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高校卒業して県庁職員へ④

こんにちは。フルゆとり世代の28歳です。

前回のノートでは、
初めて異動した先で転職を考え、
それから仕事に対する考えや気持ちが変わってきて、
自分に変化が訪れたことを綴りましたが、
今回はその後について語りたいと思います。

僕はあれから仕事への向き合い方が変わり、
主体的に事業を進めることができるようになり、
主力メンバーとして業務を行っていました。
そしてまた次の事務所に異動することになりました。
そこでの業務はほとんど同じ分野でしたが、
少しだけ違う業務も行っていました。
その時は労働組合の青年部長も務めていたので忙しかったですが、
充実した毎日を送っていました。
ただ、そこで直面したのがコロナでした。
公務員の仕事なので、
コロナに対する業務の変化や追加の業務も出てきました。
労働組合の活動も制限されるばかりでした。
業務と労働組合の話を同時にすると内容が混同してしまうので、
今回は業務の内容に焦点を当てたいと思います。
このコロナ禍がまた僕を変えました。

詳しい業務の内容についてはここでは詳しく話せませんが、
コロナや自然災害は県民の生命財産を脅かす大変な出来事です。
その時に公務員がいかに県民のことを考え、
生命財産を守れるか、
そこに公務員の真価が問われると思います。
普段の業務からもそれは意識して行わなければなりませんが、
このような場合は特にそうです。
コロナ禍の時に感じたのは、
周りの人が自分の保身ばかりで県民のためになることを考えていなかったことです。
それが僕には許せないことでした。
県民の生命財産を守るために要望を受け、
対策を考えていましたが、
上司は苦情が来たらどうするの?
法律に書いてないなどと言い、
最善の対策が全て保身のために却下されていきました。
その時、僕は自分で事業を進められる実力を持っていましたし、
周りからの評価も高かったので、
所属長に直接話をしてトップダウンで対策を行い、
結果良かったのですが、
それができない、それをしようとしない組織
であることが、僕には許せませんでした。
今思えば、歳を重ねれば、そのような考えになるのもわからなくはありませんが、
当時の僕には理解できませんでした。
このノートを読んでくださっている方も同じように感じる方もいるかもしれません。
本当にすべきことをできない環境で身を置いて、
人間的に成長できるのか、
保身に流されながらやっていくのが正解なのか、
それを考える時間がコロナ禍で増えました。
色々と考えた結果、公務員を辞めることにしました。

しかし、公務員を辞めるということは大きな覚悟が要ることです。
安定を捨てて民間の厳しい環境に飛び込むわけですし、
ずっと公務員のぬるま湯に浸かっていたものが
果たしてやっていけるのか、かなり考えました。

初めての転勤の際に転職を決めたものの、
職場の人に止められ、結局転職しなかったことを後悔していました。
なので今回の転職は、人に何も言わずに自分で決めました。
しかし、人事的な関係で所属長には報告しなければならず、案の定止められました。
その人は先ほど書いたトップダウンの決断をしてくれた人です。
正直、その人なら止められないだろうと思っていましたが、
やはり公務員に長くいた人からすると、
辞めるのはもったいないと言われ、
止められました。
その時の僕は、仕事を辞めるのがもったいないとはどういう感覚なのか、
みんな辞めるのがもったいなくて仕事をしているのか、
そう感じました。
公務員を長年続けてきた人の考えと、
公務員を辞めようとしている人の考えは当然異なります。
しかし、その時の僕はもう誰にも止められませんでした。
辞める決断をしたのは8年目で、
18歳から公務員だった僕は26歳でした。
それまでよくしてくれた先輩、
慕ってくれた後輩との別れは辛かったです。
ただ、前回も人とのつながりで県庁を辞めることをやめたので、
今回はお別れの時間をそれぞれとって、心の準備をしました。
その時に感じたのは、愛されていたこと、そして僕もみんなを愛していたことです。
でも、その経験を得たことで、僕はまた一つ強くなれたと感じました。

しかし、それから僕の壮絶な人生が始まりました。(笑)


今回の転職を通して僕が感じた大切なことは、
人間にはコンフォートゾーンがあり、
皆それぞれその中から出ないように生きていることです。
コンフォートゾーンとは、
自分がいて気持ちの良い範囲のことです。
慣れた仕事をして何もリスクなくいられるゾーンです。
本来の意味は少し違うかもしれませんので、
詳しくは調べてみてください。
何かやりたいことがあっても、
安全な場所から抜けられない、
安全な場所から一歩踏み出せない、
そのコンフォートゾーンがあるからです。
しかし、そのコンフォートゾーンを抜け出さないと、
本当に自分のやりたいことはできません。
コンフォートゾーンの居心地の良さと、
そこから出る危険な場所とを天秤にかけたとき、
どうしてもコンフォートゾーンが魅力的に感じられるかもしれません。
しかし、強い思いを持っていれば、
コンフォートゾーンを感じたときに一歩踏み出す勇気が出てくると思います。
僕の場合は、公務員という環境にいたくないという強い気持ちと、
転職して自分を試したいという気持ちがありました。
その二つがあったからこそ、
コンフォートゾーンを抜け出すことができたのです。

今回のノートで伝えたいことは、
自分が例えば転職という大きな決断をする際に、しっかりとコンフォートゾーンに気づき、
そこから出るために本当の自分の気持ちと向き合うことです。
その二点が重要です。
しっかりと自分の気持ちを理解し、
自分がコンフォートゾーンの中心にいるのか、
外に出かけようとしている端っこにいるのかを
自分自身と対話しながら、
本当に出たいのか、
出るべきなのかを見極める必要があります。
そこまで考えて出てきた答えであれば、
後悔することなく、
今後の人生を歩んでいけると思います。
無理にコンフォートゾーンから出ることが正解ではないかもしれません。
それは人それぞれです。
ただし、
その気持ちの状況を理解せずに考えてしまうと、安定思考になったり、
自分の中で納得できない結果になってしまうことがあるので、
しっかりと自分と向き合い、今回の僕のように行動してみることをお勧めします。

もし何か踏み出したいけど、踏み出せなかった
あなたの背中を押せたのなら嬉しく思います。

以上、よろしくお願いします。

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