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灼熱のアユタヤを自転車で爆走したら、その日を"ビール記念日"にしたくなった【タイ・アユタヤ】

2016/9/24投稿

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バンコクについて私が必ずやりたかったことは2つ。1つはデジカメの修理。そして、もう1つはアユタヤへ行くこと。

前日の夜、ちょうど時を同じくしてアユタヤに行く予定だったTさんと一緒に行こうと話していると、同い年のNくん、そして最年少18歳Yくんも一緒に行くことになり、アレヨアレヨという間に4人のパーティ結成!日帰りでいざアユタヤ観光へ向かいました![2016/7/8]


この日はまだ空も薄暗い時間に宿を出発。市バスを使って駅まで向かうつもりだったものの、どうやらバス乗り場を間違えていたらしくタクシーで駅まで向かうという波乱の幕開け。

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(バンコクからアユタヤまでの3等列車は1人20バーツ(約58円))

ファランポーン駅で無事にアユタヤ行きのチケットをゲットした後、とあるタイ人に話しかけられます。…なんと日本語で。

流暢な日本語で話す彼が言うには、「3等列車にはイスがないため座れない」とのこと。そして、アユタヤに着いてレンタル自転車で巡ろうと思っていると話すと、「アユタヤのレンタサイクルは高くて200バーツするよ」とのこと。最終的には、「バンコク市内からのツアーバスで行けば安く済むよ」とのことでしたが、「それは残念。でももうチケット持っているから」と丁重にお断りしました。

イスがない3等列車なんて聞いたことないし、こちとら今年度版の『地球の歩き方』でレンタサイクル1日50バーツだって既に読んでいるんだ…観光協会的なことを書いた社員証みたいなカードを首からぶら下げて騙そうとしてくるなんて、勘弁してくれよ。……というか、もはやそのカードも騙すためのウソなのか…!?

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(出発してすぐはスラム街のような景色。そこを抜けると、のどかな風景が広がりはじめます。)

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列車は1時間半で到着のところ、若干遅延し2時間ちょいほどかかってアユタヤに到着!

(実際に私たちが「アユタヤ」と言って観光しているのは、真ん中の川で囲まれた島の部分)


駅から渡し船で川を渡って、いざレンタサイクル屋さんへ。……ちゃんと50バーツ(約143円)で借りられました!

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レンタサイクル屋さんでもらった地図を頼りに、チャリを走らせ観光スタート!

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ワット・マハタート。木々に飲み込まれた仏様の顔が時代を感じさせる…。どうでもいいけど腕と手のひらに見える根っこがあって怖いね。)


スタートしたばかりのころ空は曇っていて写真写りはよくないものの、これくらいの天気の方が観光しやすくていいなーなんて思っていたのですが、だんだんと天気は晴れてきて…暑い!

そういえば昨日宿に来ていた日本人の人が「アユタヤって日陰がない」とか言っていたな…これは大変なことになりそうだ…なんて思いながら(このときはまだこの状況を楽しみながら)チャリを走らせは止めて入場料50バーツを払って、また走らせては止めて50バーツ払ってアユタヤの遺跡を観光します。

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(アユタヤといえば、やはり首を切られているのモチーフが特徴的だなと)

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(壁画。建物のなかはだいぶ蒸し暑い)

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(途中にあったローカル食堂で食べたチキンガパオ50バーツ(約143円)…辛かった…。)

アユタヤを全て回ることは時間的に不可能なので、それぞれ行きたいところをあげて巡っていたのですが、なかでも私が行きたいと思っていたのがここ!

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どーん!と巨大な涅槃仏ワット・ローカヤ・スター!高さ5m全長28mとのこと。アユタヤの繁栄と衰退をも見つめていたのだろうか…。

しかし、この仏様の袈裟、すっごく鮮やかな色ですよね。近寄ってみてみると、布は新しめ。雨風に晒されているから汚いと思っていたのに、結構頻繁に取り換えているのでしょうか?そして、なんと一枚布でした。

この涅槃仏の観光を終えたころから、最年長のTさん、そして私は大分疲れ気味(いや、もはや前日のお酒が残っていたのかアユタヤに来る時から疲れていた。)


最年少のYくんが行ってみたがっていたのが、これまた中心からかなりはずれた場所にあるワット・プーカオ・トーン。…それでも一回限りのアユタヤ観光、もちろんチャリを爆走させます!

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……なんたることか!到着して終わりじゃなかった。階段をのぼらないといけないというハードモードな名所でした。

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(Yくんはこの階段をダッシュで駆け上ってきた……体力の差を感じすぎて辛い…)


でも、息をぜーぜーさせながら登ったかいがありました!だってこんな景色を見ることができるのだから!

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一面に広がる濃い緑と青い空、背の高い木々。日差しは少し痛いけれど、それが風の心地よさをより強めます。あぁ、南の国までやってきたんだなという感じがしました。自分ひとりだったら絶対ここまで来ないで諦めていただろう。というか、そもそも来ていなかったと思います。


でもやっぱり、帰る頃にはヘロヘロで自転車のスピードもだいぶ遅めてもらう始末。そして無言。着いていくのに必死過ぎて…無言。いやはや、よく頑張った。そして、誰も熱中症にならなくてよかったよ。それくらい、真夏のアユタヤ自転車観光は過酷な旅なのです…!


バンコクへの帰りは電車ではなく、乗り合いミニバン(80バーツ(約229円))を使いましたが、乗車した瞬間に爆睡。一瞬でバンコクへ戻ることができる魔法のミニバンでした。


バンコクに戻ってきて皆で食べたカオマンガイ(50バーツ(約143円))、そしてビール(48バーツ(約138円))のウマさといったらもう格別!!

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普段からビール党なのだけど、この日ほどビールがウマいと思ったのは本当に久しぶり。疲労と達成感と異国の地が作り出す熱気。そして共に旅した仲間と囲む食卓…いくらでも飲めそうな気がした!

そして、ちょっぴり思考が緩やかになった私は初めてビールがウマいと思ったあの20歳の夏の日を思い出していました。…あの日も達成感と疲労が混じった夏の日だったなぁ。

このタイでの一日はサラダ記念日ならぬ、私の二度目のビール記念日だ。汗は服だけでなく、記憶にも染み込んでいくのだ。…なんてね。

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オウミ
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