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「幸せ」の基準を探すべくブータンへ【ブータン・パロ】

2016/10/31投稿

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前々回から満を持して始まったインド編。まだ2回しか更新していませんが、早くも一旦お休み。今回から数回に渡って、ブータン旅行について書いていきたいと思います。


ブータンを旅行するには、必ず旅行会社を通しガイドとドライバーを付けなければなりません。また、「公定料金」というものが存在し、旅行者は原則1日につき250ドルを払う必要があります(各種割引あり)。旅行代金が高くなってしまうため、バックパッカーのなかでは避けて通られがちなのですが…私はどうしてもブータンに行ってみたかったのです!


日本人が持つブータンのイメージはというと、「幸せの国」が一番だと思います。

私もやっぱりそのイメージが強く、そういう指標があることを初めてニュースで見た時の衝撃は、今でも忘れられません。それからブータンは私の憧れの国のひとつでした。
でも同時に、「本当にみんながみんな幸せなの?」という疑いの心も持っていました。だってひとつの家族だったらまだしも国だよ。どんだけ多くの人が住んでいるんだって話だ。

だからそれを肌で確かめるべく、ブータンに行ってみたかったのです。(あと、興味を持っているチベット仏教の国でもあったので)


というわけで、インドのコルカタから、いざブータンへ![2016/7/28]

私が乗ったドゥルクエアー。ドゥルクとは雷龍のことで、国旗に描かれているかっこよさげな、あれがそう。ブータンの言葉では、ブータンのことをドゥルクと呼ぶそうです。

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コルカタ空港にはちょっと早めに着きましたが、チェックインカウンターがすでに空いているようなので、チェックイン。すると、まさかの1本早めの便で搭乗券を発行しているじゃないですか!旅行会社を通さないと旅行ができない国という割には……意外と適当?

そして、ラウンジでのんびりしてたら、搭乗締め切りまでまだ30分あるのに航空会社の人に探し出されて走って搭乗。どうやら私が最後の乗客だったようです。……こんな感じで始まった私のブータン旅行、大丈夫でしょうか?


ブータン唯一の国際空港というパロ空港に降り立つと…なんだか空気が爽やか!これが幸せの国の持つ空気なのか!!!…と思ったけど、じめっと暑くなく爽やか。

それもそのはず、パロの標高は2300m。ベトナムからインドまで続いていた蒸し蒸しアツアツの気候にへきへきしていたため、あー、ブータン来てよかった!多分好きだ!って一瞬で感じました。

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(空港のデザインも独特!)


イミグレを難なく通過し、空港の玄関を出てガイドさんと合流。今回のガイド、Sさんは30代。日本人の奥さんを持つため日本語を話すことができます。

後から聞いた話だと、「まだ来ないだろうなーと思っていたら、えっ!?もう着いたの?」と思ったとのこと。そりゃそうだ。だって1時間以上も早い1本前の便でブータン入りしちゃったのだもの。それでも、空港の玄関で、私の名前の書かれた紙を持ちながら待っているというのはさすが。ガイド付き旅行でもなかなかこんなことってないんじゃないのかな?

とはいえ、私にとってはこれが初めてのガイド付き旅行。どうすればいいのかわからず、荷物を持ってもらうのさえもなんだか申し訳なく感じるくらい。とりあえず、ぎこちなく挨拶してブータンの旅がスタートしました!


この日は、空港のあるパロに宿泊しますが、時刻はまだまだお昼前!しかも元々の到着予定時刻よりも早い!「1本前の飛行機に乗っちゃったけど、大丈夫だったんですかねぇ?」とSさんにちらっと漏らしたところ、「ちょっとだけ多くブータンを楽しめるからいいじゃない」とのこと。……なるほど。ポジティブ!


ということでまずは、パロ・ゾンへ向かいました。ゾンというのは、城塞、政府施設、そして寺院が全て一緒になった場所らしく、国内各地にあるそうです。現在でも県庁兼寺院として存在していることが多いのだとか。ここ、パロのゾンもそのようです。

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(中国旅ぶりのチベット様式の建物にたくさん触れて、この時私の心の中では、なんだかホッとするという不思議な現象が起きていました!ブータン人と日本人、なんだか顔も似てるしね)


そして、ガイドさんがついていると、歴史やら壁画のことやらを説明してもらえる!ガイドブックの情報や、一生懸命英語の説明文とにらめっこしなくてもいいし、何よりその国に住んでいる人からの情報!これはすごくいい!
これがガイドさんがつく旅行か!自分だけで旅しているより、知識がより深まる気がします。

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(パロゾンにいた僧侶と一枚)


その後、お昼ごはんへ。ブータン旅行ではレストランやホテルなども、事前にリクエストしたりしながら、ガイドさんに手配してもらうのです。(私は全てお任せでしたが。)

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(これは自分のお皿に取り分けたもの。ブータンの食事は、お米とおかず何皿かが食卓にだされ、それを取り合分けてみんなでシェアするのが一般的みたい)


左から、唐辛子をチーズを煮込んだエマ・ダツィ。シャカム(干し肉)の料理。いんげん?の料理。何か忘れた。キャベツを炒めた料理。ご飯(赤米)。小麦粉をあげたやつ(ほんのり甘い。)そして、スープ。


…ブータン人と日本人の顔はすごく似ているのに、食事は全然似ていない!
驚いたのが、唐辛子はスパイスではなく、野菜なのだとか!だって、ここに写ってるほとんどのおかずが辛いんだよ!また、干し肉も定番メニューのひとつだそうで(これも辛かった)。

そして、ブータン人はお米をいっぱい食べるそうです。写真用にご飯もお米もちょっとずつ並べた私の前で、Sさんはお皿にご飯をこんもり!そしてその上におかずをドバっと乗せて食べていました。そうか、この食べ方が正解なのか!



昼食を終えて、外に出ると大雨に。パロの市内を散策する予定でしたが、もうそんな気分にもならないくらいの大雨です。散策は諦めて本日の宿に向かうことにしましたが、ブータンのビールを飲んでみたいという私にSさんがビールを買ってきてくれました。…すごいな、至れり尽くせりだ!

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(DRUK11000というビール。オリジナルの瓶かと思ったら、まさかのキングフィッシャー(インドのビール)の瓶に入っていたよ。)



この日は、パロの農家にファームステイ。

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伝統的だという石風呂に入って、農家ごはんを食べて(照明が弱くていい写真がとれませんでしたが、ケワ・ダツィというジャガイモのチーズ煮込みがめちゃめちゃうまかった!しかも辛くない!!)、この日は早めに就寝。明日のトレッキングに備えて。

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(到着後すぐにお茶菓子として出されたポン菓子!お茶は…チベット文化圏といえばのバター茶!バター茶大好きだからうれしい!)


初めての国、そして初めてのガイド付き旅行。初日はなんだかそわそわしてしまったけれど、2日目への期待も高まります!

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