ブラジルの民話、ガラナの話
目のように見える、赤い実。少し不気味ですね。これはガラナという果物です。どうしてこんな目みたいな形なの?昔から伝わるお話があります。
今日は本ではなくて、ブラジルに伝わる民間伝承をここに残したいと思います。このお話はブラジル中で有名で、広く知られたお話です。――――――――――――――――――――――――――――――――――これはブラジル北部のアマゾンに住むインディオのお話です。
あるところにまだ子どもを授かっていないインディオの夫婦がおり、子どもが欲しいと神様にお願いしました。すると雷の神様であるトゥパンは願いをかなえてやりました。
生まれてきた男の子は丈夫に育ち、皆に愛される存在となりました。
ところが嫉妬深い暗闇の神様ジュルパリはこの男の子に嫉妬し、殺してしまうことにしました。
男の子が森で果物を集めている時、ジュルパリは毒蛇に変身し男の子を噛みました。
神様トゥパンは雷で両親に危険を知らせるも間に合わず、親が駆け付けた頃には倒れて死んでしまっていました。
トゥパンは「男の子の目を土に埋めるように、そうすればその目から果物が生まれてくる」と両親に助言をし、両親はその通りにしました。
目玉のように見えるあの赤い実ガラナは、そのインディオの男の子の目から生まれた果物なのです。
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ブラジルには沢山の民間伝承、神話があります。インディオの人々の話には性格様々な神様たちや、個性豊かなキャラクターがいて、面白いです。多くの神様がいる点は日本とも近い感じがしてとても親しみやすいです。
写真:https://www.google.com/amp/s/www.coisasdaroca.com/plantas-medicinais/guarana.html/amp
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