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「どうする家康」 25話の感想

もう先週の段階から25話は鬱回だって分かっていたんですが、本当に悲しいシーンしかありませんでした。
けっこう暗めな回でもコメディを挟んだりして気持ちの箸休めがあったりするのですが、今回は一切なく。
ドラマ後の紀行まで暗いトーンでした。
(人によっては、殿が忠勝と康政を船から振り落としたシーンが笑ったとのことでしたが、私は集中しすぎて笑えなかったです)

信康事件は解明されていないことがまだまだあるそうで、創作的には自由度が高いのでしょう。
今までにないアプローチでした。
替え玉作って生かそうとする辺りは、その替え玉役になった人の家族には手厚い何かが与えられたのだろうかと心配になったり、戦国の世の人の命の軽さよ……と思ったりもしたり。
けど瀬名はそうやって誰かが自分のために死ぬのは許せなかったんでしょうね。
優しい人だから。

弱い心の象徴であったウサギの人形は「ウサギは狼よりも強い」という瀬名のおまじないのような言葉と共に家康の元へ戻ってきました。
きっとたびたびこのウサギの人形は出てくるんだろうな。

個人的には、松潤さんの演技が今までの中で一番印象的な回になりました。
アイドルという看板を背負っているにも関わらず、鼻水と涙で顔をグショグショにして、瀬名の覚悟の死を受け入れた家康を演じた松潤さん。
あの鼻水、多分本物だと思うんですよね。
粘度が本物のそれっぽかった。
渾身の泣きの演技に感動しました。

大河ドラマ見た翌日は時代考証の小和田先生のYoutubeチャンネル見るのがお約束。
分かりやすい解説助かります。

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