『いちばんすきな花』♯1♯2を観て

ドラマ『silent』と同じ脚本で新しいドラマが出ると聞き、『silent』が流行った際に見ておけばよかった、、と後悔したのを思い出しそれを取り返すかのように見始めた『いちばんすきな花』。会話によって展開が進んでいく感じが面白かった。一話と二話を同時に見たのでそれがどちらのシーンなのかは覚えていないが、印象に残ったところがある。

話は変わるが数日前に親がリビングのテレビで、人と話すのは苦手だけど食べることが好きで料理が得意という女の子が主人公のドラマを見ていた。その際に流し目で見たワンシーンが、『いちばんすきな花』とリンクして見えた。小学生の時バレンタインにみんなでお菓子を作って持ち合おうということになり、甘い物ばかりだとしょっぱいものが食べたくなるだろうと思ってしょっぱいものを持っていったら、「なんか思ったのと違うんだよね」と言われた。自分で考えて持って行ったものは自分みたいなものだから、とても傷ついたというエピソードだ 。しょっぱいものが嬉しいだろうという考えと、勝利と予想されていたのに負けてしまった力士の方に感情を持っていかれた気持ちは同じもののように思う。みんなとは違う考えをしていた、ただそれだけの事。『いちばんすきな花』の中であるお母さんが、必要なのは社交性と気遣いと愛嬌だという話をしていて、それ裏を返せば周りに協調しながら生きていけという意味かな…と思った。周りからすればそれは確かに大事だけれども、本当に自分に必要なものではなく、本人からすれば武器のひとつでもあると思う。「言ってはいけないことはあっても、思ってはいけないことはない」という言葉、協調したくない場面ならば、言葉と行動では協調して、心からの協調はしなくてもいいのだなと思えた。しょっぱいものを持って行って傷ついたドラマの女の子にも伝えてあげたい。傷つく必要は無い、今度からその子たちには甘いものをあげればいいだけのことだと。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?