見出し画像

『映画 五等分の花嫁』感想

先日『映画 五等分の花嫁』を見てきたので簡単に感想を書きます。原作はフルカラー版をちまちま買い進めててまだ7巻、アニメは視聴済み、結婚相手はまあ普通にネタバレ踏んで知ってるって状態です。
カラー版、紙だとちょっと紙質が硬くて結構読みづらいですね…変に折れ曲がってしまいそう。カラーは電子版がおすすめです。

TVアニメシリーズはAmazonプライムビデオなどで視聴可能です。


先日『グッバイ、ドングリーズ!』『バブル』などのオリジナル作品が興行的に苦しんでいるといった記事を書きましたが、それとは対象的にTVアニメの続編は『五等分の花嫁』に限らずヒットする作品が多いですね。本作はその中でも近年稀に見るロケットスタートを切って予想をはるかに超えててビックリしてます。

異様な映画館

感想に入る前に前述の予想をはるかに超えたあたりを少しだけ書き残しておきます。

公開日1週目の日曜朝9:00の舞台挨拶中継付きの上映を見るため電車で2駅先の映画館へと向かった。予約状況を見て混むのは予想出来てたので8:30ごろには着く少し早めの電車に乗った。

電車内で五等分の花嫁の話題が聞こえてくる…ショッピングモール併設の劇場なので8時台の電車利用者は映画館へ行く人ばかりなのだがそれにしても多い、目の前に座ってた子は三玖の缶バッジを着けたリュックを持ってる。見た感じ小学生くらいだった。親子で映画館に向かっていたようで客層に広さに驚かされた。

映画館に着くとかなり異様な光景だった。学祭のライブ会場みたいな雰囲気、今まで150回近く通ったなかでも恐らく平均年齢が1番若いと思うほど若者が多い。500席を超える大箱がほぼ売り切れていて、高校生のグループ、カップル、家族連れ、老夫婦など様々な組み合わせ男女比も半々と言ったところだった。全体的に驚くほど若い、同じ劇場の同じスクリーンで『FGO』『ソードアート・オンライン』『閃光のハサウェイ』などを見てきたが比較にならないくらいに若い、若者の映画離れとは何だったのか……10年近く通った映画館とは別の場所みたいだった。
『ドラえもん』や『クレヨンしんちゃん』は劇場で見ないので雰囲気は分からないが親子連れも普通にいてそういった映画に近い劇場の雰囲気だった。

興行成績

1巻あたり100万部を超える最強ラブコメ漫画とも言われてるのは知っていたがここまで若者に支持されていてしかも男女分け隔てなく人気だったことには驚いた。
ハーレムもののラブコメなんて私が高校生だった15年前はキモオタの専門分野で女性からは嫌悪されるのもだったと思っていた。時代は変わりましたね…良いことだととらえておきます。

OP3日間で興行収入3.9億円動員29万人でした。1人当たり1345円と数字から見てわかる通り若者の比率が極めて高いです。レイトショーや各種割引を無視して大人1900円、高校生以下1000円で計算すると大人約11.2万人(39%)高校生以下約17.8万人(61%)くらいの比率になります。『名探偵コナン』よりも若い層に人気な作品って感じがします。

感想

さて、本題の感想に入ります。

良かった点

・劇伴
劇伴はかなり劇場向けにアップデートされてる感じがしました。音作りがTVシリーズより豪華で劇中で描かれる感情の起伏にしっかりと合っていた感じがします。悪い点で作画について書きますが劇伴の感じに少し絵が追い付いてない感じは否めないです。

・構成
まだ劇場版にあたる部分の原作を読み切れてないのですがよく2時間強にまとめあげたなと思います。物量的には1クール欲しい気がしますが大胆にOP映像でストーリーを進めたり、一人ひとりにスポットを当てるところはじっくり描いてくれたりとメリハリあって綺麗にまとまっていたと思う。
OPのプール(その前の海の話を含む)は特典映像とかでアニメ1本分くらいにまとめてくれないかな…

・演技
これはもう言わずもがな五つ子風太郎マルオ(五つ子父)出てくる人すべての演技が抜群に良かった。花澤さんは『ゼーガペイン』、竹達さんは『けいおん!』、伊藤さんは『マンガ家さんとアシスタントさんと』、佐倉さんは『PSYCHO-PASS』、水瀬さんは『ご注文はうさぎですか?』と役付きのメインキャストに抜擢されたあたりから見てきている人たちだったのでこの5人全員がメインヒロインとしてしっかりと演技してるとこが見れてよかった。

悪かった点

・作画
ネット上では結構絶賛されていて結構びっくりするんですが正直作画はそこまでよくないかな…と思う。2期よりちょっといいいくらい。深夜アニメの延長で劇場版クオリティではないかと思う。大画面で見れる点ではいいのだが逆に悪さも目立つ。深夜アニメの先行上映会に来たような気分だった。
特に引きの絵になると途端に深夜アニメ感が増す。寄りの五つ子たちはみんなかわいかったです。

・モブ描写
TVシリーズでは前田と武田以外のクラスメイトについてはほぼ描かれないのだが今回はやたらとモブ学生が増えた。多分原作通りなんだと思うが学祭だけひょっこり出てきた感じは結構ある、屋台出店の際の対立構図のため仕方ないと思うがもう少しキャラ立ちするようなデザインとストーリーが欲しかった。メインの6人と一緒に画面に出ると途端に動きが少なくなり背景と一体化したかのような時間停止描写も少し気になった。

まとめ

2期終了時くらいに後追いでまとめて見たミーハーだけど結構楽しめました。
キャスト陣も舞台挨拶やインタビューで言ってますが2期、3期が作られなかったり原作ストックがあっても5年くらい音沙汰のない作品もざらにあるなか3年ちょっとでしっかりと終わらせることができたのは良かったかと思う。
マルチエンディングが実装されてるだろうし映画版のゲーム買うかちょっと真剣に悩んでます。

マガジンのお知らせ

過去に書いた映画やアニメはマガジンにまとめているのでフォローよろしくお願いします。


最後まで読んでいただき、ありがとうございました。Twitterのシェア、サポートいただけると嬉しいです。