この旅行、何かの力に引き寄せられたとしか思えない【ブータン・ティンプー】
2016/11/10投稿
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ブータン旅行の話を続けましょう!3日目の夜、首都のティンプーに到着しました![2016/7/30,31]
ティンプーではホームステイをすることになっていました。ホームステイ先は、ガイドのSさんのお宅です。
日本人の奥さんMさん、そして二人の息子さんが迎えてくれると思いきや……あれ?人数が多いぞ!?子供は4人いるし、青年もいるし、おばあちゃんまで!しかもおばあちゃんは幼子を背負っている!…いったい何人いるんだ!?
Sさんのお家は数階建てのアパートなのだけど、なんと、このアパートでSさん兄弟家族と、そのお母さん(さっきおばあちゃんと書いた人のこと)が一緒に暮らしているんだそうです!
私の父の兄弟(3兄弟)も、みんな車で1時間かからないくらいのところに住んでいて(しかも何故か出身の青森ではなく千葉)、私たち子供が小さい頃は親戚同士が集まることが多かったのだけど、まさか同じアパートに住んでいるとは!驚きです!
ちなみにこういう住み方は、ブータンでも当たり前のことではありません。家族全員で暮らすのはお母さんの夢だったのだとか。
(話の流れと関係ないけど、ティンプーで見つけたブータンのマンホール!)
よその家にお邪魔するというのは、何度経験を重ねてもそわそわしてしまいます。子供たちの奔放さに合わせてもいいのか(もう27歳だけど引かれないか心配)、オトナらしく大人しく座っていた方がいいのか…。
ちなみに子供たちのお土産にお寿司のシールを買ってきたけど、もう年齢が大きかったのと、日本には毎年行っているみたいなので、特段珍しいものではなかったみたい!…あちゃー。失敗した!
しかもSさんの息子さんたちは日本語ペラペラなんです!ちなみにブータンの学校では授業を全て英語で行うので、英語はもちろん、ブータンの言葉(彼らの親たちの出身である東の方の言葉)、日本語というトリリンガルに生まれながらにしてなれるのです!羨ましい。
「何の授業が一番難しい?」と聞いたところ、即答で「ゾンカ語!」と返ってきました。ゾンカ語というのは、いわゆるブータン語。日本で言うなら国語の授業です。ブータンは集落ごとに言葉が全く違うらしく、標準語のような位置づけでゾンカ語があるそうですが、このゾンカ語の授業はゾンカ語で行うんだそうです。
……そりゃ難しいに決まってるわ!日本の授業に例えるなら、英語の授業を英語でやるってことだよね。でも、そっちの方が早く覚えられそうな気もする…と、日本の英語教育で英語が全く喋れるようにならなかった私は思う…。日本にはない、教育方法に驚きです。
話は戻りまして、そわそわしながらリビングを拝見していると、なんと「グレートジャーニー」と書かれたビデオテープを発見!!
というのも、Sさんのお兄さんが「グレートジャーニー」のブータン編にガイドとして出ていたのだとか!私が旅というものに興味を持ったきっかけであろう、かつてフジテレビでシリーズ放送されていた「グレートジャーニー」。チベット仏教の世界に興味を持ったきっかけの「グレートジャーニー」。
…こんな偶然ってあります?何か見えない力に引き寄せられて、今回の旅行会社さんに依頼することになったとしか思えません!それがまたブータンという仏教国だったから、輪廻のようなことを余計に強く感じてしまいます。やっぱり、この人生で起こる全てのことは1本の線でつながっているんじゃないか。
あぁ!旅に出てくる前に映像作品の方も見返してくればよかった!というのも、実はこのお兄さんとはガンテ・パレスで既に軽く挨拶していたのです。
夜ご飯は、いつも皆で一緒に食べているらしく、大家族の食卓を体験させていただきました!(緊張していて、写真撮るのすっかり忘れてたよ!)
翌日。お母さん、お姉さん家族、お兄さんの奥さんと子供、そしてSさん家族みんなでティンプー市内を観光!
車2台での大移動です。(しかも1台は10人くらい乗れるバン)向かった先はこちら!
メモリアル・チョルテン。三代目の王様がなくなったときに、二代目の王妃が建てたものだそうです。仏塔形式の寺院だそうで、今でもお参りに来る人がたえないのだとか。
例えば、おじいちゃんおばあちゃん達のたまり場…いや、交流の場になっていたりもするそうです。彼らは、お参りをしつつ(仏塔の周りを回ったり、マニ車を回したり)、疲れたら休憩してがてらおしゃべりを楽しむそうです。お昼ごはんを持参して1日ここにいるような人もいるのだとか。
では若い人は?…若い人も結構たくさんいました。
もっと若い子供達もテストの前などに、学校への登校前や下校に際に寄り道してお祈りする、なんてことをしているようです。日本のお寺や神社と同じような位置づけですね。
その後はこんなところへ。
デデーン!金ぴかの巨大仏。これ、いろんな仏教国の出資で作られたそうですよ。旅行者からするとブータンっぽく、コレジャナイ感が強いですが、Mさん曰くブータン人たちは割と気に入っているっぽいとのこと。
青い空が映えますね。 中の見学もできます。(が、案の定撮影はダメでした。)
(大仏のある丘からはティンプーの街並みが一望できる。これはニュータウンがある方角…だったと思う)
見学が終わったらピクニック!!
ブータンの食事で欠かせないものといえば、お米ですが…なんとこの日は炊飯器ごと外に持ってきていてびっくりしました!どれだけお米が大事で、どれだけの量を皆が食べるかがよくわかります。(やっぱり楽しすぎて写真を撮るのを忘れているよ!)
ちなみにピクニックをしていると、野犬がこちらを伺うようにふらふらと集まってきました。…というのも、ブータンでは残った食べ物は、日本のように廃棄処分せず、野犬に与えるのだそうです。犬は人間に生まれ変わることができるから…だとか。
そのせいか、ブータンの野犬は軒並み太っているし、毛並みがすっごくいいんです!町や山、どこにでもいるんですが、こっちを見て吠えることもしないし、追っかけてこないんです!(夜は吠えていましたが。)…でも、本当に素晴らしい!!ブータンなら、野犬に追いかけられて全力疾走することもなさそうです。
ガイドのSさんは、「ブータンで一番幸せなのは犬かもしれませんね」。なんてことも言っていましたよ。
昼食後は、子供たちと別れて、少年僧が修行するデチェン・フォダン僧院へ。
(少年僧たちはサッカーをして遊んでいた。)
(タイヤを使った植木鉢。なんだかこういうところアイディアに心の余裕と豊かさがあらわれている気がしならない。)
…ちょっと長くなってきたので、ティンプー市内の様子はまた次回に!
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