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これが本物のカオスか。インドの洗礼なのか。【タイ・バンコク⇒インド・コルカタ】

2016/10/24投稿

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今回から満を持して(?)インド編がスタートです!バンコクから飛行機でインド東部のコルカタに入りました。[2016/7/22]

イミグレでは、初めて入境審査っぽい質問されたもののラクラク通過。これが、イギリス領だったときに冬の首都となっていた場所の国際空港なのか…とその簡素具合に驚きつつ、お金を降ろすべくATMを探します。

しかし、やっと見つけたATMでお金を降ろそうと試みるも……降ろせない!
ATMが全然反応してくれないのです。機械を確認してみると確かにVISAやMASTERの表記もない…。でも国際空港でクレジットカード使えないATMしかないなんてあり得ないよな…。しかし、なんどやっても画面が反応してくれないのです。
(後からわかったのですが、インドのATMはカードを入れて、その後すぐにカードを抜くと、キャッシングなどの選択画面が出てきます。)


…これは困ったな。

インドの空港は警備が厳しく、一度外に出てしまうと中には戻れないそう。空港から宿まではプリペイドタクシーを利用するつもりだけれども、このカウンターは空港のなか。一度外に出てお金を降ろし、戻ってきてタクシーを手配するということができないのです。

ということで、私に残された選択肢は両替のみ。空港での両替はレートが悪いから極力使いたくないのだけれど…仕方ありません。

財布に入っているのは、600バーツとドル数枚。タイには戻るつもりがないのでタイバーツを両替します。とはいえ、プリペイドタクシーが買える分のみでOK。後はコルカタに着いてから銀行で両替するつもりでした。


両替カウンターは、我先に我先にと人が群がっています。どうやらインド人には列に並ぶという感覚がないらしい…。とりあえずまずは、バーツとインドルピーのレートを聞こうとしますが、なぜか教えてくれない…!

「いくら両替したいの?バーツとルピーは直接両替できないから、一度他の通貨に変えてからルピーにしなくちゃいけないんだ」

「どこの通貨?レートを教えてくれてから、いくら両替するか考えたいんだけど」

「いくら両替するかがわからないと計算できない」


……いやいやいや、そんなことはないだろう。これが噂に聞いていたインド人か。勘弁してくれ。

けれどもここで両替しなければ、プリペイドタクシーを買えない。状況としては私が不利。それをわかっていての相手の対応なのでしょうか。


もういいや!と思って600バーツ全て交換することに。…すると手元に返ってきたのは、600ルピー。

……嘘だろ!!?いくら他の通貨を一度通しているからと言っても、さすがに少なすぎるでしょう。…これがインド人か。勘弁してくれ。



でも自分には、レートを事前に確認させる交渉力がなかったため仕方ない。若干落ち込みつつ、プリペイドタクシーカウンターに向かいます。空港からこの日の宿までは、プリペイドタクシーで280ルピー。問題なくGET。

タクシーカウンターのおっちゃんには「2番のスタンドから乗ってね」と言われたけれど、空港の外に出るなりワーッとタクシー関係の人が寄ってきて、勝手に私の荷物を引っ張り(私もかたくなに手は離さなかったけれど)、タクシーのトランクを開け荷物を入れてしまいます。

ちなみにここのスタンドのナンバーは2番ではありません。30mくらい向こうに「2」と書かれた看板が見えるのだけれど…。「ここは2番のタクシー乗り場か?」なんて聞いても「そうだよ」って言うし。絶対ウソだよね。


まずは、ポーター料として「チップ、チップ」と言われましたが、ほとんど自分で運んだので無視。


2番のタクシーまでたどり着かず、別のタクシーに荷物を勝手に乗せられてしまったので、仕方なく乗車。
それに、先ほどまで雨が降っていたからでしょうか。むわっとした湿気を多く含んだ暑い空気に耐えられなたっかのです。

が、乗り込んだタクシーはエアコンなし。窓の開閉は手動といういつの時代の車だよという古モデル。…タクシーが走り始めると、車内には風が入ってくるので幾分気分もマシになります。


空港の外に出ると、そこはもうカオス!!とめどなく沸いてくる人と車、鳴りやまないクラクション、交通ルールなんて皆無!いたるところで工事中の道路、お世辞にもキレイとは言えない街並み…ああこれが、本物のカオスか。

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(これは別の日に撮ったものだけど、コルカタは毎日こんな感じ)


そして、インドは英語が通じるって聞いていたけれども、このドライバー、5段階評価で2という屈辱の成績だった私より英語しゃべれない。というか、ほぼしゃべれない…。
しかも、私が行きたい場所がどこにあるのか、どうやら知らない様子!空港を発車する前に「この場所知ってる?」って聞いた時に、「知ってる」って言ったのに!!


結局、私を乗せたタクシーは、何度も何度も同じ道を走りました。
maps.me(地図アプリ)を見せて、「今は間違っている道を走っていて、本当はこっち」って言っているのに、聞き入れない運転手…。止まって通行人に道を聞き始めますが、たった2人に聞いただけ。しかも「わからない」と言われて諦めてしまい、なぜか客の私が英語で通行人に道を聞くという謎の展開…。…これがインド人か。


なんとか英語をしゃべれて道を知っている人を見つけだし、タクシーも再び発進。無事に宿の看板を見つけることができました。宿があるビルは反対車線だったのですが、一刻も早くこのタクシーから降りたくて仕方なかったので、「もうここでいいよ」と止めてもらいました。


トランクから荷物を取り出し、横断歩道の方へ歩こうとすると「チップ、チップ」と言われました。
…ありえない。迷った挙句、自分で道も尋ねようとしないのにチップとは…。っていうか、そもそもプリペイドタクシーだし。その厚顔無恥さ、呆れてしまうよ。

「Why?」って聞いても「チップ、チップ」ってぐちゃぐちゃ言って諦めないので、無視して走って逃げました。


……ああ、まだインドに着いて数時間しか経っていないけれど、これら全てがインドの洗礼ってやつなのだろうか。

…果たして私はインドが好きな人間なのだろうか、嫌いな人間なのだろうか。強烈な1日目だったけど、まだわからないな。とにもかくにも本当に疲れた1日でした。(色々とショックすぎてこの日、1枚も写真撮ってなかった)

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