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中国語を持たざる者のコミュニケーション術

中国に住み始めて、早2年半が過ぎました

が。
相変わらず中国語はサッパリ。自分でもビックリ。成長はユッタリ。街中ではハッタリ。
バイブスが上がったところで説明すると、私の会社は日本人は私1人なんだけど取引先が日本メインなので、社内に数名日本語できる人がいる。なんで、日本語でなんとかなっちゃうんですよね。
来たばかりの頃、近所の英語教室で「英語」「日語」の文字を見て、「日本語もあるならいけるかも!」と受付に行ったら、英語すら通じなかったことがあった。
その後、ひょんなことから日本語教室の先生と友達になって、週1で家に行って教えてもらった時期があるんだけど、元々すごく忙しい人なとこに子どもの小学校進学もあり、時間が取れなくなり終わってしまい。(中国の子どもは、勉強や習い事がすごく忙しい。それをサポートする親もかなりの負担。) その時は日本語で雑学的なことも訊けて面白く、そのおかげで潮汕話の単語もいくつか覚えた。…あれ、普通話は?

一応、日々中国語アプリはやっているけど、連続学習記録を絶やさないためにちょっと触る程度になってきてしまっていて。多分今の私のレベルはHSK4級弱くらいだと思う。学習についてはまた機会があれば別で取り上げます。

そもそも私が話せない理由

会社で日本語だけでなんとかなるのと、中国語の勉強不足なのは勿論だけど、中国語話せない状態で暮らしてると、それに慣れてくるんですよね。
不安感が無くなると、逼迫感が無くなるのでのんびりしてしまう。店の会計はQR決済で済んでしまうので、私より話せなくて普通に暮らしてる日本人も結構いると思う。勿論下がいるからいいって話ではないけど。
あと「喋れなくても強気でいく」が大きい。「ん? うぬは我の言うことがわからぬのか?」の態度。こっちが喋れてないくせにオドオドしないので、相手の方が逆にタジタジになっていることもある。かわいそうだね。
あと心理的には、「いざとなったら絵を描けばいいし」ってのもある。みんな、中国語勉強しようね。


我的コミュニケーション方法

翻訳アプリを

中国来て最初は一番使っていた。ただ、google翻訳などはVPNが必要になり、うまく繋がらないことが。かといって中国のアプリだと日本語がイマイチだったり。あと、相手に文字を見せる時、中国語訳の表示が小さいものは、年配者とのやりとりに向きません。訳文を喋ってくれるのもあるけど、うるさい場所では使いづらい。

通常は少しの普通話で

市場や店など。私が普通話で話す時は、簡単な単語の羅列。「オデ コレ ホシイ」みたいなかんじ。もののけ姫でいうと猩々、あれ私です。
「アレ」「コレ」の単語は超頻出単語で、人差し指とセットで用いられる。指差し注文。
ただ、ローカルな市場の場合は、中国人でも普通話だとよそ者だと見られて値段高くなることがあったりするそうなんで、地元言語の潮汕話がよく話される。
私は最初、本当に値段も何も聞き取れないとこから始まっていて、wechat payの支払い画面を出して店の人に値段を打ってもらってた。市場では色んな店に立ち寄るんだけど、その頃から私を知っている店の人達は、通っているうちに少しずつ「コレ ナニ」「(食べ方は)スープ? イタメル?」「いくらッスか(これだけ流暢)」など、少しずつコミュニケーションが取れるようになってきた私を温かく見てくれているよう。値段聞き取れただけで「すごいね〜!」って、ベタベタに甘やかしてくれる。そういう時は調子こいて、潮汕話で「ありがとう」とカッコつけて言う。

ジェスチャーは便利

単語だけで足りない部分をよくジェスチャーで補う。パントマイム能力は着実に上がっている。普通話勉強しなよ。
市場やレストランで豚肉のことを言う時、最初「猪」が豚のことなのはわかってたけど中国語での読み方がわからず、人差し指を鼻に当てて「フゴッ」と鳴らして豚の真似をしてた。ハハッてなってすぐわかってくれる。

図を描く

以前もここで書いたことがあるんだけど、仕事上では図を描いて説明することも多い。

これで意思疎通ができるってのも気持ちいいもんよ。言語を超えたかんじがして。

潮汕话もちょびっと使う

普通話がちゃんとできればそら問題ないし、他の土地から来た人も、同じ中国人なのに「潮汕話は何いってるかわからない」と言う。これは人によって分かれるところだと思うんだけど、私は折角地元の文化に触れる機会があれば知りたい方。実利的ではないかもだけど、面白い方を取りたいじゃん。

で、先の日本語教室先生にまず最初に訊いたのが、
「『私は潮汕話ができません』を潮汕話で教えて」
I can’t speak English 状態。喋ってんじゃねーかと。
多分これは他地域でも応用できるので、地元言語でこれは言えるように覚えておくといいと思う。そして、「なるべく地元人のように完璧に言う」のが大事。この一文の習得に命をかけてください。
私の場合特に、普通話が猩々でオデ、コレ…と言っている。そんな私の前で、新人同僚らが潮汕話で話している時に言うと効果的。「おおっ!」となると、ちゃんと通じたなというのはわかるんですが、一番反応が良かった子は「キャアアアアアア!!! ちょっと!!? 今聞いた!!?? 潮汕話話したんだけどおおお!!!!!」と、別同僚の所へ走っていった。(話してる内容は態度でなんとなくわかる)
元々外国人が少ない市なところで、他地域の中国人もわからない地元言語を外国人が話すって珍しいし、向こうも嬉しいみたいなのよね。確かに日本に置き換えても、外国人が自分の地元の言語話したら嬉しいよね。そして、ドッキリ仕掛けられるし一発ギャグになるので面白い。

英語は通じないんだけど、

この土地でも「OK」「サンキュー」が通じて、英語って偉大だなとよく思ってた。英語話さない人でも、これはみんなわかる。「サンキュー」は「謝謝」だと知ってるけど、「OK」が中国語で何になるのか知らなかったので、OK多用してた。


笑いは大事

と、色んなコミュニケーション方法があるけど、笑える機会を多く作るのって大事だと思うんですよね。同じ場で、一緒に感情を揺らすと距離が縮まりやすいし、その中でも特に笑いって大事で。
こちらの姿勢としては、「物怖じしない」「積極的にいく」っての重要かと。待ってても来てくれることは少ないだろうし。その分こちらから行った方が早い。同じ人間なので、中国語以外にも伝えられる方法は十分にあると思うんだ。

まとめ

Q. 今回の話で作者が伝えたいことを2つ選べ。

A. 言語が無くても交流上の問題はない
B. 相手も他言語を話すグローバライズ化の重要性
C. おいでよ汕頭
D. 中国語勉強しようね

(20点)

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