そのとき私は人生の大きな一歩を踏みしめた
「世界一周をします!」と言うと、どうしても”旅慣れた人”をイメージする人が多かったのだけど、私はというと初めての海外旅行計画、海外航空券購入が世界一周に…。しかしさすがに土壇場で不安になり、旅の練習ということで世界一周出発1ヶ月前に台湾へ行くことにした。
そんな27歳初めての海外旅行の体験記から旅の記録をリスタートする。
前回の宣言どおり、まずは既に公開していたブログの転載を行っていく。内容はほんの少しだけ修正を加えている。
2016/4/18投稿
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どうも!27歳の人生で一度も海外に行ったことがなかったオウミです。
が、そんな私もついに海の外の国へ行ってきました!!初めての海外旅行。4月13日夜から実質2泊3日の台湾旅。これから、そのレポートを数回に分けてお届けします!
成田を出発するのは22時過ぎ。成田へ向かう車窓から見える、すっかり暗くなった景色にぼんやりとした電灯の明かりが思い出させるのは、初めて一人旅をしたときのこと。大学生のころにした深夜バスを使った京都旅行です。京都へ行った時もこんな気持ちだったなーと懐かしんでしまいます。
ドキドキとワクワク、不安と喜びが入りまじり、なんだかよくわからないけど、涙が出てきそうになる感じ。"初めて海外へ行く"。この気持ちは一生に一度しか経験できないことなんだよな、と噛みしめました。
今回の飛行機は駅からちょっと離れたターミナル3から搭乗します。
着くと、そこかしこから聞こえる中国語系の言葉。やはりこの時間ともなると、日本から出発するよりも、自国へ帰るという人の方が圧倒的に多いのでしょうか。
家を出る前にご飯を食べてきたので特にお腹は空いていなかったけど時間を持て余してしまい、ふらふらとフードコートへ向かいましたが、ラストオーダーが終わってしまい注文することができませんでした。なので、なんとなくコンビニでおにぎりを買いました。やっぱりお腹は空いてないんだけど、何かをしていないと、気持ちの高ぶりが抑えられないのです。
搭乗時刻になる頃には、雨が降り始めました。春風を受けて強さを増した雨にちょっぴり濡れながら乗り込んだ機内 。席運が良くなかったのか、深夜便にも関わらず前に座った台湾の青年と通路を挟んで座った日本人のおじさんが ずっと酒盛りをしていました。消灯された機内に響くのは彼ら2人の声のみ。そのせいなのかはわからないけど、機内ではあまり寝れませんでした。
とはいえ、台湾の桃園空港まではあっという間。翌4月14日午前1時過ぎ到着。
旅前に、外国に行くとまず空気の匂いが違うという話を聞いていて、"台湾はどんな匂いがするのだろう?"とワクワクしていたので、鼻で大きく息を吸い込みます。なんと、おじいちゃん家っぽい匂いがしました。あとから聞いてみるとこれは「八角」という香辛料の匂いらしいです。空港では匂いも薄めでしたが、後々街歩きをしていたり料理を頼むともっと強い八角の匂いがしてくることもありました。おばあちゃん、そんな香辛料使ってなかったと思うけど…。薬の匂いってことなのかな?
驚きつつもスタスタと入国審査へと向かいます。入国カードを書いて列に向かうとこれまた行列。この日の一番の難関がこの入国審査です。待っている間は、「purpose」と聞かれたら、「sightseeing」、「Business or pleasure」と聞かれた「pleasure」…なんてことを反芻したり、「この時間の挨拶は「Hello」じゃないよな。じゃあ「おはよう」?それとも「こんばんは」なのか?」と迷ったりしていました。
そして、ついに私の番。意気込んで「Good evening!」と挨拶しながらパスポートと入国カードを渡すと、帰ってきたのは、なんとカタコトの日本語で「オウミさん(私のフルネーム)ですね?」と!「Yes」とか言わなきゃいけないんだろうけど、咄嗟に「っは、はい」と答えてしまいました。
質問されたのはこれだけで、そのあと顔を確認されて、カメラを見て、指紋を取って入国審査終了。一番気を張っていたので、なんだか拍子抜けしてしまいました。
無事にアライバルゾーンに着いたのは深夜3時。
まず行ったのはATMでお金をおろすこと。事前にVISAのページで操作方法を暗記していったつもりがほとんど忘れていて焦りましたが、とりあえず「PIN(暗唱番号)」、「WITHDRAWAL(引き出す)」、「CREDIT(クレジットカードで)」だけ覚えていて、なんとかお金を降ろすことができました。初めての海外旅行ということもあり、ちょっと多めに10,000元おろしました。レートは、1元(台湾ドル)=3.3円くらい。
念のためトイレでマネーベルトにパスポートと1000元だけ入れて、そしてやっとこさ寝ようと席を探すも、同じように夜を明かす人がたくさんいて寝やすそうな席は既に埋まっていました。「TAIWAN」という文字の形になっているソファーの後の方の「A」があいていたので、エアークッションとリュックを枕にしてここを寝床にすることに。
とにかく緊張しっぱなしの0.5日目。
このときは、まだ、この旅が珍道中になるとは思いもせずに眠りにつきました。
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