン前にレッスン室を個人練習用に2時間お借りして、これを含むいくつかの課題に取り組みました。

まったくー!
一夜漬けにもなってない。
何のために録音してノートを書いたのか!と自分に呆れて猛省です。

で、新アイテムのエンドピンストッパー↑を先生がどう評価するのか、ドキドキしつつ。

あれ?
先日広い床張りの練習場所で弾いた時と、絨毯が張りつめてあるこの狭い部屋だと、こんなに感じが違うんだっけ…。

使えば、弾きやすいのも音量が出るのも確か。

しかし聴こえ方が部屋によってこんなに変わるんだな…とか考えてるうちに、先生登場。

ご挨拶して、雨どうですか?とかお話しながら先生が自分の楽器を出していたら

「あら?何やらありますね」

「そうなんです。試しに買ってみたら、弾きやすくて音量も出て、なかなか気に入ってるんですが、発表会は直に床に刺しますか?」

「それが刺せないの、、でも最近は色んなものが出てきますね。これ高かったんじゃない?」

「ええ、いや、まあ…」

とか言いながら、いつも通り、早速レッスン開始。

まずはCis mollのスケールから。
上昇と下降で当然のように音が変わるので、ポジション+手の形を決めて音をとらないと、その都度音を探っている、という以前にもいただいたご指摘。

明らかに先生の課題をちゃんとこなしてない証拠です。

先生はその点には触れず、

「じゃあ下降は先に1を決める練習をしておいてください。」

と前にも指摘された課題が…。

次は滝廉太郎の「花」。
以前先生に「なんでもいいから好きな歌弾いてみて」と言われてその場の思いつきで選び、ハイポジションを使って弾くことになった課題です。
こちらは
「ポジションで音が取れているのでOK」

ほっ…😌。

次はドッツァウアーの27番。

全編通さず、最初にこのエチュードに取り組むときに、先生が「取り敢えずここまでやればいいですから」と仰ったところまでで止めて、「ここまでです」と言って弾き終えました。

本当は曲の最後まで練習してあったのですが、そろそろ発表会の曲に集中したいので、最低限の及第点をもらえるかも、というところで止めたのです。

「良くなりましたね、いいですよ。けどちょっと、試しにそのエンドピンストッパー外して、絨毯の上に刺して弾いてもらっていいかな?」

きたっ。
どう評価されるのか…

と思いつつ、エンドピンストッパーを外して弾き始めます。
頭から思ったよりスムーズに弾けて、4小節ほど進んだところで、

先生
「わかった。なるほど」

「そのエンドピンストッパー、中は空洞ですよね?
楽器のどこが鳴ってるか、よくわからないの。

床に直に刺して弾くと、この辺(駒を中心にf字孔周りまで)で鳴ってるんだけど、ストッパー使うと上の方で鳴ってるのか、どこだかわからない。

音量は上がってるんだけど、それが側鳴りなのか、それとも近くでは聴こえにくいけど遠くまで届く音なのか、この部屋ではわからないですね。

試しに私が弾いてみるから、客観的に聴いてみてください。」

と、私の楽器と弓を持ち、まずは直に刺して発表会の曲を弾き始めます。

おおっ。
私の楽器でも、渋くて締まった、私好みのいい音!
さすが先生、弘法筆を選ばず。

次はエンドピンストッパーを使って弾かれます。

同じ曲を弾いているのに、音が軽くなって、広がってちょっと掴みどころがない感じに聴こえます。

防振ゴム有りと無しも弾き比べてくれましたが
先生の感覚では、

「このゴムは絶対ない方がいいですよ。音をどうしたいのかよくわからなくなる」

と、先生には珍しく断言します。

「ではエンドピンストッパー使うのやめましょうか」

「いや、すごく弾きやすくなるのは間違いないから、曲によって使い分けるとかならいいかも。
今回も早いパッセージが後半続くし」
と先生。

「ただ本番にならないと音がどうなのかわからないですよね。
…あ、本番の1週間前に、先生のご自宅で娘のピアノ伴奏と合わせてみてもらうときに試させてもらえますか?」

(先生のお母さんが元ピアノの先生なので、床は板張りで、グランドピアノやお父さんがDIYで作り上げたというチェンバロが置いてある広い音楽ホールがあるのです。)

「ああそうね。そうしましょうか。」

というわけで新アイテムを使うか使わないか、保留になりましたが、とりあえず使う前提にはなりました。

その後、発表会のゴルターマンのコンチェルトの前半を弾いて、先生から一定の評価をいただけましたが、部分的に先生のアナリーゼの解説があり、

「ああ、なるほど!そういうフレーズの塊で捉える、そのためにそうやって弾くと、確かに凄く音楽的ですね」

と感心していたら、先生がデモ的に弾いた演奏がとても素晴らしくて、

「いやーっ、素晴らしい!!
自分もそう弾きたいですー!!」

「ねっ、そう捉えるとカッコいいでしょ?
より音楽的になりますよね」

と、今日は先生のおかげで、なんだか目指すレベルが1段階上がった感じがありました。

次回からは、スケールは発表会の曲と同じD mollを課題として、その他の課題は無しで、発表会の曲に専念することになりました。

頑張らなきゃ!

ところで、本番の1週間前にエンドピンストッパーを広い部屋で試して、今回はやめておこう、となったら、どういう選択ができるのか。

…ゴムのは嫌だなぁ。

と新たな小さな不安がよぎるのでした。

さて、今日は遅いので、明朝レッスンの録音を聴いて、チェロノートを書いて、散髪に行って、午後から松本音楽記念迎賓館のBホールを予約できたので、チェロに専念。

娘が一緒に夕食しようと言って店を予約してくれたのは、きっと母の日だからですね。

今回も長々ととりとめのない文章にお付き合いいただき、ありがとうございました。

ではまた。

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