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「シンプリスト」という考え方

 2022年も気が付けばもう12月、、、仕事が忙しくなってきて私自身も体調を崩しながら休むわけにはいかない!!!と風邪薬や栄養ドリンク、とりわけプラセンタ製剤の少々お高めのドリンクなどを飲んで体力回復に努めていた次第です。皆様いかがお過ごしでしょうか?

 さて遅くなりましたが、今回書かせていただくのはこちらの本です。

Tommy「シンプリスト生活」(株)クロスメディアパブリッシング 2022

 私はこの本をkindleで読んだのですが、読み終わった感想として、「ミニマリストのその先を見た」と思いました。その先といっても極限までモノを持たない生活のことを指すのではありません。程よくモノを持ちつつも余白や空白を大事にした、空間的にバランスを持たせていこう!(自己解釈)という趣旨の内容です。簡単にその内容について触れたいと思います。よろしくお願いします。

「シンプリスト」とは何なのか

 まず「シンプリスト」についてですが、前述したとおりミニマリスト的な考えを持ちつつも、余白や空間を大事にする、統一感を持たせた部屋作りを行っていく考えでした。(シンプリストという言葉は、本書の著者Tommy氏が作った言葉だと思うのであくまで私が本を読んでの解釈です。)

 簡単にシンプリストが重要視することを羅列すると、、、

  • 「余白」を大事にする

  • 意志力の節約

  • 明暗の使い分けや見え隠れする空間を作る

 といったことが挙げられます。 

余白が生み出す効果

 著書の中では余白について「美しさ」「気持ちよさ」を感じる物だと述べられています。

 例えばノートで考えてほしいのですが、学生の時に勉強用にまとめノートを作っている人などは身近にいなかったでしょうか?授業でノートにすでにまとめてあるにも関わらず、また学習する際にルーズリーフなどにカラーペンなどを使ってまとめているその人のノート。行間や文字間隔をあけて丁寧に、かつきれいに書いていたと思います。逆に漢字などとにかく書いて覚えなければいけない場面では、紙の隅から隅まで書いて紙を真っ黒にしていたりします。

 たとえが悪かったかもしれませんが、要するにごちゃごちゃとモノが置かれた空間よりも、ある程度余白をもってモノが配置されている空間の方が落ち着く!ということです。私も実際そう思います。

ぼーっとしていると疲れやすい!?

 これも本書に書かれていたことなのですが、とあるお医者さんが『脳は忙しくしている時よりも、何もせずぼーっとしている時のほうが、2倍多くのエネルギーを使っている。』というのです。

 ほんとにそうかな??と思って私も忙しくしている仕事の日と、ぼーっとしている休日の過ごし方を比較してみました。すると忙しい日に限って、今日は○○を自炊しよう!というように帰宅後に料理を始め、洗濯、このブログ作成などを行ったりしていることに気が付きました!

 対して休日はというと、ぼーっとオープンワールド系のゲームで探索を行い、何をするにもやる気が出ないので、夜ご飯は気が付けば出前を取っているということもしばしば、、、
 
 こうして思い返してみると、休日のだらだらのんびりしたゆったりしたテンポは、エネルギーが消費されていることで生み出されているのだなと実感します。

 もちろん疲れてる、病気になっているときなどは休むことが大事だし、ボーっとしても仕方がないと思います。ただ、何でもないときにぼーっとしてただ時間を費やしてしまうのはもったいなさそうです。

 (このぼーっとしている時間って、もしかしてゲームしてる時間とかも含まれてるんでしょうか…?)

片付けをするうえでの極意

 本書では断捨離の極意のほかにも食事、思考などについても語られているので先ほどは脳の話をしましたが本題に戻ります。
 
 この極意というのは、ズバリ「習慣化」です!

 この習慣化が重要な理由は、「意思力の節約」という部分にあります。意思力というのは、人間が決断や選択をするときに使われるエネルギーのようなものを指しています。

 この意思力、実は侮ってはいけない存在なんです。。。

 人間は何かの決断や選択を行う場合、朝にやった方が精度の高い決断や選択ができるようになるといわれています。現代社会では決断や選択を迫られる場面が本当にいろいろなところに存在します。

 例えば今日はどんな洋服を着ようか、ご飯は何を食べようか、というように毎日行うことに私たちは多くの意志力を使用しています。意思力をそれほど使いたくない場面で考えすぎたりすると、その日の後半でなにか重要な選択を迫られる場面などに遭遇した際、「もう何でもいいや…」と言わんばかりの選択をしてしまうこともあるのです。プロポーズは夜にすると成功しやすい、といった説もありますが…()

 こうした意思力を使用する場面は服の多さ、冷蔵庫のものの多さなどで選択肢が増えてしまうことが原因で生まれます。具体的な節約方法としては、前日の夜に着る服を決めておく、事前に献立を考えるなど、あらかじめ準備することが大事です。ですがもっと簡単なのは、そもそもの選択肢を減らすことです。そもそも考える必要が減るので、意思力の節約が自然とできるようになるのです。

 そうして節約した意思力で、断捨離を行っていけば成功しやすくなります。ですが、「小さく」始めていくことが重要です。

 あそこも、ここも!と片付けたい場所を片っ端から全部あさったりすると、そのモノの多さに疲れ果て、せっかく節約した意思力を無駄に放出してしまいます。今日はクローゼット!(ものが多い方はさらにトップスやボトムス、というように1日ごとに)区切って片付けを行っていくことで、断捨離の習慣化が自然と身についていくと思います。

 片付けを習慣化することでモノの溢れない生活、断捨離のことを考えて疲れない生活が送れるようになります。

 私も一人暮らしをして半年後くらいになんかモノが多いな…と感じたことがありましたが、これはまだ捨てなくていいやというように先送りに何度もしていました。そこである本をきっかけに少しずつ断捨離を行うようにしていき、ある程度シンプルな部屋を手にしてから、今日まで継続しています。

まとめ

 他にもこの本には生活するうえでの、時間の制約(締め切りを設けることで生産性をあげる)、多灯分散のすすめ(部屋の明かりを一つではなく、様々な場所に分散してつける)、見え隠れを作る部屋作り(効果的に部屋を広く見せられる)など、様々な面白い情報が載っているのですが、私の今の文章能力だけではうまくまとめられる気がしないので、割愛いたします。

 本の中でスティーブ・ジョブズや岡倉天心、谷崎潤一郎などの著書や発言から引用して解釈する場面があるのですが、このTommyさんの解釈や考え方と合わせてみることで、自分の中にはなかった新しい発想をいくつも見つけたように思います。「シンプリスト」という言葉が気になる方は是非お読みください。
 
 また著者のTommyさんはYoutubeでも情報発信をされている方なので、本はちょっとと思われる方は、「シンプリスト Tommy」などで検索してみてください。動画が何本か出てくると思います。
 
 ではまた次の記事でお会いしましょう。

 


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