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遠征

初めて1人で東京に行った。


これまで東京に行ったことは2回あった。
初めての東京は修学旅行。2度目は友達との旅行。

そして3度目の今回は1人。
正直なところ “怖い” という思いがすごくあった。
方向音痴と言われる私が果たして1人で東京を楽しむことはできるのだろうか。
そんな不安を胸に、新幹線に乗り込んだ。


なぜ今回1人で東京に行くことに決めたのか。
それはなんといっても「推しを見るため」。

私は12月17日にある今年最後の推しの公演を見ないと絶対後悔すると思った。今年の思い出としてこのチャンスを逃すまいと思い、気が付くと東京旅行の計画を立てていた。

新幹線に乗っているときも駅についてからもとてもドキドキした。
その時の様子は緊張というよりも“胸が高鳴っている”という表現の方が合っているのかもしれない。

新幹線の改札を出るととても広い駅であるにもかかわらず通路いっぱいにいる人。
山手線に乗るとさらに人の密度が高まる。周りを見ると平然とした顔ばかり。私も平然とした顔をしようと意識する。
私は今、本当に東京にいるのだと実感しながら。

公演までの時間で行きたいと思っていた場所もまわった。
想像以上にスムーズに移動でき、普段から電車を利用していてよかったな、としみじみ感じた。

そしてついに公演の時間。
初めての場所、初めての公演の形式、初めての画面越しでない推し。

この会場にいる人の中で私が一番緊張しているのだろうな、と思った。

でもそんな緊張も気づけばすぐに消え去っていた。

これまで何度も「生で見たい」と思っていた人がすぐそこにいることが嬉しくて夢みたいだった。

歌もダンスもトークもクイズもとにかくたくさん見れてすごく楽しませてくれて、こんなにも満たされた気持ちになったことが本当に幸せで。

“幸せ”という言葉以外で表現できないのが歯痒いけれどとても幸せな気持ちになった。

東京というと遠くて、行くのもハードルが高いイメージがあったけどそんなハードルを越えるくらい幸せな時間を提供してくれて、このグループを知ることができて、出会えて本当に良かったと思った。

ありがとうと思っているのは私の方なのに「来てくれてありがとう」などと言ってもらえると「行ってよかった」などと少し偉そうになってしまう自分が嫌。
でも本当に、行ってよかった。

2023年12月17日

この日は私にとって深く印象に残る日となった。

私の人生に彩りを与えてくれる推しの方々
そしてこのnoteをここまで読んでくれた方
ありがとうございます


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