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伝えたいコト

私は福岡県福岡市の西区に位置する「今津」に
作業場を構え、日々umigomiとゴミ呼ばわれされている
モノたちを拾い集め、製作に勤しんでおります

そもそもumigomiを拾いはじめたのは初めて海岸清掃に参加した時で
いわゆるプラゴミはカラフルだし、素材として使えんじゃん
という単なるその場の閃きです

と言うのが、子供の頃から収集癖がありましたし
スキなもんはスキ、どんなにボロボロになっても、
まるでスヌーピーに出て来るいつも毛布もってる坊やのような
それが例え石ころだったとしても

なんか、可愛いなコイツ

と、ばりに拾っては持ち帰ったものです
ただ川の中に見たキラキラ光る石は乾くと地味なモノ
時折、水をかけてはキラキラ時間を楽しむ
今思うと、なかなかな幼少期です
そして、とにかく頑固でした

なので中学生のトキの写生大会では菖蒲のキレイな季節
川の中の石を描いて提出したら先生にヒドく怒られました
一応、美術部の部長だったので
これはみんなの前に出せないじゃないか!と。
でも水が石を覆ってる感じとか難しいんですよ!
そんなやりとりをしていました。

そんな幼少期〜小中学校と、工業高校時代を経て
手遊びだなんだは過激化(使える道具、行動範囲の広まりにより)

過激化しても過激なモノを作っているワケではありませんが

今、ゴミとして扱われているモノ達はもともと
誰かが必要として生まれきた訳です(購入)
はたまた誰かの役に立つべく生まれてきた訳です(生産)

その恩恵の中で我々は生きています

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便利な世の中だ(日本での生活をメインに話します)
蛇口をひねれば水がでる、スイッチひとつで明るくなる
なんならテレビが見れて、世界中の情報を手に入れるコトができる
さらには会ったコトもない、住んでる国も違う誰かと繋がれる

便利な世の中ですね

そんな便利な世の中で生きている

ただね、恩恵を受けて生きてるんだから
最低限の、人間としてのモラルとマナーぐらい守ろうや

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今でこそ、環境問題云々のなんのって言ってるけど
ゴミはゴミばこへ、
分別は各自治体のルールを守りましょう

たったこれだけのコトなのに
気づいた頃には遅いってやつですな
どんなに企業努力してくれても
個人、消費者の意識が変わらなかったら何もカワラナイ

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もちろんね、台風がきたりとか
不可抗力的に、不意の事故的に飛んで行ってしまったモノもあるでしょう

でも明らかにココで飲み会してたやん、弁当食べたやん、遊んでたやん
まるでソコに誰かがいるみたいにさ
残像が見えてくるモノが溢れてるトキがあるんす

夏に海で泳ぐ、水着に砂がつく
家の洗濯機で洗いたくない
いまどき水着は安くてもいいのある=使い捨て
使い捨て云々とかは個人の自由にしても
砂浜に置き去りにする神経疑うわ
それ、拾うんですけど。誰かのパンツをね、しかも脱ぎさらしをね

私の作業場のあります今津エリアはだいぶキレイになりました
防犯カメラや車乗り入れ禁止柵などのおかげで

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↑これは6年前
今は自治体や個人、ボランティアグループのおかげさまでキレイ

その変わり車の入れないエリアできたりなんたりです
仕方ないよね、不法投棄の多過ぎる
誰かが冷蔵庫やらの家電だ、ヒドい時は浴槽まであったし

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もちろん、自分だって完璧じゃない
知らぬ間にお弁当の包みとんでってるかもしれない
環境問題の問題をつきはじめると、もう人間生活って、、、
としか思えなくなって来る。

そういうわけにもいかない、
だって現にこうして生きてるんだもの

プラスチック完全ゼロとか言うけども
そもそもプラスチックの普及だなんだをもう1度見つめてみたい、
私は両親共働き、しかも3人兄弟
朝はパンたべたり、遠足のお弁当に冷凍食品活用したり
日々の生活のお助けマンだった
当時は救世主のようにもてはやされた彼ら
食品を長らく保存するために密閉したり、食べてみたかったアレ
を、その場に行けないでも手に取るコトができる
アルミ製みたいな食器皿からプラ食器にかわり
給食当番、地獄の皿運びから解放されたり

いたる場面で助けられとるわけです

だから、キッチリ使い切って
最後はありがとう、バイバイ

そうしたら少しはゴミかて減ると思うし
こんなにも海にペットボトル浮かんでるんですけど
とか、砂ほってたらライター出てきた
とか、減ると思うんですけど

さらにいうと
小さい頃から言われてきたモノにもイノチがあるというコト

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風で飛ばされたモノたちの行き場は
山の吹き溜まりか、はたまた地球を取り囲む海か
どっかに行き着きます
急に消えないし、自然の中から生まれるモノではありません
まるで海は墓場

ちなみに言うと、回収されてるペットボトルのほとんど
リサイクルするには粗悪品すぎて使いモノにならないとか
うちの近所のスーパーにも回収ボックスのあるのですが
ゴミ箱代わりに使っているのか、すすでいないモノがほとんどです
袋の中にそういうモノが一つでも発見されると使えない(そうです)

せっかく良心からそういったコトを取りくんでくれている企業も
こんな状態だったらしない方がマシだ、となってしまうわけです。

なんでもかんでも出来るわけじゃないし
私ひとりがやったところで、、、とか
現実味があるような、ないようなとか(現実味が出た時にもう、、、)
目に見える成果のようなモノが少ないとか
イロイロあるかもわかりませんが、
出来るコトに心がけるだけでも意識はかわります

そういうちょっとしたコトにも意識を向けれる余裕がある
という自分への安心感にも近い気がしつつ
企業の方がせっかくこうしてくれてるんだから
という感謝のキモチにも近い気がしつつ

そうじゃないと、企業努力のための制作費だなんだで
価格もあがったりして、自分の身に実は戻ってきてますからね

安いが良いとか高いで嫌々とかそんなお金の話をしたいわけじゃないけど

環境問題の、環境問題が、環境問題を、環境問題に
と「環境問題」というワードが飛び交っていますが
そもそもの部分を見つめ直すコトが大事かと思います、
いかに恩恵を受けて、現在も生きているかもです

ある種の感謝のキモチが芽生えてこそ
この問題に立ち向って行けるのではないか思います。

そう、ある種の感謝のキモチとコレカラについて、

更に言うと、私の作業場のある今津の方々は「環境問題」
というワードが出る云々以前に、
キレイな海で楽しんで欲しい、というまだ見ぬ誰かを思って
海をキレイにしてくれているのです

他者を思いやるキモチ
自然を慈しむ心

それは本当にキレイな自然の中で楽しんできたからこそ
うまれる行動、気配りなのかもしれません

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限りある資源を大切に

の本質はそこにアルのかもしれません
「環境問題」で大変なご時世ではありますが
今、このようにしてnoteを書いて
もしかしたら読んでくださってる方のいて
SNSで楽しむことが出来たり、
この生活がある、できるっていうのは先人達が切り開いた道
そしてソレを引き継ぎ次なる子供たちへと託せるように

日々、継承です

進歩と発展が登山であれば、いつか頂きにつきます
ちょっと待てよ、な下山な時間もあると思います
下山をしながら振り返り、次なる山を模索します。

今が下山なのかしら、下って今が何合目かはわかりませんが

日々の中に感謝と、他者への思いやりを忘れませぬように
私も含めて

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海に集まるときは海岸清掃で云々やないで
普通にオモシロイ木とか石とか拾ったり
頭固くせんと遊びたいじゃん、それでいいと思う、

今、漂っているモノの中には危険なモノもあるので
自治体や行政の団体などとの清掃活動でない限りは拾わないでほしい
私はゴミ拾いを促進したいわけではないので
中には本当に危険なモノもありますから
キレイで楽しい海を危険な場所として認識したくない

これ以上ヒドくなる、だけは絶対にやめましょ

ORINASU スクラップでビルドを含め
私が作る意味と伝えたいコトがようやくまとまって書けた気のする

私がこうして伝えられるようになったのも
ナニカを作り、それを通じてたくさんのヒトに出会えたから、

日々、感謝です

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最後まで読んでくださり、ありがとうございます! 全国津々浦々、制作と発表を続け 小さきを愛でる、ナニモノにもイノチあるコトを 届けてまいります! 頂いたサポートは 活動費に使わせて頂きます!