見出し画像

そば香るブータン餃子「ヘンテ」【ブータン・ハ】

2016/11/5投稿

-----------------------------

ブータン旅行編まだまだ続きます。ブータンにやってきて3日目は2日泊まったパロからという街へ移動。そして、 首都のティンプーへ向かうという、5日間の旅のなかで1番ハードなスケジュールでした。[2016/7/30]

朝。松茸パーティにご招待してくださった宿泊していたご夫婦のご厚意で、ガンテ・パレスの仏間を特別に見せていただくことができました。

画像1

画像2

カラフルでカワイイこれは、バターで作られているらしい。僧侶が時間をかけてつくるんだそうです。お寺にもたくさんお供えされていています。ずっと写真に収めたかったので、思わぬところで念願叶いました。
毎回思うのだけどチベット仏教は色彩感覚が本当に豊かですよね。そして、仏画やこういったものの繊細さも素晴らしい。ずーっと見ていられる。


…けどこの日はちょっと駆け足。1つめの観光場所へ向かいました。記念仏塔です。

画像3

この仏塔、誰のために建てられたものだと思います?…実はある日本人男性のために建てられたのです!
彼の名前は、西岡京治。たくさんの農業技術をブータンに教えたそうで、ブータンでは「農業の父」と呼ばれるんだそうです。ブータンで彼は、ダショー・西岡とも呼ばれます。このダショーというのは、「最高に優れた人」という意味で、国王から与えられる称号です。外国人では初めて彼が与えられたのだとか。

今でこそブータンの名前は日本でもなじみ深いですが、もっともっと昔から遠い異国の地で、こんなにも日本人が活躍していたとは。多分ブータンの情報もほとんどないころ、どういう気持ちでやってきて、どう地域に溶け込んで、ここまで成しえたのだろう…。

私たちが訪れた時、お参りに来られている地元の方と、お経を唱えながら仏塔の周りを歩く僧侶がいました。時間が経っても大切にされているんだなということがわかり、同じ日本人として誇らしい気持ちになりました。

その後、チュレラ峠を目指してドライブ!

画像4

(私たちはこんな車でブータンを回っていました)


峠の最高点には1台の車が止まっていまして。販売車だそうで、お茶や食べ物を売っています。標高が高く、風も強いためかなり寒いです。

画像5

画像6

販売車で売っていたブータンのお粥をおごってもらいました。味付けは唐辛子と山椒でしょうか。ピリリと辛く温まりました。

画像7

貴重な高山植物の宝庫らしいですが、残念ながら全く興味がなく、天気も思わしくなかったので、そそくさとハを目指します。

ハの町へ行く前に、ラカン・カルポを見学。

画像8

画像9

画像10

これは、ラカン・カルポで一緒になったブータン人にもらった、「チェーゴ」という、スモーク干しバターの塊。
飴のようにじわじわ溶かして食べるらしく、食べ終わるまでにかなり時間がかかりました。(というか、お昼ごはんまでになくならなくて、一回ティッシュにくるんであとでもう一回食べた。)


この日のお昼ごはんは農家ごはん。

画像11

(農家の台所)

画像12

(お茶菓子がかわいい。)

画像13

この日のごはん。チーズ煮込みは欠かせないようで、必ずありますね。右下のやつ。やっぱりこれが1番美味しかった!でもキノコの煮込み料理もおいしかったなぁ。あと、なんだか唐辛子の辛さや干し肉の臭さに慣れてきた気がするよ!干し肉、ちょっと病みつきになっていたもの。

画像14

あ、お待たせしました!ブータン餃子!!左に2個のかっているやつです!これは、農家の方がつくってくれたのではなく、まさかの持ち込み!餃子が好きだという私のために、ラカン・カルポを出た後、この餃子を売っているお店に寄ってくれたのです。

画像15

(餃子ドンブリ!)

なんでこんな色をしていると思います?実はこの皮、そば粉から作られているんですって!「ヘンテ」という名前で、ハがある地域で食べられている蒸し餃子です。

画像16

なかの具は野菜。葉物野菜でした。ほうれん草かなぁ?モモ同様、唐辛子を付けていただきます。お味は…「あれ?あんまり味しなくない?…あ、でも後からそばの香りがほんのり…!」。素材を生かしたシンプルな餃子でした。そば大好き日本人ですが、そば粉の餃子は初体験。日本でも誰か作らないかなぁ?

ところで、ここの農家のご夫婦は英語が喋れないので、Sさんに通訳してもらいながらの会話。私の顔が彼らの親戚に似ているらしかったのですが、なんと旦那さんは私の父の実家青森の方の顔にどことなく似ている感じ。…日本とブータンのルーツはやっぱり近いところにあるのでしょうか…興味深い。


ご飯の後にハの町を散策。このハは、近年まで外国人は訪れることができなかったのだとか。お土産屋さんなどはもちろんなく、いい意味で地味。住民の生活がそこにある感じがしました。

画像17

画像18

画像19

(ハの商店。チェーゴが吊るされている。)

画像20

(ミルクアイス。コーンの色が、肌色ではなくオレンジだった。)


ハを後にし、再び峠を越えてティンプーへ向かいます。

画像21

画像22

(収穫を終えたキャベツたちが道路沿いに並べられていた)


ドライブを続けていると…途中で虹が!!幸せの国で幸せの象徴である虹を見ることができるなんて…!そんな作られたような話ある!?!?

画像23


ブータンに来てからは、私がブータンに来る前日まで続いていた大雨が止まった件といい、なぜかラッキーが続いています!Sさんは、「こういうのは全部日頃の行いから来るんだよ」と言ってくれて…やっぱりこの国では輪廻的な思想が根付いているんだなと感心すると同時に、ちょっと鼻高々な私でした。

スキがとても励みになってます。よかったらコメントもぜひ。あんなことやこんなこと、お話しましょう。