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君のいない季節
僕の住む地域はあまり雪が降らない。
たまに降ったと思っても大して積もりもせずすぐに止む。
寒いのが嫌いな僕はお家に居たかったけど、君はそんな僕を雪の降る外へと連れ出した。
雪が降ると子どものようにはしゃぐ君。
僕は周りの目を気にしながらも君を見守った。
でも雪ではしゃぐ君を見ているとき、僕の心はとても穏やかだった。
不安や心配事など、どうでも良くなった。
この世界に希望が持てる気がしたんだ。
君が居なくなって初めての冬が来た。
今年一番の雪。
そうは言ってもこの辺りでは自転車の上に少し積もるだけ。
君のことを思い出す。
目の前に、いつの間にか雪だるまがいた。