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775.coucouさんの最初の逆さまな人生のはじまりの日。その日から逆さまになった…。

The first day of coucou's upside-down life. From that day onwards, I was turned upside down.
【お馬鹿なcoucouさんの逆さま論】


©NPО japan copyright association Hiroaki

ああ、どうしても、
oh by all means

上手く行かない、人付き合い。
It's not going well, socializing.


ああ、どうしても、
oh by all means

上手く行かない、人生。
It's not going well, life.

そう、後悔ばかり、
Yes, nothing but regrets

あの人と一緒になったのは大失敗。
It was a big mistake to be with that person.

あの人と一緒になっていれば良かった。
I wish I could have been with him.

もう少し、頑張れば良かった。
I should have tried harder.

ああ、失敗ばかり。
Oh, I just fail.


もし、
if,

もう一度人生をやり直すことができたなら、
If I could live my life over again

もう一度人生をやり直したい。
I want to start my life over again.

あの頃に戻りたい。
I want to go back to those days.

ああ、なんと後悔と、
Oh, what a regret

無念ばかりの人生なんだろう。
It must be a life full of regrets.


©NPО japan copyright association Hiroaki


coucouさんはね、
Mr. coucou,

とっても長い間、
for a very long time

そう思って生きてきた。
I have lived with that in mind.

本気だったんだよ、
I was serious

真剣だったんだ。
I was serious.


それはね、
that's

自分があまりにも、幼すぎて、
I am too young,

物事の本質が見えなくて、
I can't see the essence of things,

失敗に、失敗を繰り返し続けながら生きて来たからなんだ。
It's because I've lived through failures, failures over and over again.


だから、真剣に何とか、
So seriously somehow

人生をやり直したいと思ったんだ。
I wanted to start my life over.



だけど、そんなこと無理だよね。
But that's impossible.

タイムマシンで過去に遡って修正できたとしても、
Even if you can go back in time with a time machine and fix it,

たった一つの修正でどれだけの未来が変わってしまうか、
How much the future will change with just one correction,

恐ろしいことだよね。
That's terrifying.

だって、完成されている人生なんだもの。
Because it's a completed life.


©NPО japan copyright association Hiroaki


そしてね、
And,

coucouさんはね、
Mr. coucou,

40歳代後半になったころから、
Since I was in my late 40's,

考え方を逆さまにすることにしたんだ。
I decided to turn my thinking upside down.



それはね、半分はやけくそ、意地、
It's half desperate, stubborn,

どうにでもなれ、
whatever it takes,

どうにでも、してみろ、
No matter what, just try

好きにしなよ、って大声で叫び続けた。
I kept yelling loudly, "Don't do what you like."


するとね、
Then,

涙が止まらなくなってきたんだ。
I couldn't stop crying.

なんの涙かって?
What kind of tears?

それはね、自分があまりにも、
That's right, I'm too

みじめで、可哀そうになったからさ。
It made me miserable and pitiful.

だって、もう一人の自分には何の非もないし、
'Cause there's nothing wrong with my other self,

何の罪もないんだもの。
I'm not guilty of anything.



©NPО japan copyright association Hiroaki


そこは冷たい、
it's cold there,

寒い、冬の海。
Cold, winter sea.

わずかな月の光で白しぶきが見える。
You can see the white spray in the slight moonlight.

なんと、寂しいひとりぼっちの海なんだろうね。
What a lonely and lonely sea.



なんだか、泳ぎたくなってきた。
Somehow, I want to swim.

冷たくて、寒いのは承知だよ。
It's cold, I know it's cold.


海って、子どもの頃に、
When I was a child, the sea

たった一度だけの想い出、
Memories only once,

父と母に連れてきて来てもらった海水浴。
Sea bathing brought by my father and mother.

とても、暑かったけれど、
It was very hot, but

とても、幸せだった。
I was so happy.


海水が目に入り沁みる。
The sea water hits my eyes.

まるで泣いているよう。
as if crying

暗闇で波が見えないため鼻や口の中に入り込む。
Because the waves cannot be seen in the dark, they enter the nose and mouth.


なんと塩辛い。
How salty.

暗闇の波にのまれると、
swallowed by the waves of darkness,

自分が上にいるのか、下にいるのかわからなくなる。
I don't know if I'm above or below.

でも、苦しくない。
But it doesn't hurt.

あまりにも冷たすぎて、
too cold,

諦めて砂浜に震えながら戻った。
I gave up and returned shivering to the beach.

とても夜空がキレイ。
The night sky is so beautiful.

もしかすると、
perhaps,

人生で一番輝いている星屑たちかもしれない。
They may be the brightest stardust in life.


ここは、江の島の海、
This is the sea of Enoshima,

子どもの頃のたった一つの想い出、
One childhood memory

父も母も若かった。何よりも素敵だった…。
Both my father and mother were young. He was the nicest of all...


©NPО japan copyright association Hiroaki

coucouさんはね、
Mr. coucou,

さらにやけくそとなった。
I became even more desperate.

こんな糞みたいな汚い人生だけれど、
It's a dirty life like shit like this,

こんなに酷すぎた生き方だったけれど、
It was such a cruel way of life,

それでも、こんな、
Still, like this

素晴らしい、素敵なひとときがあった。
I had a wonderful, wonderful time.

平和で、とっても幸せなときが一つだけ、江の島の海。
There is only one peaceful and very happy time, the sea of Enoshima.

本当は、二度と行きたくなかった場所。
A place I never really wanted to go to.


coucouさんは震えながら、叫んだ~
Mr. coucou shouted while trembling.

自分だって、
I myself

捨てたもんじゃあない。
I didn't throw it away.


みんなが馬鹿にしたって、捨てたもんじゃあない。
Even if everyone made a fool of me, I didn't throw it away.

こんな酷い人生を誰が真似することができる。
Who can imitate such a cruel life?

誰も、真似することなんてできない。
No one can imitate it.

自分だけの糞だらけの人生。
Life full of feces only for oneself.

捨てたもんじゃあない。
I didn't throw it away.

自分の人生も捨てたもんじゃあない。
I didn't throw my life away.


©NPО japan copyright association Hiroaki

人生ってあなたが思うほど悪くない、
life isn't as bad as you think

って歌があったけれど。
There was a song

竹内マリアの歌が聞こえた25年前。
25 years ago when I heard the song of Mariya Takeuchi.

そうだね、人生はそんなに悪くはないよね。
Well, life isn't that bad, is it?


coucouさんの最初の逆さまな人生のはじまりの日。
The first day of coucou's upside-down life.

その日から逆さまになった…。
From that day onwards, I was turned upside down.

そう、この日は、
yes, on this day

coucouさんが自分の人生を誇りに感じた日。
The day coucou felt proud of his life.




Ⓒお馬鹿なcoucouさんの逆さま論
ⒸThe upside-down theory of stupid coucou

©NPО japan copyright association 

coucouさんです~
みなさん、ごぎげんよう~

coucouさんの人生って岩のようにコチコチに生きて来た気がする。
目の前に障害物があれば避けて通ればいいのに、あえて前進する。

とてつもない障害物で乗り切れるわけがないのに、乗り切ろうと走り続けて来た。もちろん、無理に決まっている。

でも。お馬鹿なoucouさんはへこたれない~

みんなが無理だと言えば言うほど天邪鬼。
だから、どうしょうもないくらいの遠回りの人生。
当然、当たって砕け散る。

だから、成長がない。

残るのはいつも罪悪感と挫折感~
振り返ると本当に自分はお馬鹿さんだと思う。

でもね、そう簡単に考え方や性格なんて変えられない。
誰かが、洗脳してくれればいいのに、今のcoucouさんは自分の洗脳状態(固定観念)からどうしても離れられないんだ。

その理由はね、それが正しいと信じ切っていたからなんだ。
たとえ、間違っていたとしてもね。
また、相当なコンプレックスの固まりだからね。

変わりたいという反面、変わりたくないという異常な考え方。変わらなければならない、とわかっているのに、どうしても変えられないんだ。
「馬鹿は死んでも治らない…」なんて酷い言葉も耳にする。

そして、40年以上も石野岩男のまま人生の大半をこうして失ってきた。

こうなると、どうしても、自分を否定してしまう、自分を決して認めない。自分の評価はどうしても低くなり、いつも自分を責め続けて、自分を虐め続けてしまう。

そうだよね、人のせいにするよりも、自分のせいにする方が楽なんだもの。だけど、次々と反動が起こる。それはね、意識していないのに人を傷つけてしまうことだった。
例えば、coucouさんのことを褒める人がいる。
でも、coucouさんはそんなことはない、この人はcoucouさんを馬鹿にしていると勘違いしてしまう。

coucouさんに優しくしてくれる友人や女性までも、否定してしまう。
つまり疑い深くなってしまうんだ。
だって、自分を信じられないんだもの。

だけど、この社会でよく生きてこれたと思う…。

ふり返れば、40年以上の歳月が過ぎ、40歳後半までも続く…。
そう、何もかもうまく行かない、不完全な完全主義者。
両親、兄弟、家族や子どもたちのすべてを巻き込んでたくさんの人を傷つけて来た気がする。


ただ、壊れ切ったcoucouさんにも、考えて見ればわずかばかりだけれど、幸せな時代があったことは確かなことだった。

何にもない、何もかも失って何もない、と思ったとき。どうしてcoucouさんは自分の最期の場所をこの江の島の場所を選んだのか、一瞬考え込んでしまった…。

ここは、coucouさんの幸せな時のわずかな場所だったからなんだ。
本当は、もう、とっくにこの世には存在していなかったはずなのに、どうして存在しているのか、考え込んでしまった。

何にもない、光さえもない真っ暗な寒い、冷たい海なのに、明るく、あたたかく感じるこの海に、coucouさんに波の音が静かに語りかけて来た。


もっと、生きていいんだよ…
I'd rather live...

幸せになってもいいんだよ…
It's okay to be happy...

逆さまに、考えてごらん~
Think about it upside down

そんな声が聞こえた。
I heard such a voice.

悲しいときは、逆さまに、
When you're sad, upside down,

辛いときも逆さまに、
Even when it's hard, upside down

苦しいときこそ、逆さまに、
When it's painful, upside down,

辛かったら、逆さまに、
If it's hard, upside down,

逃げない、乗り越えられない、立ち向かえない。
I can't escape, I can't overcome, I can't stand up.

そんなときほど、逆さまに、
At times like that, upside down,

だって、coucouさんは生れたときから逆さまに生きてきたんだもの。Because coucou has been living upside down since he was born.

今度は、それを逆さまに生きればいいだけなんだもの。
This time, all you have to do is live it upside down.

泣いても、笑っても、
Even if I cry, even if I laugh,

今世は1回こっきり~
This world is one time

ならば、逆さまがいい気がするね。
If so, I think the upside down would be better.


Ⓒお馬鹿なcoucouさんの逆さま論
ⒸThe upside-down theory of stupid coucou


こうして、coucouさんは、50歳半ばから人生を新しく生きなおすことにしたんだ。これが、coucouさんの逆さま論の出発なんだ。


ここまで、読んでくれてありがとう~
こんなお馬鹿な話がお役に立ってくれればうれしいなあ~
明日は、【お馬鹿なcoucouさんの逆さま論】は最終回、次の新シリーズは準備中~


では、またあしたね~

Have a nice day


文字数7,296文字

Jealous Guy - John Lennon 1971 【和訳】ジョン・レノン「ジェラス・ガイ」


※後半に、Ⓒひとえさんコラボ作品~【ちょっぴり悲しい癒しの童話】聞いてくださいね~



coucouさんのアーカイブス(過去作品)だよ、みてね~

coucouさんのお気に入りnoteの素敵なクリエイターさんたち~

coucouさんのホームページだよ~みんな、みてね~

Production / copyright©NPО japan copyright coucou associationphotograph©NPО japan copyright association Hiroaki
Character design©NPО japan copyright association Hikaru


©NPО japan copyright association 

85.【優しい気持ちになる童話】月夜とめがね(小川未明・作)【癒しの朗読】

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Ⓒ一技(ひとえ)【癒しの朗読】

【癒しの朗読】【優しい気持ちになる童話】月夜とめがね(小川未明・作)


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