870.親を亡くした人は、過去を失う。配偶者を亡くした人は、現在を失う。子を亡くした人は、未来を失う。
People who lose their parents lose their past. A person who loses a spouse loses the present. Those who lose their children lose their future.
【お馬鹿なcoucouさんの逆さま論㊾】
1.12番目の100の心の言葉.12th 100 heart
嘘をついてはなりません。
Don't lie.
嘘は、騙し、
Lies are deceit,
嘘は、欺き。
A lie is a deception.
何よりも、
More than anything,
嘘って、
It's a lie,
人を傷つけたり、
hurt someone,
人を陥れてしまう。
It brings people down.
だから、
that's why,
嘘はいけません、
Don't lie,
嘘なんて、とんでもない。
There's no way it's a lie.
でもね、
But you know,
世の中に嘘をつかない人なんて、
There are no people in this world who don't lie.
いないよね。
There aren't any.
そんな神さまみたいな人って、
Such a god-like person,
いるわけないよね。
There's no way they're there.
それに、
in addition,
嘘って悪いこと、
Lies are bad,
嘘は悪なの?
Is lying bad?
嘘のない関係なんて、
A relationship without lies,
本当にあるの?
Is it really there?
ねえ、
Hey,
嘘にだって、
Even if it's a lie,
たくさんの嘘があるよね。
There are so many lies.
もちろん、人を騙す嘘もあるけれど、
Of course, there are lies that deceive people, but
良い嘘だって、ある気がする。
I feel like there are some good lies out there.
私は、
I
ある女性に、
To a woman,
嘘にも種類があって、
There are different types of lies,
「優しい嘘」もあるんだよ、って話したら、
When I told him that there were also "kind lies,"
それは違うわ、嘘は嘘、
That's not true, a lie is a lie,
あくまでも嘘なんだから許せない、っていわれた。
I was told that it was just a lie and I couldn't forgive it.
だけど、
However,
正直だって、
Honestly,
人を、
A person,
深く傷つけるときがある。
Sometimes it hurts deeply.
本当のことだって、言えば悲しむ人もいる。
Some people will be sad if I tell them it's true.
正しさを押し付ければ、嫌になる人もいるよね。
If you force yourself to be right, some people will turn off.
だから、
that's why,
なんでも正直、
Everything is honest,
すべてに嘘がない、なんて無理だよね。
It's impossible to say that everything isn't a lie.
でもね、
But you know,
「優しい嘘」って、在るんだよね。
There is such a thing as a "gentle lie".
それはね、
That's right,
人を陥れない、
Don't let people down
人を裏切ったり、
Betray someone or
人を騙すことじゃあない。
It's not about deceiving people.
人を傷つけない、
don't hurt people,
人を悲しませない、
Don't make people sad
人を苦しめたりしないための嘘。
A lie to avoid making others suffer.
これって、
is this,
大切な気がする。
I feel like it's important.
その嘘によって、
By that lie,
人が救われたり、
people are saved,
何かを気づくようになったり、
I started noticing something,
何よりも、相手を思いやる配慮のある、嘘というものもある。
Above all, there are lies that are considered and considerate of the other person.
その代りね、
Instead,
絶対にばれちゃあいけない。
Never let it be found out.
嘘をついた自分の心にそっとしまい込んで、
I quietly put away the lie in my heart,
その人の幸せを願い、祈り続ければいい。
You just have to keep wishing and praying for that person's happiness.
それが「優しい嘘」なんだ。
That's a "gentle lie".
その女性は、一切信じてくれなかったけれど、
The woman didn't believe me at all, but
「優しい嘘」って、存在している気がしている。
I feel like "kind lies" exist.
私は、そんな嘘つきになりたい。
I want to be that kind of liar.
Ⓒお馬鹿なoucouさんの逆さま論
ⒸStupid oucou's upside-down theory
12番目の100の心の言葉.
12th 100 heart
2.嘘も方便Lies are also expedient
「嘘も方便」って、言葉があるよね。
これって、いい意味の相手のために嘘をつくってことなんだけれど、相手のためにならない嘘は、単なる嘘だよね。
辞書なので調べると、
「仏が衆生済度にあたっては、方便(手段)として嘘をつくこともある、ということから、大きな善行の前では、偽りも認められるということ。」
こんなことが書いてある。
「嘘」って、みんなに嫌われているけれど、時と場合によるってことだよね。つまり、おもいやり、配慮。
でも、その「嘘」を悪用すれば、どんな嘘でも悪だよね。だって、最終的に人をおとしいれたり、傷つけてしまうんだもの。
この「嘘」という言葉の由来にはいくつかあって、一つには「うそ」は仏教用語の「有相(うそう)」が語源との説がある。
この「有相」は形のあるもの、対して形の無いものは「無相(仏の悟り)」というそうだ。
つまり形の無い仏の悟りを人々が理解しやすくするために、言葉や絵画など形あるもので伝えようとするのが「有相」になる。
そうか、ここでも相手のための配慮がある気がする。
相手のための嘘、詩文でも書いたけれど、coucouさんの友人の女性は「嘘は嘘、どんな嘘も大嫌いだわ、coucouさんのいう『優しい嘘』だって、嘘だわ、私はね、そんな嘘も嫌い…」と怒られた記憶が蘇る…。
でもね、『優しい嘘』ってあるんだよね。
映画「ライフ イズ ビューティフル」(1997年)があった。
この映画はユダヤ人捕虜収容所に入れられた主人公が、我が息子のために嘘をついた。過酷な収容所の生活の中で、彼は、我が子が恐怖心をなくして、少しでも明るく、元気でいてほしいと思い、命がけの嘘をつきまくる。
この場面でcoucouさんはいつも泣いてしまう…。
彼は収容所で、
「さあ、ゲームの始まりだ。お前は1000ポイント貯めなきゃいけない。もし1000ポイント貯めたら、大砲のついた戦車を家に持って帰れるんだよ。」
「僕たちは1000ポイント貯めたんだ。だからゲームに勝ったんだよ!ダディと僕は一等賞になったんだ。だから本物の戦車をもらったんだ。勝ったんだ!」(父が殺されたことを知らない…)
息子は、大人になってこう答える、「これが私の物語だという。父が命をかけて私にくれた贈り物」
この痛々しい、優しさのかたまりの嘘、嘘って相手のためにあるんだよ、って教えてくれたような気がする。
※本文の最後に要約映像掲載
父のウソは息子に残した最高の贈り物《ライフ・イズ・ビューティフル》
coucouさんです~
みなさん、ごきげんよう~
coucouさんはね、大好きな人、かけがえのない人と随分とお別れし続けた。
さらに、歳を重ねるたびにお別れの速度を増している気がする。正直、もうお別れはたくさん、嫌だね…。
みんなは、愛する人とのお別れして、そのあとはどうしているんだろう?coucouさんは数十年過ぎたのにいまだに心の中から消えない.…。
3.親を亡くした人は、過去を失う。配偶者を亡くした人は、現在を失う。子を亡くした人は、未来を失う。People who lose their parents lose their past. A person who loses a spouse loses the present. Those who lose their children lose their future.
そんなとき、
みんなどうやっているんだろう?
あるとき、数十年前に読んだ本を想い出した。
当時は、喪失感がひどくて冷静に読むことができなかったけれど、改めて振り返ると、素晴らしい作品だったんだと思えるようになった。もしかすると、たくさんの愛する人、かけがえのない人を失った人たちのための本のように思えた。
愛する人、といえば範囲は広いよね。当然家族、祖父母、父や母、兄弟姉妹、子ども、好きな人や恋人、妻や夫、友人や知人、先輩、後輩、動物たちも同じ愛する命。
人それぞれに悲しみの形は違えども、深い悲しみを抱え続けて生きている。
でも、何を失ったの?
何かを得るものもあったの?
残された者と、去りゆき者たちがいて、どちらの悲しみも深いものだよね。
みんな、哀しいよね、切ないよね...。
当時は、喪失感だけで本なんて読んでも心ここに非ず、いつまでも胸の中に大きな穴が開いてしまい、隙間風だらけの長い人生だった気がしている。
その言葉と、再び出会い、再び読み返した…。
親を亡くした人は、過去を失う。
People who lose their parents lose their past.
配偶者を亡くした人は、現在を失う。
A person who loses a spouse loses the present.
子を亡くした人は、未来を失う。
Those who lose their children lose their future.
恋人・友人・知人を亡くした人は、自分の一部を失う。
People who lose a lover, friend, or acquaintance lose a part of themselves.
この言葉は、coucouさんが親しくしている出版社の社長が配偶者をなくしたとき、coucouさんのもう一人の父が亡くなったときに、ボソッと言ったことと重なった。
この「親を亡くした人は、過去を失う。配偶者を亡くした人は、現在を失う。子を亡くした人は、未来を失う。恋人・友人・知人を亡くした人は、自分の一部を失う」
、という言葉は今でこそ、有名になりいろいろな作家さんが引用しているけれど、元の著作者は、ユダヤ教の聖職者でありグリーフケア・カウンセラーでもあるアール・A・グロルマンが著者『愛する人を亡くした時』(春秋社)の本。
その本の中の一文に「愛児を失うと親は人生の希望を奪われる。配偶者が亡くなると、共に生きていくべき現在を失う。友人が亡くなると、人は自分の一部を失う。親が亡くなると、人は過去を失う」という言葉書かれている。その中の文がアレンジされて使われている。
親を亡くした人は、過去を失う。
確かに、親をなくすと一緒に生きてきた過去が消えてしまうよね。でも、自分がこの世を去るまで、想い出は残り続ける。
配偶者を亡くした人は、現在を失う。
ともに生きて来た、妻や夫、必ずや、どちらかがこの世を去る運命が待ち構えている。配偶者とのお互いの現在(いま)を失う。
子を亡くした人は、未来を失う。
愛する子どもを失くす人も多い。まだ未来のある子どもたち。親より先に旅立ってしまう子どもたち。残された親たちには深い悲しみしか残らない。子どもたちは未来を失う。
恋人・友人・知人を亡くした人は、自分の一部を失う。
他人だけれど、親しい人、大切な人、大好きな人、かけがぇのない人がいる。肉親だけが悲しみを呼ぶわけじゃあないよね。まさに身体の一部分を失った気持ちになってしまう。
でもね、この言葉の中にはある共通点があることがわかるよね。
「親を亡くした人は、過去を失う。配偶者を亡くした人は、現在を失う。子を亡くした人は、未来を失う。恋人・友人・知人を亡くした人は、自分の一部を失う。」
それはね、自分が生きている限り、その人とともにあるってことだよね。自分がこの世を去るときが、本当に想い出も何もかもが消え去るときだから。それまでは、一緒に生き続けているんだもの。
このnoteの世界のクリエイターさんたちにも、このような思いをして生きている人たちがたくさんいる。まさに祖父母であったり、父母、兄弟姉妹、妻や夫、子どもたち、友人や好きな人たちの誰かしらがこの世を去っている。
だけどね、
やっぱり残された者たちは、その人たちとともに生きる、生き抜く使命があるような気がしている。だって、自分がこの世を去るまで、みんな一緒に生きているんだもの。
そう、自分だけじゃあない...。
毎年、coucouさんイベント会場の橋のそばで手を振る母がいた。
なんと小学生ではあるまいし、coucouさんはいつも無視してきた。
それでも毎年、懲りずに見に来る母。
そして、その橋の先には親友がいつもいた。
その親友とも言葉を交わす時間などないが、互いに目線を合わせて笑う。
だだ、それだけのこと。
イベントの2日目の11月19日は母がこの世を去った日。
イベントの終了後に病院に向かった。
まだ、母には息があった…。
でも、手を握っても一切の反応がない。
私は父と同じように手を握り続けた。
手を放し、一瞬離れたら呼吸がとまり心肺停止となった…。
安心したのかなあ…。
何かを話したかったのかなあ…。
身体中の管を外してあげたかった…。
酸素呼吸器で口やのどがからからに乾燥し、
生きれないのなら、わずかでも、
水を飲ませてあげたかった....。
もっと、話しかければ良かったかなあ…。
弟夫婦、子どもたちが全員集まる…。
あ、さよならが言えなかった…。
coucouさんは過去を失い、想い出が未来に続く~
たった、今もね~
今年の11月19日のイベント会場には、二人ともあの橋のたもとにはいない.…。
だけど、coucouさんの記憶の中には、相変わらず手をふりつづける母の姿が見える気がする。そう、間違いなくcoucouさんの中では生きている。
今年は、嫌がらずに手を振り返してあげようと思う…。
それに、この橋は虹の橋かもしれないからね…。
また、会えんことを~
ここまで、読んでくれてありがとうございます~
ついつい、7,000文字を越えてしまいました~
また、あした~
みんな、ありがとう~
文字数7,122文字
父のウソは息子に残した最高の贈り物《ライフ・イズ・ビューティフル》
'The Sound of Silence' - Simon & Garfunkel (lyrics) 和訳「サウンド・オブ・サイレンス」サイモン&ガーファンクル
coucouさんのアーカイブス(過去作品)だよ、みてね~
coucouさんのお気に入りnoteの素敵なクリエイターさんたち~
coucouさんのホームページだよ~みんな、みてね~
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