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新スピリットは“MENOUらしさ”を浸透しやすい言葉で表現。常に目的志向なチームで「検査に付加価値を」

この度、株式会社MENOU(メノウ)はスピリットをアップデートしました!
これまでの要素を引継ぎながらも、進化した3つのスピリットへの想いについて、代表取締役CEOの西本にインタビューしました。

アップデートした3つのスピリット

MENOU創業の原点

西本:MENOUは、「検査に付加価値を」をミッションに掲げ、 AIの専門知識がなくても誰でもAIモデルの開発・学習・運用を一貫してノーコードで利用できる「検査AI MENOU」を提供しています。 

私は、幼少期からものづくりに触れる環境にいたこともあり、日本の先端技術を手掛ける大手光学機器メーカーのエンジニアとしてキャリアをスタートしました。
高品質なものづくりに携わる中で、その品質を担保するには人による検査が必須であり、その目視検査の複雑さや検査基準を第三者に伝える難しさを痛感しました。画像処理を用いた検査装置の開発に従事する際、数多くのメーカーの現場を訪問したのですが、たくさんの画像検査装置が工場の片隅でホコリを被って眠っていて、実際の現場で使われていないのを何度も目にしました。

目視検査を自動化するには画像検査装置の開発導入が必要ですが、そのためには高いスキルと多大な投資が必要になります。そして、導入したとしても”現場の知見”が入っていないことや、検査の仕様が変わって使えなくなるなど、「投資を失敗した結果、また目視検査に戻してしまう」ということが何度も繰り返されてきました。

そして、昨今の人手不足。間違いなく次の世代に高品質を届けるのが困難になってきています。
日本の製造業が抱える“次世代の担い手不足”から、日本の良質なものづくりの継続に危機感を覚え、AI技術によって品質を維持する検査装置をお客様のために提供する会社としてMENOUを創業しました。

なぜ、今スピリットをアップデートしたのか

MENOUを創業した頃、私たちは少人数のチームでお互いの考えや行動が自然と共有しやすく、同じ方向を向いていました。私たちが目指している『目的』や『MENOUらしさ』を、新しいメンバーにもわかりやすく言語化しようと最初のスピリットを作りました。
そして30名を超える組織となった今、メンバー全員により浸透しやすいよう、スピリットをもう一度進化させました。新たな3つのスピリットは、大きく意味合いは変わっていませんが、より実践しやすく、全員が日々の業務に落とし込めるような言葉にしています。

ここで、「スピリット」という言葉を選んだ理由について触れておくと、Spiritはラテン語由来の英語で「魂」や「精神」を意味しています。一般的に使われる「バリュー(Value)」よりも、組織の内なる精神性というニュアンスがより強く込められていると考え、この言葉を選択しました。

MENOUのスピリットは、単なるスローガンや理念ではなく、私たちが日々どんな姿勢で課題に向き合っているか、そしてどのように課題に取り組んでいるかを映し出しています。たとえば、トラブルが発生したときでも、全員が「自分を超える」という気持ちで、どうすればお客様の課題を解決することができるかを考え抜くことが解決への鍵となったことが何度もありました。そうした常に目的志向で考え抜くMENOUらしさが、このスピリットには込められています。

品質を守るための検査は企業にとって非常に重要な部分ですが、コストセンターとして捉えられ、投資どころかコストカットの対象になることが多くあります。私たちのゴールは、検査AI MENOUを導入いただくことではなく、しっかりと品質を守り、使い続けられる検査装置をお客様に提供し品質を未来に届けることです
お客様が本当に求めていることは「検査の自動化」ではなく、「検査により高い品質を担保する」ということ。
検査の精度や効率を最大限に引き出して、お客様の課題を解決するためにも、全員が同じ目的に向かって進むことが大事だと考えています。

どうすればできるか、チームで考え抜きともに成長する

アップデートをする前は、『MENOU2倍の法則』『ものづくり』『チームワーク』の3カテゴリーの中に細分化したスピリットがいくつか紐づいているという形でした。しかし、簡潔な言葉になっておらず、さらに個数も多かったため、以前の要素を引継ぎながら3つの言葉に進化させました。
自分のためだけではなく、社会やチームのために自然と「全員で1つのゴールに向かおう」という声がけができるような使いやすさを意識しています。
 
まず、『自分を超える』というスピリットは、仕事をする中で、安全策を取るのではなくどうすればできるかを考え、自分の能力の壁を乗り越えたプラスαの効果を生み出していこうという精神です。また、つらい作業は効率化を図り、1/2の労力で乗り越えるための方法を模索することも自分を超えることにつながります。
いつも現状に満足せず“どのようにしたらできるか”を考え抜きながら、期待に応える仕事をすることでユーザーの共感が生まれますし、ユーザーの共感なしには使っていただくことはできません。
 
次に、『伝わるまで話す』についてですが、仕事は他者の力を借りてこそ最良の成果が得られます。1人の力には限界があるため、謙虚な姿勢や相手へのリスペクトを持って助け合い、チームで同じ目的に向かって最良のアウトプットをするためのスピリットとして設定しました。
私たちはリモートワークが多いため、単に「伝えた」というだけでは実際に相手が理解しているかどうかは分かりません。だからこそ、相手に「伝わるまで話す」ことが、チーム全体のパフォーマンスを高め、正しいゴールに向かうには必須だと考えています。
また、この「伝わるまで話す」は社内に限らず、お客様やお取引き先企業様とのコミュニケーションおいても常に意識しています。お客様や社会の状況に応じ、現場の課題も変化します。過去に伺った課題に捕らわれず、今と未来を意識して伝わるまでコミュニケーションを重ねる事で、必ず大きな成果をお客様と一緒に得ることができます。
 
最後の『全員で1つのゴールに向かう』ですが、自分自身の成長を求め続けなければ、周囲の期待も失ってしまうことになり、そんな状況は誰も幸せにしません。失敗を恐れず挑戦することや、ただの作業者で終わらず「仕事をする」という意識を持ち続けることが、全員でアウトプットを高め合うことになるという思いを込めています。
組織は1人では成しえないことを達成するために存在しており、それぞれの専門性を活かして全員で同じゴールを目指すことで、共に高い成果を出すことができます。単なる自分自身の成長にとどまらず、仲間の成長にも惜しみなく全力を注ぐという姿勢がこの「全員で1つのゴールに向かう」というスピリットです。
 
例えばエンジニアの面接でも「なぜシステム開発をするのですか?」と尋ねるのですが、「自分が作ったシステムで誰かを喜ばせたい」「誰かの役に立ちたい」といった“誰かのために”という考えを持っている人こそ、一緒に成長できる仲間だと私は考えています。
自分自身のためだけだと、人はどうしても楽な道を選ぼうとしますし、私自身もそうすると思います。だからこそ、このスピリットは自分へのメッセージでもあります。
 
創業当初、検査AI MENOUのプロトタイプを開発していたとき、「本当にこれは必要か」「使われなければ意味がないのでは」とメンバーが問い続けてくれました。そのおかげで、常に原点に立ち返ることを意識させてもらえたことに感謝していますし、それが現在の「常にどうすればできるのかを考え抜く」というMENOUの精神につながっています。
現在のMENOUのメンバーは、常に目的を考え抜いている人たちが集まっており、それが一緒に成長し成功に向かう原動力になっていると感じています。

メンバーの中に自然と息づくチーム力。自分を超えて協力し合うメンバーが集まっているMENOU

ここでは、創業メンバーであるCOO根井、CTO森谷、津田にMENOUのスピリットを体現するメンバーについて聞きました。
MENOUのメンバーは、どんな人たちなのでしょう。

COO根井
「これまでMENOUは、自分の仕事の領域を決めず、お互いを補完し合うように成長してきました。チームのために「自分を超える」行動で貢献してくれるメンバーの影響が大きくあります。
また具体的な仕事を振られる前に、足りない所に気づき、自ら率先して動くというメンバーが多く、バックオフィスである経理や人事、総務などのメンバーもいつの間にか足りない部分をフォローしてくれています。
今回スピリットをアップデートしましたが、この3つのスピリットはすでにMENOUの中にあるもので、それをわかりやすく言語化したという感じ。互いの専門性を活かし、型にはまらず柔軟に補い合いながら大きな成果を出していけるメンバーが自然と集まってきてくれています。」

CTO森谷
「創業当初の開発チームは、目の前の課題にチーム全員で立ち向かう総力戦のような体制でした。人数が増えるにともない、長期的な目標にも向かえるよう、チームを細分化し、各チームの目的を明確にしましたが、縦割りのチームがコミュニケーションに弊害を生んだこともありました。
ですが、MENOUのメンバーは、チームの課題を自身の課題と捉え、高い専門性を持ちながらも過程の変化を楽しみ、一緒に解決に取り組んでくれています。
組織としてまだまだ課題も多い中、MENOU が進化をし続けられる背景は、いつも「どうすればできるか」と解決へと目を向け、自分を超えながら協力し合ってチームで最大の効果を出すという、MENOUのスピリットを体現するメンバーが集まってくれていることが最大の要因と考えています。」

津田
「創業前、カメラとパソコンだけで行った検査AI MENOUのブレスト会議が強く印象に残っています。
通常は数年かかる内容を、MENOUはわずか3時間で実験まで行いました。私がこれまで他で支援してきた多くのスタートアップ企業では、このスピード感でアウトプットを出せる企業は他にありません。
その後、数回の方向修正を経て、西本は1週間で検査AI MENOUのバージョンゼロを作り上げました。彼は常に「どうすれば実現できるか」を考え、『MENOU 2倍の法則』以上の成果を出し、既にMENOUのスピリットを体現していました。こうして開発された検査AI MENOUは、展示会でもお客様から深い共感を得ており、共に課題解決を追求する話が尽きないのです。」

MENOUにジョインする未来のメンバーへ

MENOUは『目的志向』を持っている人が活躍できる環境です。
MENOUでは常に、「この仕事は何のためにやっているのか?」という問いを持ちながら行動しており、その要素が3つのスピリットに込められています。1つの仕事に関しても、単なる作業ではなく、常に目的を意識して進むことが大事だと考えています。

お客様の課題を解決するために、次はどんなアクションを取るべきか?と考えながら、ゴールを見失わずに進んでいける。自分が行っていることが、本当に必要なことなのかと考え続けられる人こそ、私たちが求めるMENOUらしい人です。

ミスは誰にでも当たり前にあります。大切なのはそれをどう次に活かすか、そしてその問題をどう解決するかです。失敗などの過去を責めるのではなく、改善策を見つけて前に進む力こそが重要だと考えています。

MENOUには、目的にフォーカスして常に改善を目指すメンバーが集まっています。MENOUが提供するシステムを通して「ものづくりの課題を解決したい」と強く想っている人や、誰かのために行動できる人と一緒に働きたいですね。

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