白い君と黒い僕
君の近くにいられるあいつに僕は嫉妬した。
その道に進むと決めたのは僕自身なのに。
心の何処かで僕はそれを受け入れられずにいた。
別れの春。
僕は君について行くことより、自分のやりたい道に進むことにした。
そう決めたことを後悔したことはない。
でも、君との別れは信じられない程に辛かった。
何をしていても、何も手につかない。
いつでも僕の脳裏には君が浮かんでいる。
僕は想像してしまう。
君のそばで笑っているあいつを。
恨めしくなんて思いたくないのに。
考えるたび自分が嫌いになる。
昨年の今頃は2人で何してたっけな。
数ヶ月前は楽しかったのに。
考えれば考える程に嫌になる。
なのに頭にくっついてるみたいに離れない。
なぜ僕は今こんなところにいるんだろう。
なんで僕は今君のそばにいないんだ。
僕自身の未来の為に下した決断だった。
なのに今の僕はそれを受け入れられない。
一体何が正解だったんだろう。
どこかで僕は道を間違えたのか。
どうすれば僕は後悔しなかったのか。
今更考えても、もう遅いか。