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「かわいい」の実態と絵本

そもそも「かわいい」とは
日本語の形容詞で、いとおしさ、趣き深さなど、何らかの意味で
「愛すべし」と感じられる場合に用いられる。(wikipediaより)

今回、この「かわいい」を改めて考えようと思ったのは
子供向けの教材をつくることになりまして
単発の話や分野だけでは面白みが足りないなと
内容によっては実生活とのかかわりも感じにくいし、途中で飽きる
と、シンプルに思ったので

ある着地点に向かって、それをクリアするためには何が必要で
その必要なモノを学ぶ、という流れが自然で
目的からの遡りですね
学んだことでクリアになりゴールへ向かう
この流れをくまなければ教養も深まらない

「いつか、役に立つ」

という根拠のない先生の言葉で机に向かう生徒は少ないと思われる

子供向けの教材といっても中高生向けなので
使える言葉は、ほぼ大人と同等と考えているのだけども

「興味をそそる」

というのは、教材をつくるうえで別件として大事なお話なので、
まず、そこからとりかかるべく絵本までさかのぼってみました

参考文献として選んだのは
福音館書店より、中村柾子さんの「絵本の本」

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冷めきった意見のようですが、ハッキリ言ってしまうと

「なんで、コレが面白いんだろう。子供って面白い」

自分にも面白いと感じた時代のあるはずなのに、、、
なんて冷めた大人になったんだ。なんて思ってしまいます笑
でも、大人になってごっこ遊びが好きなのは特定の方々の、、、
ものごとを知っていくと結末の予想ができたり

で?

なんてことも言えちゃいますから、、、で?は怖い
という脱線はひとまず、置いといて

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~4歳ぐらいで特に際立つのが
現実と非現実、いわゆるファンタジーの境界がなく
あっちとこっちを簡単に行き来できちゃうこと
大人でいうとこの、のめりこむっていう感じになるんでしょうか
これは、わからくもないけど笑
夢の国が好きな人たちは、きっとこの無垢な感情も含め
楽しんでいるのではないかと思います
聞こえもしない耳をつけてみたり
耳とかかぶりモノ好きですねー、てことはごっこ遊び好き軍かもしれません

また、脱線しました

話戻りまして「かわいい」というのは
大人が作ったものごとの判断基準なだけでして
何をみても「かわいい」というコトもなきにしもあらず

かわいい絵本として長らく愛されているピーターラビット
実は厳しい世の中もあらわしています、冒頭からお父さん食べられる
三匹のこぶたはレンガの家じゃない2匹はオオカミに食べられます
なんならレンガの家には、その2匹の遺影が飾ってあります

こんなん、こどもによんだら残酷やん!

じゃないんです、そこで「かわいそう」
「たべらちゃったんだ!」という感情もストーリーには不可欠なのです
家が吹き飛ばされるだけで十分、かわいそうだけど、、、
つくり話だからこそ、勝手にお話をはしょると
どこか違和感の生まれて、なんか腑に落ちきれないそうです。
(話の長さなどという意味でのはしょりはオッケー、後に全読みを)

話戻りまして「かわいい」という便利ワードだけで終わらせると
それ以上でも以下でもなく、それまでなんです。
起承転結と同じように喜怒哀楽があるからこそ、記憶にも残ります

「かわいい」は誰も傷つけないオールマイティーワード
だからこその、という側面もあるのです
生きていくことの生々しさ、大事なリアルな部分を漂白しちゃうんです

「かわいい」「かわいくない」「きたない」「きもちわるい」
大人の持つ、発した印象を子供はインプットしていくそうです

友人で子供に、美人を教えているという人もいました笑
その後の、子供のタイプを聞いてみたいと思います
親のエゴで洗脳みたいですが、極端にいうとこんな感じ

子供は目の前にあるモノを、そのままとらえて
それぞれに楽しむことができますので
色々と知ってしまった大人に比べて
初めてみるもの触れるものが多いということでか
イロイロなものを柔軟に受け入れる素地が大人よりあるそうです

これこそ、無限の可能性

悪さもすれば、意地悪もする
興味があれば汚いとこだって平気だし、泣いたり、怒ったり
笑ったり、すねたり、感情を表現します

なので、単にかわいいだけを追い求めるのではなく
絵本の中に広がる物語を面白がったり、なるほどと納得したり
不思議だと感じることが大事なのです
眺めて癒されるかわいいを詰め込んだだけと思ってるだけで
そこには物語がつまってるのです、

となると「かわいい」に実態はなくなってくるのです
本の価値とも関係ない

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じゃぁ、文字だけでいいの?
ではなく入口、イメージの挿入部であったり
説明にも近いところに役割の出てくるわけです

今回の教材つくりも同じです
どんなにいわゆる「かわいい」イラストを描いたところで
薄っぺらな内容では、そのイラストたちもやはり薄っぺらで

年齢や内容に合わせたテイストというはとても重要です
視覚的インパクト、
あとは当たり前ですが構成でしかありません
言い切りながらも個人の見解ですが
せっかくイラスト・キャラクターがのるんだから
そこはぴしゃりとしてくれよ!なんて絵に怒られそうですし

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とかく構成、ストーリーです
バックグランドを聞くと急に人に厚みがでるように

絵本から「かわいい」をよみといたわけですが
どんな教材ができるのでしょうか笑

学ぶとはなにか、を考えるにあたり絵本はすばらしい教材です

そのためにも「かわいい」だけでなく「真実」を描きましょう

教育者としての話じゃないんで、
かわいいものには是非「かわいい」を連呼してください
こういうときにかわいいなのか~と
もはや病的にかわいいを連呼するかもしれませんが(姪っ子のこと)

中高生なので使える言葉の幅は大人と同等ですが
っていうのはそういうコトです。

自分のかわいい基準が正解とかじゃないですからね

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