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海抜3400mの村で日本語を話すとは【中国・夏河⇒郎木寺】

中国には1ヶ月ほど滞在したのだが、「アムド」や「カム」と呼ばれるチベット文化圏を中心に旅をした。これらの地域は信仰が色濃く残っていて、新しい村を訪れる旅に心が洗われるような気持ちになった。

今回はそんな、アムド・カムで一番好きだった田舎の村でのできごと。

2016/6/6投稿

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この日も移動です。前回の記事の記事でご紹介した夏河から郎木寺(ろうぼくじ・ランムース―)という場所へ向かいます。バス代72.5元(約1179円)


この日もバスの出発時間は早朝。5月も中旬だというのに高地なのでまだまだ寒いです。加えて頭が痛い。高山病の薬を飲んでるけど効かないようです。こうなったら、やはり寝るしかありません。(私、移動中は寝てばっかりだな!)それでもちょこちょこ写真は取りましたよ。

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(ここ数日は、こんな風に動物の大横断に遭うことが多い)


郎木寺には、昼過ぎに到着。だいたい4時間ほどでつきました。 この日の天気は快晴!メインストリートでは工事中の場所が多く、雨が降っている日は寒さ対応として活躍していたチャイニーズ布マスクが初めて粉塵対応で役に立ちました。

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宿に着いて、元会社の人たちとスカイプで連絡をとりました。久々の皆の顔と声!やはり知っている人たちと話すのは心が安らぎます。薄手のダウン、ウインドブレーカー、それにニット帽という私の服装を見て「なんでそんな寒そうな格好してるの?」と言われましたが、郎木寺があるのは海抜3400mほど。寒いんですからね!!ちなみに、この日の東京は30℃?だったようです。

皆と話していたら頭痛も少し収まってきたので、、ゆっくりゆっくり街を散策することに。
街の端にある格爾底寺は、丘に広がる大寺院。チベット仏教ゲルク派に属しています。拝観料は30元(約488円)

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陽があたる緑の大地、川のせせらぎ、崖を抜けていく風がすごく気持ちいい。

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(こんな気持ちのいい日には、鹿も昼寝するし、僧侶たちものびのび遊ぶ)


崖の奥の方まで進んでみると「Fairy's Caves」なるものを発見…!

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中には先客もいるようで、入っても大丈夫な場所のようです。なら、入るしかないでしょう!

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……チベット語や信仰について、きちんとは理解できてない私にとっては、こんなもんか。ってぐらいのものでした。…なんか入ってしまったのが申し訳ない!

お寺を周っていたらお腹が空いてきたので、お昼ごはん(と言っても、このとき既に15時くらい)を食べれる場所を探します。
「そういえば、せっかくチベット文化圏にいるのにチベタンフードをまだ1度も食べてない!」
と思って入ったお店がこちら。

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東京にもありそうなよさげなカフェ!

頼んだのは、お粥です。40元(約655円)
宿の人から、「チベタンフードは高いよ」と聞いていましたが、確かに高い!

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多分羊肉のお粥で、味がしっかりしています。
が、結構ヴォリュームがあって、だんだんクドく感じてきて、残してしまいました。もったいない。

ところでこのカフェ、チベタンフード、中国料理の他に、インド料理、韓国料理、そして日本料理まで出しているというインターナショナルなお店。


お粥を食べていると店主の女性の方が唐突にこう聞いてきました。

「日本人ですか?(日本語で!)」

思わず

「えっ!?」

って言っちゃました!この店主の方は西寧の大学で日本語を学んでいたそうです。なんと、日本名は「ナカジマ・ミユキ」さん!命名の理由は察したから聞きませんでしたが。

「もう何年も前のことなので、忘れちゃいました」というナカジマさんですが、日本語ペラペラです。まさか、こんな田舎町で日本語を話すことができるとは思わず、かなり話し込んでしまいました。

ちなみにナカジマさんによると、多くのチベット人が日本の大学に留学しているとのこと。私は日本で一度もチベット人とはあったことがないけど、結構いるんですかね?

…不思議で素敵な出会いが続く旅になってきました。

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