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きっちゃんのつぶやき「”ぼくは、がんばったぞ!”こう言えるような場面を」

 新学期が始まって約1ヶ月が経とうとしています。先生や子どもたちも全力投球の毎日ではないでしょうか。もうすぐしたらゴールデンウィーク。ちょっとゆっくりするのもいいですね。

 さて、子どもたちはそれぞれに進級し、できなかったことができるようになったり、わからなかったことがわかるようになったり、自分の成長を感じていると思います。大人でもそうですが、できなかったことができるようになった時の喜びは何とも言えませんね。

 ただ気をつけなければならないこともあります。それは、一つできるようになったら、「もうちょっとがんばってみようか。」と、ついつい次の目標を求めて「もっとがんばれ!」と口にしてしまうことです。子どもたちは、先生や親の期待に応えようと一生懸命にがんばります。そして、次の目標・・・。ところが、これが続くと、最後には「がんばったのに・・・もうこれ以上がんばれない!」と、燃え尽きも起こります。がんばること、ベストを尽くすことは大切です。ただ、「がんばれ。がんばれ。」と追い立てられると、やがて息切れしてしまいます。なぜなら、「もっとがんばれ!」というのは、励ましているつもりでも、実はまだがんばれていないという意味になるのです。そうすると子どもたちは、「今の自分ではまだダメだ。もっとがんばらないと・・・」。そして最後には燃え尽きるのです。

 ですから、「がんばれ」と繰り返すより、「がんばったね」と言ってほしいのです。努力を認めてもらった子どもは、「自分はがんばれたんだ。もっとがんばるぞ!」と思えるのです。この努力を評価するという視点は、子どもの自尊感情を理解することにもつながります。「ぼくは、がんばったぞ!」こう言えるような場面を、たくさん経験させたいですね。

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