遊びに誘うのはハードルが高い
今度いつ暇?遊ぼうよ!
ここに行きたいんだけど、一緒にどうかな?
そんなお誘いLINEを送ることに躊躇いを感じる。遊びへ誘おうとすると緊張してしまうのだ。
仲が良い友達すら、謎に緊張する。
友達と言っていいのかな、と悩む人(私は仲良くなりたいけど、相手はそうは思ってないかも…。と自信のない人)なら余計心臓はバクバクだ。
もし(恋愛的な意味で)気になる人が相手なら、こちらからは誘えず、いかに誘っていただく流れになるか祈る。
つまり、私は基本的に人を誘えない部類だと思う。誘うとしても、すごく、すごく、ものすごく悩んでからじゃないと誘えない。
最近、忙しいって言ってたっけな。
もしやこれ興味あるの私だけ?
前に話したけど向こうは忘れてるかもしれない…
彼氏できたって言ってたし、予定入ってるかも?
ここでも気にしすぎな性格に拍車がかかる。
そもそも私が誘っていいのかな?とすら思い始める。
LINEに文字を打って、確認して、訂正して、一呼吸置いてからもう一度読む。それから「えいっ!」と送信の紙ひこうきを押す。
送ってしまえばこちらのもの。後悔しないように、自分が送った内容を振り返らないのが個人的ポイント。そして向こうの返信をなるべく気にしないようにと言い聞かせる。
すると突然、相手からの返信が届く。
「いいね!行こうよ!いつ空いてる?」
内容を見て安堵する。
そうだ、そういえばこういう子だった!しかも興味ありそうなやつだと思ったんだよ…!と胸を撫で下ろす。嬉しさも半端ない。
LINEに限らず、会話中だって誘えない。
むしろ会話の方が頭の中はフル回転なのだ。
①その子との距離感を考える
②その子の好みに合いそうか考える
③やんわりと断られた時のショックを受け止める心を作り上げる
④その子の本日のご機嫌を伺う
⑤どういうテンション感で言おうか決める
最低このくらいのステップを踏まないと、ご飯にも誘えない。しかも、それを悟られないように振る舞う。
困って(そうだっ)たらすぐさま「まぁ忙しいだろうし、また暇なとき検討してみて〜」とか「もし皆んなでご飯行くときはそのお店にしよう!」など、はぐらかす第二弾の言葉を準備しておく。
(困ってるかどうか本当のことは分からないけど、謎に怯えてる私は 第二の言葉を用意しておかないと心臓がもたない。)
そんなこんなで、私は「遊びやご飯へのお誘い」に対してかなりハードルが高いようだ。
相手にも相手の事情があるから、都合が合わなくても仕方ない。元気がなくて遊びに行く気分ではないのかもしれない。そこは理解しつつ、でもそれは置いといて「誘う」という行為自体にずっと慣れない。
もしかしたら迷惑なんじゃないか、と思ってしまう。断られた時のことが頭をよぎる。
その不安が緊張となって、遊びに誘うことへのハードルを自ら上げてしまう。そのハードルを「えいっ!」の勢いで乗り越えたときのみ、自分から誘ってみるのだ。
しかし、そんな私の心配をよそに、周りの友達は拍子抜けするほどあっさりと遊んでくれる。
いいよ!と言ってくれる友達を見ると、自分で上げたハードルが一気に下がっていくのを感じる。
一向に慣れないだろう私へ、意外とそのハードルは高くないんだよと言い聞かせたい。
それでも結局、毎回ドキドキして緊張するんだろうな。今度誰かを誘うときも、「えいっ!」の心を忘れず、ハードルを乗り越えられますように。
おわり
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