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幸せな友達関係

学生の頃のこと。

案外わりと何人かでつるんでる友達はいたけど、そうなってしまうと、逃げ出したくなるのが私の性分で、お昼を食べても、すぐにバイトを入れてあって、早くに帰ってしまったり、学生らしくそこで和やかに過ごすというのが苦手でいました。苦手じゃないような顔してたりもしたけど。

結局、グループが苦手なんだと思います。

だから、いつも午後二時からバイトしてました。


でも、同じ学科のみすずちゃんだけは、家も隣りの駅で、時々ふたりで遊んでました。今あの頃を思い出しても、信頼してて笑顔で輝いてるのは、みすずちゃんだけです。

じゃあなんでグループでもいたの?って話ですが、若い頃はそんなもんかなあと思います。そんな頃もあるよねって、今では思います。まったく楽しくないわけでもなかったですけれど。


みすずちゃんが、

ねえねえ、ヤプーズのライブがあるよ、

行く行く。

日清パワーステーション、通称“パワステ”です。ここは活気がありました。今何やってるんだろう。

行っておいて間違いなかったライブでした。みすずちゃんとは夜遊ぶことが多く、街を徘徊しようよ、といってただぶらぶらして夜中に語りながら歩いていたり、それで始発待ちに店に入って話したり寝てたり。

私は彼女が人として好きでした。いつもいっしょとかの関係ではなく、ほどよい距離感がよくて安心もしてました。


卒業してばらばらになって会うことも少なくなったけれど、何年かして私が発症したとき、地元まで手紙を書いてくれて送ってくれました。私の調子悪くて文章化されてないようなひどい手紙にも、やさしい文章で書いてくれました。しばらく、そんなやり取りがつづいたけれど、私が体調悪くてつらくなってきてしまって、返事を書かなかったんです。

そこで、とぎれてしまいまいました。


何年かたち、ハガキが届きました。結婚したお知らせでした。ああ、よかったなあって、思いました。心から祝福できる思いは大切ですね。


今ごろどおしてるのだろう。


幸せでいてくれたらいいなあと思います。



それでは、またお会いできますように。
ありがとうございました。

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