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上海のビールフェスに行ってきたぞ

5/30-6/1、クラフトビアチャイナ2023が上海でありました。数ヶ月前から深圳のガジェットおじさんこと高須さんにこのイベントの存在を聞いて、是非行きたいと思い。私は日本でもビアフェスに何度か行ったことがあって、あの幸せ空間を中国でも味わいたく。
前日お会いした上海の人に今回の旅行の目的を訊かれて、「ビール飲みに来ました!」と元気いっぱい答えたら冗談だと思われていた。本気だよ。

場所は上海新国際博覧中心。ビッグサイトみたいな会場の一つ。
なんで土日じゃなく半端な火曜から平日飲みなんだとブーたれてたら、日本のビールイベントとは違ってちゃんと業者向けのB to Bなやつだと直前で知る。高須さんも数割は仕事に繋げるためだそう。やだ、私全力で遊びだわ…。
でも案の定、飲み目当てで来る人も十分いるみたいで安心。せめて美味しいビール知って、淘宝で注文して還元できるようにしよう。

講演もある真面目なもの
中国各地から参加しているブルワリー
南は少なめ

中国は土地柄、南の方はあんまりで北の方がよく飲む。後々わかるんだけど、ここの地図でも見れる通り山東省が一番多い。日本でもお馴染みの青島ビールは山東省ってことを考えると、ビールが盛んな地域なんすね

今回日本はおらず

んだら中へ

わーっ 普通に展示会だ

立派なブースがたくさん並ぶ。ワクワクする

かけつけいっぱい

勿論試飲できます。私は百香果(パッションフルーツ)から。その場でサーバーからだしてくれる。わー本当にビールだ美味しい 私はランビックとかサワービールとか、酸っぱい系が好きです。あとIPA。

暇そう

こちらはビールというより、この車どうですかのブースだった。車とビールって大丈夫なのかとも思うけど、面白そうではある。

メジャーどころ

読めない

チェコの、バドワイザーの元の会社らしい。ブドヴァイゼル。キンキンに冷えたのいっぱい入れて出してくれた。
中国あるあるだけど、ビール常温で出してくる店ってのも飲食店で結構あって(冷たい飲み物が中国医学的に体に良くないとされている。そのくせアイスは食べる)、海外ブランドブースはちゃんと冷やしててありがたい。

PUNK IPAが!

ブリュードッグのしっかりしたブース。PUNK IPAがタダで飲めるんですか! 世の中への感謝の心が急速に生まれる。うめえ

ガチョウが目印

グース。うちの冷蔵庫に一番入っているビール。アメリカのブルワリーだけど、中国で比較的手に入りやすい。どうやらブリュードッグしかり、そこいらの海外のブルワリーをまとめて取り扱ってる中国の会社のブースみたい。

気になったビールなど

乳酸菌風味白桃果味啤酒

乳酸菌。飲んだらピルクルの味がした!

特にマンゴー

ここの4種は全部美味しかった 味濃い目 酸っぱい果物系が得意なのかも

マンゴーハバネロ…。

不思議な味 甘いけど、やや辛い後味がずっと残る…。冬にいいかも

イップマン!

と思ったら、あのイップマンは関係なく、アイピーマンらしい

この言葉は…。

コロナ真っ只中の時、中国で封鎖対象になってたエリアのこと。感染者が一人発生するだけでも団地丸ごと封鎖したり、他の土地へ移動できなかったり大変だったんですよ…。それも商売にしちゃう逞しさ。4倍のマシマシIPA。

ゴーゼビール

塩とコリアンダーで風味付けするのがゴーゼなんだって。ドイツ由来のサワー系。中国のスーパーでも買える水色の缶のがあるんだけど、それが好きで「海盐(海の塩)」の文字があれば美味しいもの、だと覚えた。フルーツの甘さの味が締まるかんじがして好き。

木瓜はパパイヤ

青くさい風味のパパイヤビール。なんでもできるんだなあ

有名なお茶をビールに
我らが鴨うんこ茶のビール

鴨の屎の香りと書く、潮汕を代表する茶葉、鴨屎香。果物茶屋さんではよくあるけど、ビールでもある。いくつものブルワリーが作ってたので、潮汕に生きる者としてmy best of 鴨うんこビールを探したい。数箇所試飲しただけでも美味しいとことイマイチなとこがあった。

桃風味の鴨うんこ
鴨うんこが一番上に
下の缶に鴨がいる
青ビール

あらキレイ。確か日本のビアフェスでもどっかのブルワリーが青いビール作ってた。
ライチ風味なので、カクテルのチャイナブルーみたい

メロンソーダみたい

左がメロンビール、右がキウイビール。どっちも珍しい。私はキウイの方が好きかな。

名前の強さ

最終幻想。Final Fantasy。そう書いているスタッフTシャツの人も。混沌・覚醒を頼んだけど意外とちゃんと美味しかった。いくつかのブルワリーでは厨二風味の名前が。

その名前は

「三体」ビールも。確か日本でも翻訳された、ヒットした小説のタイトルでは。そして多分そうだとしても、許可は取っていないのでは…。
私はわからないけど、ここの他のビールも本の名前なのかも。

ハッカー

名前が面白い。黒で統一してるのもそれっぽくていい。

フード業者もいた

美味しそ

飲んでばかりいると、食べ物が欲しくなってくるのが酒飲み。あっ、フード売ってるブースかな?と思ったら、ここも出展企業。売ってるわけではなく、あくまで業者。
何かと思ったら、冷蔵品で簡単にできるフードの会社だったみたい。わーそれはいっすね! 中国のクラフトビール屋って、汕頭の場合だとただビール売ってるだけだったり、乾きものの豆とかひまわりの種とかだったりで。
「試食するならwechat連絡先登録しないとダメだよ!」とそこはしっかりしてた。(した)

貴重な洋食

学びのビール

講演のステージエリアは、「ビール売りたい営業向け」と「ビール作りたい技術者向け」の二つのステージに分かれていた。スマホでパワポの写真を撮ったり、みんな真面目。寝てる人いないぞ。大きいブルワリーの成功者の講演で、商売直結だから本気度が違うんだろね。海外からの外国人講演者用に、同日通訳用無線イヤホンも完備。本気だ。

キレイに資料作られてる

ちゃんと言葉わかれば面白いんだろうね。

一部演目
酒作り学校のブース

酒作りを学べる学校が中国にあるらしい! 多分ビール以外も。
ここの卒業生が自分のブルワリーを持って、今回ブース出してるとこもいくつかあるそう。えーそれって幸せじゃんよ? ブルワリーっていうとどデカい工場みたいなの想像しがちだけど、最近日本でも店の中でタンク構えてやるのも増えてるよね? 多分そういう商売のやり方とかも勉強できるんじゃないかなあと。

デザイン性も高め

ブースの作りだったり、お品書きだったり、こだわってるとこはこだわってる。こだわってないとこも勿論あったけど、やっぱメンツもあるのかな、印象が違いますね。

右の漢服?でスケボーってのがいい

中国、「国潮(中国らしいテイスト)」の動きが近年強いのがビールにも。

ポスターチックに

チーズ風味のビールも。果物茶がチーズ風味のがあるけど、私は自分に合わないのがわかってるから頼んだことがない。ビールバージョンを一口飲んだけど、うーん私はやっぱり…。

鴨うんこもいる

こう、シリーズ感出されるといいよね…。ちゃんとデザイナーが作ってる。一番右は、日本でも知られている「寝そべり族」の名前が。アルコール高いのが名前通りなlazyさっぽくていい。

不眠不休

尿酸がなんちゃらって書いてる。「不約不散」は「来るまで待っててね」、「不狂不浪」は「狂ってないよちゃんとしてるよ」かな?

兵馬俑

西安らしさを全面に。インパクトある。

素敵ビールTシャツ

このnoteのヘッダーに使ってるシャツは、ビールイベントに行くなら正装で行かねばと私が着ていったもの。

お気に入り

酒だし、業者用とはいえきっちりした空間ではなかろうという読み通り、色んな酒シャツが。

烏龍茶ビールと…冒泡?

なんだろと言葉を調べてみたらこんなのが。

ROM専がレスで出てくるってことか! へー!! 中国語って、痒いところに手が届く単語がいろいろあって面白いことが多い。
ビールの泡とかけてるんですね。「普段大人しくしてるけどここに飲みに来ました」みたいな? 粋〜!

ここらへんは多分ブルワリーT
シャツ
「ビール売らんとおまんま食えぬ」ってことかな?

これもいいですね。プラモのランナー調なのも良い。

どストレートに「クラフトビール」
いーなー

さっきの兵馬俑のブルワリーのTシャツ。険しい顔でビール飲む兵馬俑。欲しい。

販売まわりのブース

今回の、普通のビールイベントと違って面白かったところ。ラッピングやディスプレイ系の業者も出展してて。

ラベル屋さん
金押しギラギラ中華風!

これは瓶に貼るラベルの印刷屋さんですね。ワクワクする。ビール以外でもデータ入れれば作れますね。楽しそう。

ビール袋!

え、オリジナルビール袋が作れるってことじゃないですか!! 楽しい!! 多分最小何枚からってのはある程度の数あるだろうけど、これはアガる…!!

引くやつ!(タップハンドルっていうらしい)
引きたい!

いいクラフトビール屋に行くと、オリジナルでなんかついてるけど、その気になればそれも作れる。ただしこの店の最小ロットは100だそう。人力製作だろうし、1個あたりも安くはないはず。

ビアサーバー!

大体3リットルサイズらしい。店で大人数で飲む時に、日本だとピッチャーだけど中国はこれなことがほとんどかと。日本もこれの方が楽しそうだけどね。
安いのは、既定の形のサーバーに印刷。1個2万円しないで作れるって言ってたっけかな? 酒好きの人にオリジナル印刷でプレゼントすると喜ばれそう。

入場券の効能

会場では首から来場者カードをぶら下げてたんだけど、それが街中のいくつかのクラフトビール屋でも、一杯無料券として使えるシステムが。え、完全にレジャーじゃん?

小さなビアバー
ほんとに貰えた

中国語できる人いるとおんぶにだっこだので、種類選べたりすんのかは私は知らない。飲めるだけでありがたいや

まとめ

年1回3日間のイベントだけど、これは大いに来る価値あり。なんなら全日参加すればいい。タダだし。
私は自分でビールまわりの諸々作ってみたくなった! ビール屋さんごっこができるぞ 
展示会なのでその場で販売形式ではないけど、即オンラインで買えるようなQRとかグッズとかも飾ってあればいいのにな。
多分来年も似たような時期なので、コロナの影響の往来も落ち着いていると信じて、日本からの参加も検討してみてはいかがでしょうか。なんならアライバルビザの技で行けるはず。

長くなったけど、読んだらなんだかビール飲みたくなってこない? 新しい味を試すきっかけになったなら幸いです。
良きビールライフを!🍻


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