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ミュージカル『刀剣乱舞』真剣乱舞祭2018ライブビューイングに行ってきました

先程ライブビューイングから帰ってきました。
Twitterでいろんな人のツイートを見る前に自分の中にある混じりっけのないものを吐き出さないとダメだなと思ってnoteを久しぶりに開きました。

刀剣乱舞が好きなのはこちらでも折に触れている通りですが、2.5次元に関してはまともに見たことはありませんでした。
NHKに出演したのを見たことがあって、その時に、ライブビューイングを見てみようかなという興味が出てきました。
刀剣乱舞のプレイヤー全員が2.5次元を見てるわけではない、ということをまずはご理解ください。

私が今まで見てきたのは「RENT」「CHICAGO」の二本。どちらも日本人キャストだけど脚本は海外もの。
つまり私は純国産ミュージカルというものを、ライブビューイングとはいえ初めて見たわけです。

率直に言えば、歌が上手くてなんでこの人俳優なの?という人もいれば、下手過ぎて腹筋鍛えるところから出直してきてほしいと思う人もいます。
ダンスも、同様。立ち姿が凛として真っ直ぐで体の真ん中に芯が通ってます、という人もいれば、足が上がりきってない人もいます。
それでも、最終的には楽しかったし行ってよかったなって思ったし、会場に行ってみたいなと思えました。

たぶん2.5次元というのは、歌やダンスに本物を求めるのではなく、キャラクターとの親和性が最も重要なものなのではないかと思いました。
アニメやゲームで慣れ親しんだキャラクターを実在の俳優さんが演じる場合、歌やダンスは二の次。
それよりもキャラクター解釈が原作からかけ離れていないかどうか。
そりゃミュージカルなんだから歌は気持ちよく聞きたい。
劇中で、歌上手くないなって思った役者さんでも、最後の挨拶でキャラクターとして挨拶されてしまえば、脳内から彼の調子外れな歌声など吹き飛んでしまうのでした。

私の推しは髭切と膝丸なんですが、髭切役の子はバレエで受賞したこともあるので体はしなやかであると同時に、春からはレ・ミゼラブルの出演も決まっているだけあって歌がうまかったです。腹から声を出してます。
膝丸役の子は元アイドルで紅白出場経験もあって、ダンスやっていたこともあって、体の使い方がうまいです。
髭切は金髪、膝丸にいたっては薄緑の髪の毛です。ところが、なぜか馴染んでるんですね。
そして舞台に上がっている時は一切素の自分を出さずに、終始髭切であり膝丸です。
たいていのミュージカルというのは、演目が終了して舞台で挨拶をする時は役者本人として挨拶しますが、このミュージカルに関しては、少なくとも今日のステージに関しては、キャラクターしか舞台にいなかったんですね。
カーテンコールで「髭切役、三浦宏規」みたいなのは一切なし。
きっとこういうところが親和性の高さを生むひとつの要因なのではないだろうかと思ったのです。
作品世界に最初から最後まで浸ることができる。
舞台の上にいるのはゲームの世界にいるはずのキャラクターであり、歌が下手なのも、ダンスが下手なのも、キャラクターの特性として考えたりできる。
もしかしたら中には「そんなところが愛おしい」と思っている人もいるかもしれない。
それもまたキャラクター愛の方向のひとつなので。

そんなわけで、どうしてみんなが2.5次元に熱狂するのか少しは分かった気がするのでした。


ところで、この巴形薙刀の役をやった丘山晴己さん。この方過去にRENTのエンジェルをやったことがあって(私が見たのは10年ほど前なので丘山さんではない)、大好きなエンジェルを演じたということで個人的に注目していたのですが。
ただ立っているだけで存在感がありました。
ランウェイ歩いたことあります? というほど歩き方が堂に入っていたなと感じました。
歌もうまい方、序盤の剣舞もとても素敵でした。
あぁ、推しが増えてしまった……。

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